今回は「ジャンプスクエア」で連載中、アニメ化もされた大人気漫画「怪物事変」より、敵か味方か目的も正体も不明な化狐「野火丸（のびまる）」について解説します。
野火丸は警察を裏で牛耳る飯生の下で働く化狐の少年。
一見すると礼儀正しく有能なショタっ子ですが、時に暴力的で酷薄な一面を見せたかと思えば、仲間の命を救うために暗躍したりと、決して見た目通りの優等生でもありません。
本記事ではそのプロフィールや強さ（右手）、実は飯生を嫌っているフシがある野火丸の目的などについて語ってまいります。
「怪物事変」野火丸のプロフィール
引用元：TVアニメ『怪物事変』公式サイト
基本プロフィール（年齢、誕生日、身長、体重、声優など）
| 年齢 | 少年時：13歳 青年時：19歳 |
| 誕生日 | 5月30日 |
| 身長 | 少年時：153cm 青年時：179cm |
| 体重 | 少年時：46kg 青年時：62kg |
| 好きなもの | ひみつ |
| 嫌いなもの | ひみつ |
| 休日の過ごし方 | ひみつ |
| 戸籍上の氏名 | 野分 火丸（のわき ほむらまる） |
| 声優 | 小野大輔 |
野火丸は警察を裏で牛耳る化狐・飯生妖子に仕える化狐の少年。
作中では任務に失敗して飯生に見放された紺の後任として飯生の側仕えをしています。
外見は金髪の可愛らしい雰囲気のショタっ子で、状況に応じて大人の姿を取ることも。
飄々とした態度であまり感情を表に出しませんが、機嫌が悪いと冷酷で暴力的な一面を垣間見せることもあります。
飯生の部下を統率する立場にあり、その優秀さから飯生に重用されていますが、命令に背かない範囲で密かに飯生の意に沿わぬ行動をとることも多く、心から飯生に忠誠を誓っているわけではないようです。
本来の姿は大人バージョンだが、かわいいほうが得と普段から子供の姿を取る
野火丸が初めて大人バージョンの姿を見せたのは11巻42話。
実は野火丸の本来の姿はこちらの大人バージョンなのですが、「かわいいほうが得なことが多くないですかー？」と普段は子供の姿を取っています。
大人バージョンといっても顔の雰囲気はほとんど変わらないので、結構童顔ですけどね。
作中では〇熊一家にカチコミをかける際（詳細は後述）に大人バージョンの姿を取っていましたから、戦闘にはやはり大人バージョンの方が適しているようです。
ちなみに夏羽や紺に対しては大人バージョンの時は野火丸の兄・野火太郎と名乗っています。
「怪物事変」野火丸の強さと能力（新調した右手）
炎と幻を操る化狐、未だその底は見えず
野火丸は炎と幻を操る化狐で、作中でも上位の実力を持つ強キャラです。
その戦闘スタイルは幻で敵を攪乱しつつ、指で触れた所に火種を植え付け爆破させる「花火種」で敵を仕留めるというもの。
単純な火力なら同じ化狐でも花楓の方が上ですが、幻術を組み合わせた総合力では野火丸の方が上でしょうね。
また、狐の姿に戻っての格闘戦も中々のものです。
これまでの戦いでは本気を出していないとまでは言いませんが、まだ手札を隠しているフシがあり、その実力の底は見えません。
新調した右手は「明らかにやばいやつ」
野火丸はコミックス5巻で結と戦った際、その「零結石」を奪おうとして右手が凍り付き、使い物にならなくなってしまいます。
戦闘後、夏羽から綾の力で腕を治療しようと申し出もありましたが、野火丸は「自分の甘さが招いたものなので戒めにする」とそれを断っていました。
その後、野火丸は仲間である炉薔薇の力を使って右手を新調しています。
新たな腕は野火丸が持ってきたものを炉薔薇の力でくっつけたそうで、その正体は不明ですが炉薔薇はそれを「明らかにやばいやつ」と評していました。
普段は手袋をはめて隠していますが、野火丸が〇熊一家にカチコミをかけた際に一度使用されています。
「なんでてめえがそれを持ってるんだ……！？」
その右手を見た〇熊一家は驚愕。
具体的な戦闘描写こそありませんでしたが、食物連鎖の頂点に立つ鬼族の五人兄弟を無傷であっさり制圧しており、相当な力を秘めていることがうかがえます。
「怪物事変」野火丸の目的と正体（飯生・紺）
飯生の部下だが、飯生から紺を助けたりその目的は定かでない
「僕が飯生さまに従っているのは極めて個人的な理由です」
警察を裏で牛耳る化狐にして本作における最外道とされる飯生妖子の側近として重用されている野火丸ですが、必ずしも飯生に忠誠を誓っているわけではありません。
飯生の命令そのものには忠実に従っていますが、命令に背かない範囲で隠神らと通じて裏工作を行い、紺を裏切り者として爆破しつつも彼女が生き延び飯生から解放される道筋を作るなど、一概に悪人とも言えない行動をとっています。
ただ一方で、苛立ちから紺を転がしたり、根がサドっぽいのは恐らく素。
決して「いい人」というわけでもないのでしょう。
野火丸は飯生に従っているのは「個人的な理由」と発言しており、飯生に何か弱みを握られているのか、あるいは飯生を利用して為したいことがあるのだと推察されますが……
「僕飯生さまのこと嫌いなんです」「マジでクソ」
ここで気になるのは野火丸が周囲に、自分が飯生を嫌っていることを漏らしている点。
夏羽相手に「僕飯生さまのこと嫌いなんです」と発言したり、部下の前で「マジでクソ」と飯生への不満を露にしたり、冷静な野火丸にしてはやや迂闊な発言に思えますよね。
勿論、飯生にはバレないか、あるいはバレても問題にされないという計算があってのことなのでしょうが、それでも飯生との関係を考えれば言わないに越したことはありません。
思うに、野火丸はわざと自分の忠誠が飯生にないことを周囲に伝えているのではないでしょうか。
恐らく最終的に、野火丸は飯生と敵対するつもりです。
その際、スムーズに飯生と敵対する夏羽と協力関係を築くため、飯生の部下を離反させるためにこうした行動をとっているのではないか、と。
こう考えれば、野火丸が飯生から離反しようとする者に協力的なことも頷けますよね。
ただ、だからと言って野火丸が夏羽たちの「味方」かというと、それも怪しいところ。
結局のところ、野火丸が敵か味方かは、彼が飯生に従う「個人的な理由」次第ということになるのでしょう。
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