「ソウナンですか?」感想(ネタバレ注意)~アニメ化もされた少女たち4人のエッジの効いた無人島サバイバル~


 今回は週刊ヤングマガジンで連載中の美少女たち4人よる無人島サバイバル「ソウナンですか?」を紹介します。

 「ソウナンですか?」は2018年に舞台化、2019年にアニメ化もされた人気作。修学旅行中に飛行機事故で遭難した女子高生4人が、無人島でサバイバル生活を繰り広げる物語です。

 リアル狩猟生活を送っていた原作者が描くリアルなサバイバル術と、かわいい美少女たちのコントラストがクセになる「ソウナンですか?」の魅力を語っていきましょう。

「ソウナンですか?」あらすじ(ネタバレ注意)

 高校の修学旅行中、飛行機事故により無人島に漂着した鬼島ほまれ、鈴森明日香、天谷睦、九条紫音の女子高生4人がこの物語の主人公。

 不幸中の幸いか、大事故にもかかわらずほとんど無傷だった4人ですが、すぐに救助がくる気配はなく、無人島でのサバイバル生活を強いられることになります。

 しかし4人の中で、鬼島ほまれは元軍人の父からサバイバル術を叩きこまれ、太平洋、大西洋、インド洋、タンザニア、マダガスカル、キプロス、パナマ、シベリア……これまでに数えきれないほどの遭難を繰り返してきたプロフェッショナル。

 卓越したサバイバル技術を持つほまれをリーダーに、4人は無人島での生活を開始します。

 しかしほまれの指示するサバイバル術は、容赦も躊躇も恥じらいもないエッジの効いたものでした。

 栄養補給のために服で魚を絞って生血を啜ったり、喉が渇いたという少女に目を瞑らせ容赦なくお小水を呑ませようとしたり、バッタやセミをつかみ取りして躊躇なく身を啜ったり(ただし芋は毒がある可能性があるので躊躇していた)。

 当初はほまれの行動に引いていた他の3人も、次第にその行動に毒され、慣らされていきます。

 そしてお嬢さまキャラである九条紫音のワガママで、無人島にシャワーが作られたりと、生活環境も少しずつ改善していくのです。

 何とか無人島での暮らしを確立していく4人ですが、待てど暮らせど救助がくる気配は全くありません。

 そして無人島の反対側には、4人と同じ事故で遭難した2人組の影が……


「ソウナンですか?」登場人物(ネタバレ注意)

遭難女子高生4人組(ほまれ、明日香、睦、紫音)

鬼島 ほまれ(おにしま ほまれ)
ツインテールとクールな眼差しが特徴的な高校2年生。Dカップ。
母親は幼い頃に死別、元軍人の父親にサバイバル術を叩きこまれて育った
性格は沈着冷静かつ躊躇も恥じらいもなく、脱いだり(水分補給のために)キスをしたりといった、普通は一瞬考えてしまうような行動をノータイムでとる。
また、素っ気ないように見えて、意外に面倒見が良く、仲間の要望にはできるだけ応じている。
父から学んだ技術でもって、食料調達、拠点作成、罠の設置など、率先して皆を導く。
幼い頃から幾度となく遭難してきた経験を持つが、それに関してはもはや誰もツッコまない。

鈴森 明日香(すずもり あすか)
長身ショートカットでスタイルの良い元気系高校2年生。Gカップ。
バスケ部所属で陸上部も掛け持ちする体育会系のムードメーカー。
頭はあまり良くなく、不器用で学習しないタイプ。
大雨の中海に入って落雷で感電したり、自分たちがしかけた罠にかかったりと、やらかし系。
一方でグロいものが苦手だったり、生き物を殺すことに抵抗を持っていたりと、繊細な一面もある。
ただし、空腹状態になればセミも食べる(そして意外においしい)
将来の夢は芸能界デビュー。

