今回は「ジャンプスクエア」で連載中、アニメ化もされた大人気漫画「怪物事変」より、夏羽たちを庇護する隠神探偵事務所の所長「隠神 鼓八千(いぬがみ こはち)」について解説します。
隠神鼓八千は夏羽たち事情のある怪物の子供を引き取り、探偵業を営んでいる化狸。
一見すると冴えない中年男性ですが、四国の化狸たちからは英雄視され、本作のラスボス・飯生妖子からも警戒される作中屈指の実力者です。
普段は夏羽たちの保護者としてあまり前面に出てくることのない隠神。
本記事ではその強さや謎めいた過去・かつての相棒を中心に、その魅力を深掘りしてまいります。
「怪物事変」隠神鼓八千(いぬがみこはち)のプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、体重、声優など)
年齢 | 36歳(人間時) |
誕生日 | 9月1日 |
身長 | 180cm |
体重 | 76kg |
好きなもの | たぬきそば |
嫌いなもの | きつねうどん |
声優 | 諏訪部順一 |
隠神鼓八千は夏羽や織、晶たち怪物の子供を引き取り、怪物専門の探偵業を営んでいる化狸。
人間時の外見は色素の薄い髪を無造作に伸ばした冴えない雰囲気の中年男性ですが、多くの怪物たちから一目置かれる実力者です。
「隠神探偵事務所」と看板を掲げているものの、その活動は探偵業に留まらず、人と怪物、双方のバランスをとる共存を方針としし、怪物が関わる事件を解決する何でも屋的な存在。
普段は飄々としてつかみどころが有りませんが、根っこの部分では非常に義理堅く、面倒見の良い性格をしています。
ちなみに狸の総本山・四国屋島の出身で、四国の狸たちからは英雄視されています。
そんな隠神が東京に出てきた理由は語られていませんが……好きなもの「たぬきそば」って、香川はうどん屋しかないもんなぁ(元香川在住者の偏見)。
飯生妖子とは表向き協力関係を築きつつ、互いに牽制し合っている
隠神は裏で警察を牛耳る化狐・飯生妖子とは昔からの知り合いで、表向きは協力関係を築き、親しくしています。
とは言え決して仲が良い訳ではなく、互いに笑顔の裏では相手のことを潜在的と見做し、牽制し合っているというのが実態。
逆に言えば、隠神は飯生でさえ警戒し、気を遣わなければならない実力者ということですね。
物語開始当初は比較的友好的な関係を維持していた隠神と飯生ですが、飯生が仕掛けた桜牙ハム千葉工場への襲撃が隠神の関与によって失敗したことを受け、その関係は悪化。
ついには飯生が部下たちに四国屋島を襲撃させたことで、現在では二人の関係は完全に決裂しています。
「怪物事変」隠神鼓八千(いぬがみこはち)の強さ
物質そのものに作用する高度な変化の術を使いこなす化狸
隠神は化狸として高度な変化の術を使いこなします。
主に化狐が使う実体のない幻術とは異なり、化狸の変化は実体を伴い、肉体や物質そのものに作用する力。
自分自身を人間や他の生き物に変化させるだけでなく、肉体の一部を銃に変化させて攻撃したり、肉体を鋼のように硬化させることもできます。
また自分の肉体だけでなく、物や他人も変化させることが可能なようです(制約はあるでしょうが、今のところは不明)。
自分の肉体を鉄に変化させる際はかなり変化に時間がかかっていましたが、これは恐らく肉体をそのまま鉄に変化させたのでは動けなくなったり生命活動に支障をきたすので、かなり繊細な変化を求められたためだと思われます。
ちなみに必殺技は「八千太鼓(はっせんだいご)」。
変化の能力で作り上げた大量の物(作中では夏羽の首)を一斉に爆破する大技です。
戦闘スタイルは技巧派のサポート役?
隠神はとにかく戦い方が巧みです。
決して突出した身体能力や頑丈さ、攻撃力を持っているわけではありませんが、その戦闘技術は突出しており、特訓のシーンでは織や六花権現の力を発現させた晶を、片腕が使えない状態で余力をもってあしらっていました。
また、隠神はサポート能力も高く、夏羽とコンビを組んで陽・炉薔薇と戦った際には、その戦いやすさに夏羽が感嘆したことも。
能力的に見れば、サポート役こそが隠神の本領なのかもしれません。
とは言え、隠神もその力の全てを見せたわけではなさそうですから、はっきりしたことは言えませんけどね。
「怪物事変」隠神鼓八千(いぬがみこはち)の過去(相棒)
10年前まで相棒と探偵業を営んでいた
隠神の過去に関して、あまり多くは語られてはいません。
分かっているのは、10年前までは「相棒」と探偵業を営んでいたものの、何らかの事情でその「相棒」が亡くなったということ。
そしてその後、新しい相棒(というか通信技術など電子面をサポートしてくれる人材)を探していたところ、ルーマニアでミハイと出会ったようです。
とは言え、ミハイの勤務歴は3年2か月と、隠神の相棒が亡くなった10年前からはかなり間が空いています。
それまでの空白の期間、約7年もの間、隠神は完全に一人で活動していたことになりますね。
かつての相棒・源鳴とは?
10年前に亡くなったかつての相棒「源鳴(みなもとめい)」について、分かっていることはそれほど多くありません。
隠神探偵事務所の半分はバーのような店になっており、現在はほったらかしになって営業はしていませんが、元々は源鳴が趣味で実際に店を営んでいたようです。
そして新たに判明した情報は、源鳴が京都公安「ゲンジ」のリーダー、源頼電の異母姉であったこと。
頼電の父は総理ですから、鳴もその娘ということになりますね(鳴が亡くなった当時は総理じゃなかったでしょうし、鳴がちゃんと娘と扱われていたかは不明ですが)。
鳴の死因は不明ですが、隠神はその死を自分の責任だと感じている様です。
探偵事務所の半分を今もバーのままにして残していることから、隠神と鳴は相当に深い関係、恐らくは男女の仲だったと思われますが……
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