今回は「出禁のモグラ」「鬼灯の冷徹」の作者「江口夏実」先生について解説します。
江口夏実先生は東京都出身の女性漫画家。
水木しげるに大きく影響を受けたそうで、オカルトをテーマにした独特の世界観が持ち味の作家さんです。
「鬼灯の冷徹」の作者として名前は広く知られていますが、プライベートな部分は謎の多い江口夏実先生。
本記事では江口先生のプロフィールや素顔を中心に深堀りしてまいります。
「江口夏実」先生のプロフィール
基本プロフィール(性別、年齢、出身地、大学など)
性別 | 女性 |
生年月日(誕生日) | 1983年夏 |
年齢 | 40歳(2024年3月時点) |
出身地 | 東京都葛飾区 |
出身大学 | 女子美術大学芸術学部絵画科日本画専攻 |
江口夏実先生は東京都出身の女性漫画家。
ご両親が教師という厳格な家庭に生まれ、高校は進学校。
幼い頃から絵や漫画が好きで、好きな漫画家は水木しげる。
父親がオカルト好き、母親が古典教師で怪談に理解があったため、その影響でオカルトの世界観にどっぷりハマったのだとか。
大学は母親から「絵が好きなら美大へ行けば?」と勧められ、女子美大へ進学し日本画を専攻。
ただそのまますぐ漫画家の道に進んだわけではなく、大学卒業後は一時OLとして販売の会社に勤めていたそうです。
漫画家としての経歴(作品)
前職の会社が中々……なところだったようで、江口夏実先生は漫画家を目指して活動開始。
2009年に「非日常的な何気ない話」ちばてつや賞佳作を受賞。
その後「モーニング」の新人作家のトライアル企画で「地獄の沙汰とあれやこれ」を全5回の短期集中連載を行いプロデビュー。
この作品が好評を博し、タイトルを「鬼灯の冷徹」と改め、連載がスタート。
これが全31巻刊行、アニメ化もされた大ヒット作となります。
「鬼灯の冷徹」連載終了後は2021年から「出禁のモグラ」の連載を開始。
両作品は世界観を共有しており、「鬼灯の冷徹」が地獄(あの世)、「出禁のモグラ」がこの世を描いた作品となっています。
「江口夏実」先生の素顔(写真)
江口夏実先生は顔出しNG素顔写真非公開の作家さんです。
京極夏彦先生との対談企画とかでも、江口先生だけはお姿ががっちりガードされていました。
サイン会などは開かれているので、恐らくそこでなら素顔をお目にかかることもできるのでしょうが、写真NGだったのかサイン会での写真などは見当たりませんでした。
「江口夏実」先生はアナログ作画
江口夏実先生は今では珍しいアナログ作画の作家さんです。
先生は元々アナログの極みとも言える日本画を専攻していたこともあり、手で絵を描いている感覚が大好き。
手間を考えればデジタルの方が楽で速いのでしょうが、手で描いている感覚がないと描き甲斐がなくなってしまう気がすると、アナログ作画を貫いています。
体力的な負担はかなり大きいようなので、将来的にはデジタル作画に移行することもあるのかもしれませんが、今はまだカラーマーカーを塗っている時のにじむ感覚などを楽しんでいるそうです。
「江口夏実」先生とアシスタント
江口夏実先生はアシスタントにあまり頼らない作家さんとしても有名です。
もちろんアシスタントさんはいて、一人で描いているわけではないそうですが、背景などもアシスタントさんに任せず自分で描いてしまうのだとか。
というのも、先生が考えた地獄の景色とか当然先生の頭の中にしか存在せず、アシスタントにイメージを伝えることが難しい。
また地獄の資料写真なんて撮れるはずもなく、サンプル絵を作ろうにも272か所ある地獄のサンプルを作るというのも……
普通の人ならそこは仕方ないと割り切ってアシスタントに任せてしまいそうなものですが、先生は自分の身を削って背景まで自分で描いていたそうです。
「江口夏実」先生は病気?(体調・現在)
江口夏実先生には時折、病気説や死亡説(「鬼灯の冷徹」連載終了後)が流れています。
というのも元々「鬼灯の冷徹」は週刊連載だったのですが、2014年から作者体調不良により隔週連載に変更され、2020年の連載終了を受けて、重篤な病気説や死亡説が流れるようになりました。
ただ「鬼灯の冷徹」の連載が終了したのは、元々江口先生が30巻ぐらいで終わらせたいとイメージしていたことが大きかった模様。
また体調不良というのも、週刊連載時はアナログ作画で凝り過ぎていたこともあって3時間寝て3日間起きるという無茶な生活を繰り返し、限界を迎えたというだけ。
特段病気とかではなく、細かい事情を説明するのも難しいので「体調不良」の一言で通していたそうです。
現在も「出禁のモグラ」を元気に連載されておられるので、今のところ江口先生に体調面の懸念はありません。
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