今回はSEGA愛あふれる異色の異世界ファンタジー(?)「異世界おじさん」から、かわいそうなヒロインその1「エルフ」について解説します。
エルフは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会ったエルフ族の女性冒険者。
異世界転移ものの定番よろしく、物凄い美女でおじさんに好意を抱いていたのですが、複雑な事情によって好意が空回りし、おじさんからストーカー扱いされていたかわいそうな女性です。
最終的におじさんには逃げられてしまったらしいツンデレエルフ。
本記事ではそんな彼女のプロフィールやその後の可能性について深掘りしてまいります。
「異世界おじさん」エルフのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
エルフは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会ったエルフ族の女性冒険者。
勿論”エルフ”は名前ではなく本名は別にあるのですが、ある事情から周囲にはエルフとだけ呼ばせています(詳細は後述)。
外見は美形揃いのグランバハマルの中でも傑出した美女。
エルフ族らしくスレンダーな体型をしていますが、胸部装甲はそれなりに豊かです。
性格はプライドが高く素直でないものの、その実、非常に健気でタフなオールドタイプのツンデレ。
おじさんに魔毒龍(ヴェノムドラゴン)から助けられ、彼に恋心を抱いて付きまとうものの、おじさんに対してつい「オーク顔」などといった暴言を吐いてしまい、まったく好意が伝わらないかわいそうなヒロインです。
なお、「ツンデレ」という言葉と概念が一般化したのは2004年頃、おじさんが異世界に転移した2000年の4年後であり、おじさんはエルフの”ツン”をガチの嫌がらせとしか認識していません。
年齢は不詳。
実はエルフの国、エルガ王族の姫君で、世界各地に散逸した古代魔道具の捜索・回収を任務として行っています。
アニメ版では戸松遥さん、チェインクロニクルのコラボでは佐倉綾音さんが声優を担当していました。
その長すぎる名前(本名)とあだ名
エルフの本名は「スザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ」というクソ長いもの。
普通であれば適当に略して呼ばせれば良さそうなものですが、国が王族の名前を略すことを不敬として認めないため(むしろ王族への嫌がらせな気がしますが)、基本的に彼女は周囲にエルフと自分を呼ばせています。
ただ一般に「エルフ」では名前として認識しにくいため、たかふみや藤宮さんからは「ツンデレさん」、人気投票やチェンクロコラボでは「ツンデレエルフ」との名称で扱われていました。
また、おじさんからはその瞳の色から「翠(すい)」というあだ名をつけられており、一応これも不敬にあたるのですが、喜んだエルフは他の人間がいないところであればという条件付きで、このあだ名を受け入れています。
「異世界おじさん」エルフの強さ
エルフの戦闘スタイルは特殊な古代魔道具を駆使して戦う高機動型の魔法戦士です。
メインウエポンである剣の魔道具は可変式で、刀身を巨大化させたり長銃に変形させたりとあらゆる距離に対応可能。
また鎧には術者の雷系魔法をエネルギーとして蓄積する機能があり、剣の魔道具のエネルギー源として使用するだけでなく、高速飛行を行うことも可能となっています。
その戦闘能力はおじさんに次ぐものであり、割とガチの化け物。
作中である冒険者が「わずかでも理性があればあれを倒せるなんて考えもしない」と評した怪物(戦わなくても先に進めた)を力技で撃破してしまった脳筋です。
おじさんに毒されたから”ああ”なってしまったのか、それとも元々”ああ”だったからおじさんと(戦闘面では)気が合ったのか……多分、後者かな。
「異世界おじさん」エルフはツンデレでヤンデレ
エルフはおじさんに対して好意を抱いていますが、いかんせんかなりのツンデレ。
「あんたのために」
「助けたんじゃないわ」
「勘違いしないで」
ぐらいならかわいいもので、
「あんたみたいな」
「オーク顔と一緒にいて」
「吐かないでいて」
「あげられるのは」
「あたしぐらいなものね」
など、ツンデレの概念を知らないおじさんには罵倒としかとれない発言ばかりを口にしています。
20世紀のおじさんには、まだこのセリフは早すぎるんですよね。
また、おじさんが他の女生と親しくしていると魔道具の銃で狙撃するなど問題行為も目立ち、そのことが余計におじさんに好意を伝わりづらくさせていました。
その結果、おじさんには割とガチで逃げられたり、酷い目にあわされていたりもしますが、全くめげることなくおじさんにつきまとい続けるエルフ。
これを健気ととるか、ヤンデレととるかは見る人によって意見の分かれるところでしょうね。
なお、おじさんから贈られ、直後に質に入れられた天星石の指輪を取り戻すため、悪徳高利貸しと「闇の盟約呪符」なる借金を返せなければ奴隷になってしまう契約を結んだこともあり、これはエルフのおじさんへの想いの重さを象徴するエピソードとなっています。
……というか、命を救われたからにしろ、エルフ、おじさんのこと好き過ぎじゃね?
「異世界おじさん」エルフのその後
最終的にてきとうな町でまいて逃げた
おじさんが異世界グランバハマルから現代日本に帰還している以上、エルフとおじさんは結ばれることなく分かれてしまったということ。
エルフの好意はおじさんに伝わらず仕舞いだったということが既に判明しています。
最終的におじさん曰く、
「てきとうな町でまいて逃げたよ」
とのこと。
その後、エルフがどうなったのかを尋ねられても、
「? さあ」
と、まるきり興味がなさそうです。
おじさんの異世界での物語はまだ語られている途中ですが、結末だけははっきりしていますね。
エルフが現代日本にやってくることはあるのか?
とは言え、ファンの間ではエルフとおじさんの再会を望む声が多くあがっており、このままでは終わらないだろうという期待があるのも確か。
おじさんは現代日本に戻ってきたことを心から喜んでいますし、異世界グランバハマルに何の未練もなさそうですから、おじさんがグランバハマルに行く展開は無さそう。
しかし逆に、エルフが何らかの方法で現代日本に転移してくる可能性は十分にあります。
グランバハマルでは異世界日本や転移者の存在が認知されており、高度な魔法や魔道具の知識を持つエルフの王族である彼女なら現代日本にやってくることは決して不可能ではないでしょう。
何よりエルフのおじさんに対する執着を考えれば、そう動かない方が不自然。
エルフとおじさんとの再会は、比較的高い可能性で実現するのではと思われます。
……とは言え、そんなお約束を真正面から踏みつぶすのがこの「異世界おじさん」。
おじさんのことだから、エルフの追跡を止めるためにエルフから自分の記憶を抹消している可能性とかもあるんですよね。
というか、おじさん自身がエルフとの記憶を一部抹消している可能性もあるから、おじさんの「てきとうな町でまいて逃げた」発言すら信頼できない可能性も……
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