「夏目友人帳」北本篤史～気遣いのできる夏目の友人、秘密に気づいてる？　西村とのコンビ、原作・アニメでのクラスの違い～

　今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、主人公・夏目貴志の友人「北本篤史（きたもとあつし）」について解説します。

　北本は妖とは全く縁のない一般人。

　この年頃の少年としては比較的落ち着いた雰囲気のしっかり者で、作中ではお調子者の西村のツッコミ役を担っています

　夏目の秘密に関しては何も聞かず、ただ普通の友人として接している北本。

　本記事ではそんな彼のプロフィールや人間関係を中心に解説してまいります。

「夏目友人帳」北本篤史のプロフィール

引用元：アニメ夏目友人帳公式サイト

　北本篤史は主人公・夏目貴志の同級生であり友人。

　落ち着いた雰囲気の少年で、作中ではお調子者の西村とセットで行動し、彼のツッコミ役に回っています。

　原作では夏目とは別のクラス（田沼と同じ１組）でしたが、アニメでは夏目、西村と同じ２組となっていました。

　しっかり者ではありますがノリも良く、西村と共にハメを外すときは外すバランスの良い少年です。

　北本は夏目や田沼らとは違い霊感など全くなく、多軌のように妖と縁がある訳でもないごくごく普通の一般人です。

　夏目の秘密についても把握しておらず、特別個別に妖と縁がある訳でもありません。

　藤原夫妻と同様、この作品においては夏目の日常を象徴する人物の一人と言えるでしょう。

　北本は両親と妹との四人家族。

　妹の真奈ちゃんとは仲が良く、いつもお弁当を作ってもらっています。

　登場シーンは短かったですがとても健康的でかわいい女の子で、西村からは羨ましがられていました。

　父親は以前大病を患った影響で、体調を崩しやすく仕事を早退しがち。

　不安定な父親の収入を支えるべく、母親が家を空けることが多くなっているそうです。

　家族仲は良いのですが、そうした家庭環境に北本は漠然とした不安を抱えており、進路に関しても早く働きに出ることを考えていました。

　北本と西村はしっかり者とお調子者の凸凹コンビで親友です。

　非常に仲が良く、大抵セットで行動しているのですが、その分遠慮が全くなく、西村に対するツッコミは厳しめ。

　西村から夏目を紹介された時も、夏目に「（西村に）一方的にじゃれつかれて困ってるなら無理に付き合わなくてもいい」と告げていました。

　西村のツッコミに回るばかりではなく、一緒になって馬鹿をやることもあり、その意味で根っこの部分は似通っている模様。

　北本と夏目は、転校生の夏目に興味を持った西村が夏目に近づき、その西村が親友の北本を夏目に紹介する形で親しくなりました。

　当初は控えめで人と距離をとっている夏目を見て、彼が西村に付きまとわれて困っているのではと考えていた北本。

　しかし夏目が西村のことを迷惑がっておらず、ただ人付き合いの経験の浅さから戸惑っているだけだと知って以降は、西村と共に積極的に夏目を色んな所に連れまわすようになります。

　夏目の複雑な家庭環境を知り、彼に普通の居場所を作ってやりたいと考えているようですね。

　思慮深く察しも悪くなさそうな北本は、妖が見えるという夏目の秘密に気づいているのではという説があります。

　夏目が怪異に追われて奇行にでている姿を何度も目撃しており、それに対する夏目の言い訳はとても納得できるようなものではありません。

　ハッキリ夏目の秘密に気づいているという描写はどこにもありませんが、彼に何かあるということは何となく察しているようです。

　ただ北本は、夏目何かを隠していることを察してはいても、その部分に踏み込もうとしたことは一度もありません。

　夏目が隠している以上、何か理由があると考えているのか、それともただ彼の居場所の一つになってやれればいいと考えているのか。

　夏目がそう望んでいるのなら、何も気づかず知らないままでいようと考えているのかもしれません。