天谷 睦(あまたに むつ)
メガネとボブカットが特徴の真面目系高校2年生。Aカップ。
性格は真面目かつ几帳面な優等生。
同時に無遅刻無欠席で学年主席を譲ったことがないことを聞いてもいないのにアピールしてくるなど、意外に自己主張が強い
料理担当で、獲物の解体にも積極的に取り組むなど、対応力は高い。
一方で見た目通り運動神経は皆無。
将来の夢はBL作家。

九条 紫音(くじょう しおん)
色素が薄いロングヘアが特徴のお嬢様系高校2年生。Dカップ。
裕福な家庭で育ち、やや子供っぽくワガママな性格をしている。
ただし、イヤミがないため皆からは姫扱いされ愛されている。
また、紫音のワガママが結果として無人島生活に生活水準の向上、潤いをもたらすことが多い。
意外と器用で道具作りなどを主に担当している。
ある意味で、4人の中では最も常識的な感性の持ち主。

島の反対側

鳥居 累(とりい るい)(アニメ版には登場しない)
4人たちが漂着した島の反対側に遭難した女子高生。カップは小さすぎて不要。
外見は金髪ショートカットで少し不良っぽい。
スカートが破れていたため、流れ着いていた男子生徒の服を着ている。
一緒に遭難した宗二に男と間違われ、島で男女二人きりは面倒と考えてそのまま男のふりをする。
ほまれたちの存在に気づくが、宗二がモテモテになったらいやという嫉妬心から無視する。
後にほまれの父に救助され、4人のことを伝える。

服部 宗二(はっとり そうじ)(アニメ版には登場しない)
4人たちが漂着した島の反対側に遭難した男子高生。
特に特徴のない、ごく普通の明るくて優しい少年。
累を男と思い込み、ナチュラルにセクハラをかます。
累が女ではないかと疑うが、やっぱり気づかなかった。
サバイバル術は特になく、漂着した土産物で食いつなぐ。
後にほまれの父に救助される。

鬼島 丈一(おにしま じょういち)
ほまれの父親。
元軍人で今は会社員(ただ、どう考えても堅気の会社ではない)。
ほまれにサバイバル術を叩き込んだ師であり、同時にほまれが遭難を繰り返す元凶でもある。
飛行機事故の後、単独で捜索活動を開始し、ほまれたちに気づかないまま累と宗二を救出する。
しかし、ボートが壊れて結局別の島に遭難してしまうことに。


「ソウナンですか?」感想と評価

サバイバルに恥じらいは不要! ついでに男も不要!

この作品の魅力と言えば、美少女たちのいやらしさも躊躇いもないエッジの効いた交流とリアルなサバイバル術でしょう。

 虫を食べたり、靴下で水を含んだ土を絞って水を飲んだり、普通の人なら躊躇してしまうような行動を美少女たちがとり、次第にその生活に慣らされ恥じらいを失っていく様は、キャラクターのかわいらしさと相まって非常に良いですね。

 原作者の岡本健太郎先生は自身の狩猟生活経験を描いた「山賊ダイアリー」の作者でもあり、実体験に基づいたサバイバル生活はリアルの一言。
 単に女の子がかわいく騒ぐだけじゃないというのも良いです(まあ、それだけでも、それはそれで良いのですが)。

 この生活に男が混じると、累ではありませんが恥じらいとか面倒なことになるので嫌だなぁとは思っていましたが、無事に4人に異物が混じることなくサバイバル生活が続いています。

 男が混じると色々キャラクターが動きにくくなるから、本当にホッとしました。

 最新話では4人も無事に救助され、日常に戻ったようですが、まだまだ話は続いているようで……

こんな人におすすめ

 あまりいやらしさのない作品ではあるので、女性が読んでもおかしくはありませんが、基本は男性向けです。

 よほど硬派な作品が好きだという方でなければ、ほぼ万人受けする作品ではあるでしょうね。

 キャンプとかサバイバル生活が好きな方、興味がある方は、色んな豆知識とかが出て来てより面白いかもしれません。

 マガジンポケットで試し読みも出来ますから、まずは試してみてはいかがでしょうか。



コメント

タイトルとURLをコピーしました