今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、作中に登場する謎の女たち「魔女」あるいは「魔女団(カヴン)」について解説します。
魔女とは作中に登場する異能持ちの女たちに対する呼称。
初登場時は至高き君(国王)の傍に侍っていましたが、至高き君の仲間というわけではなく、一時的に休戦協定を結んでいるだけのようです。
夜の神に仕えていたり、ディアナを「第一の従者」と呼んだり謎に満ち、未だ敵とも味方とも判然としない存在。
本記事ではそんな魔女とは何か、概要や登場人物との関係、登場話などを解説してまいります。
目次
「ケントゥリア」魔女とは?
引用元:林士兵
魔女とは「夜の神」に仕える異能持ちの女たちの呼称です。
組織としての全容や人数は不明で、現時点で判明しているメンバーは四人だけ。
①帽子を被った隻眼の老婦人(左下)。
②三つ編みの女性(左上)。
③波打った長い髪を持つ女性(右下)。
④炎を操り顔に傷のある女性(右上)。
①、②のいずれかが「輝く者(ベルタ)」という名前であるようです。
いずれも極めて強力な異能者であり、その存在を知る王宮の人間からは酷く警戒されています。
「ケントゥリア」魔女団(カヴン)とは?(意味・由来)
魔女たちは自分たちのことを「魔女団(カヴン)」と呼称しています。
カヴンとは英語(coven)で魔女の集まりを指す言葉。
語源は不明ですが宗教的な集会を指すコンヴェント (convent)から来たものだという説があります。
この言葉の初出は1662年にスコットランドで魔女とされたイゾベル・ガウディーの自白で、その中で彼女が「各カヴンには13人の人間がいます」と発言したこと。
これが転じて後にヨーロッパでは全ての魔女がカヴンと呼ぶ13人の集団で会合していた説が提唱されることとなります。
ケントゥリアに登場する「魔女団(カヴン)」がこれに則ったものならば、現在判明している四人以外にも魔女はいる、ということになりますが……
「ケントゥリア」魔女と夜の神
魔女は「夜の神」あるいは「夜」と呼ばれる超越存在に仕えていることが判明しています。
夜の神は作中で魔女の一人からこのように評されています。
星散りぼえる天にて
青白く輝く死の月
我らが頭領
三叉路の女神
ちなみに三叉路の女神とはギリシャの女神ヘカテーの別称で、ヘカテーは魔女の女王、闇と魔術と死の女神として崇められています。
魔女たちの主としてはイメージぴったりですね。
魔女たちが夜の神と直接契約しているのか、あるいは異能を何らかの方法で受け継いでいるだけなのかは不明ですが、前者だとしたら全員が加護持ちということに。
加護はその超越存在のフィールドでは絶対的な力を得るというもので、「夜」の加護とか相当無法なものに思えますが……
「ケントゥリア」魔女とディアナ
引用元:暗森透(X)
魔女たちはディアナを「第一の従者」と呼び、いずれ自分たち「魔女団(カヴン)」を率いる存在と見做しています。
その理由はディアナの中にいる謎の「山羊」。
この「山羊」こそが「夜の神」であるとされています。
「山羊=夜の神」は生まれながらにディアナと共にあり、その心臓はディアナのものと絡み合っています
ただ何故ディアナの中に「夜の神」がいるのかは今のところ不明。
ディアナは「海の神」にも「愛娘」と呼ばれており、様々な意味で特別な存在であるようですが……
「ケントゥリア」魔女と至高き君(王)
魔女たちは王宮内で国王である至高き君の傍に侍っていましたが、配下でも味方でもなく、一時的に休戦を結んでいるだけの間柄。
潜在的には対立しており、いずれ至高き君と殺し合う間柄であることが示唆されています。
その対立の理由は不明ですが、いずれ魔女たちを率いる存在であるディアナは予言者エルストリから「至高き君を殺しこの国に夜を連れてくるもの」と予言されており、その決戦は避けられぬ運命である模様。
では何故彼らは休戦協定を結んでいるのか?
至高き君はディアナが400年前に自分の顔に傷をつけた者と同一人物なのかを確かめるため、ディアナを自分の前に連れてくるようルーカスに命じており、彼らは何らかの条件が整うのを待っているものと考えられます。
「ケントゥリア」魔女の登場話(初登場)
魔女たちが作中で初めて登場したのは29話。
エルストリとジーラがアルコスがユリアンに殺されたことを至高き君に報告する場に、何故か魔女たち四人も同席していました。
その後、王命に反してディアナを殺害しようとするエルストリに協力する魔女たち。
しかしエルストリは魔女たちを信用しておらず、いずれ最悪のタイミングで横槍を入れてくると考えていました(実際そうなった)。
59話では魔女団(カヴン)の存在と、彼女たちのディアナに対するスタンスなどが語られています。
ちなみに、実際に魔女が登場したのは前述した通り29話が初めてですが、それ以前にも13話のエルストリの予言のイメージの中で、成長したディアナが数名の仲間と国を焼いている光景が描かれており、この仲間の中に魔女たちが混ざっている(あるいは全員魔女)ものと思われます。
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