今回は「ハイパーインフレーション」「サンキューピッチ」の作者「住吉九(すみよしきゅう)」先生について解説します。
住吉九先生はぶっ飛んだ作風に定評のある漫画家。
癖の強いキャラクターが多く登場していますが、読んでみるとしっかりしたストーリーのある漫画を描かれているのが特徴です。
インタビューなどでも頭の良い洒落たコメントが目を引く作家さん。
本記事ではそんな住吉九先生の経歴や素顔などを中心に深掘りしてまいります。
目次
住吉九先生のプロフィール
引用元:住吉九(X)
基本プロフィール
住吉九(すみよしきゅう)先生は「ジャンプ+」で「ハイパーインフレーション」を連載し、一躍話題となった漫画家です。
年齢や出身地、性別などプロフィールは非公表。
SNSなどでの情報発信も作品に関すること以外ほとんどなく、プライベートは謎。
癖の強いハイテンションなキャラクターを多数登場させつつ、例のない独特の世界観と頭脳戦を描くことに定評のある作家さんです。
その作風から第二の「松井優征」なんて呼ぶファンも多いようですね。
漫画家としての経歴
住吉九先生は2019年に「ヴァルハラ戦記」でルーキー賞を受賞しプロデビュー。
その後、連載と紙のコミックス化が確約されている「超速!連載グランプリ2019」で「ハイパーインフレーション」のグランプリ版(全3話)が読者投票により大賞を受賞し連載デビューを勝ち取りました。
「ハイパーインフレーション」は2020年から2023年にかけて「ジャンプ+」連載され、「次にくるマンガ大賞2021」Webマンガ部門第6位、「第6回アニメ化してほしいマンガランキング」第1位を獲得するなど大ヒット。
2024年からは「誰も見たことのない野球譚」という触れ込みで「サンキューピッチ」の連載が開始され、現在に至ります。
住吉九先生とハイパーインフレーション
住吉九先生の出世作であるハイパーインフレーションは、精巧な贋札を生み出す能力を神から与えられた被差別民族の少年ルークが、帝国相手に経済戦争をしかけ、自治独立を勝ち取る物語。
癖の強いハイテンションなキャラクターとギャグ、頭脳戦、近代の技術や経済学についての解説など複雑な要素を破綻させることなく成立させた稀有な漫画です。
頭脳戦にしても、単なる頭の良い人同士の戦いではなく、相手の頭が悪すぎて何をしてくるか分からないなど、従来の作品にはない斬新でリアルな展開が秀逸。
とにかくすぐ裏切って勝ってる方につくグレシャムがいいキャラクターをしていましたね~。
住吉九先生とサンキューピッチ
「誰も見たことのない野球譚」という触れ込みで連載が開始された「サンキューピッチ」は、イップスで1日3球までしか全力投球できないワンポイントリリーフピッチャー桐山不折を主人公とした物語。
前作に引き続きハイテンションで癖の強いキャラクターが多く登場し、野球漫画というより野球を題材にした頭脳戦、群像劇、といった方が正確です。
真面目に狂った選手たちが多数登場し、とにかく展開が速いのが特徴。
ホームラン王と見間違われる体格で呑兵衛の女性監督・阿川先生(ほぼ作中唯一の女性キャラ)が非常に人気です。
住吉九先生のインタビュー
住吉九先生は「少年ジャンプ+」のインタビューで「超速!連載グランプリ2019」に応募した経緯について語っておられます。
当時の先生はルーキー賞を受賞しデビューは果たしたものの、連載作家となるにはそこから読み切りを書いて、連載企画を通す必要があります。
しかし当時の先生はお金がなく、漫画家として活動することに周囲の理解も得られていない状態。
そのため最速で連載作家として活動できるこの賞に応募したそうです。
また「このマンガがすごい!」のインタビューでは、好きな漫画として「ゴールデンカムイ」が挙げられており、ファンはあのハイテンションな作風の根源はあれかと深く納得していました。
住吉九先生の素顔は?
前述した通り、住吉九先生はプライベート非公開の作家さん。
色々と探してみましたが顔写真などは一切なく、プロフィール情報も全く見当たりませんでした。
年齢も性別も不明ですが、ただ前述したインタビューで、連載が決まるまで漫画家として活動することに周囲の理解を得られていなかったことを匂わせる記述がありました。
「ハイパーインフレーション」に登場する経済の解説などは非常に詳しく分かりやすいものだったので、当時大学生で就職活動をするかどうか迷っていたのかもしれませんね。
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