今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、原作とアニメで扱いがガラッと変わった少女「笹田 純（ささだ じゅん）」について解説します。
笹田は主人公・夏目貴志のクラスメイトで委員長を務める一般人の少女。
原作では一話限りのゲストキャラとして登場しましたが、アニメではそのまま準レギュラーかし、原作ファンから賛否のあったキャラクターでもあります。
本記事では笹田純のプロフィールや登場話、原作とアニメの違い、一部のファンから「嫌い」「うざい」と言われてしまう理由について解説してまいります。
「夏目友人帳」笹田純のプロフィール
引用元：アニメ 夏目友人帳 公式サイト
笹田純は主人公・夏目貴志のクラスメイト。
外見は茶色がかった黒髪の眼鏡をかけた真面目そうな少女で、クラスでは実際に委員長を務めています。
詳しくは後述しますが、原作とアニメで扱いがガラッと変わったキャラクター。
本記事では人間関係や性格については出番の多いアニメ版に準拠して記載しております。
妖の見えない一般人ですが、昔妖に助けられたことがあり、妖の存在を認知。
作中では奇行を繰り返す夏目を見て妖が見えているのではと考え、ある目的のために夏目に近づき、協力を要請しました。
性格は基本的には真面目で面倒見の良い少女。
アニメでは１～２期ぐらいまでは夏目の秘密を探ろうとグイグイ詮索していましたが、徐々にそうした態度はなりを潜め、３期以降は普通の良き友人として登場しています。
声優は沢城みゆきさんが担当。
「夏目友人帳」笹田純の登場話
笹田純のメインエピソードは、アニメ1期4話で描かれた「時雨と少女」。
夏目はある日、もうすぐ取り壊される旧校舎で行われる肝試しにクラスメイトたちと参加していました。
そこで笹田は夏目に、この旧校舎に伝わる怪談について語り始めます。
ここには昔、人間好きな招福の神様がいたのですが、ある悪い商人によって神様は牢に閉じ込められ、恨みから悪しき妖怪になってしまいました。
この旧校舎に住み着いているのは時雨という、その堕ちた妖だというのです。
実は笹田は中学生の頃、泣き実母のお守りを旧校舎で無くしてしまい、探しに通っていたところ、見かねた時雨にお守りを見つけてもらったことがありました。
「不浄の者は清い物には触れられん」
そう言って、お守りを木の枝にかけてくれた時雨。
笹田はそれからずっと、時雨にちゃんとお礼を言いたい、不浄じゃないと伝えたいと旧校舎に通い詰めていたのです。
人間に恨みを持っていた時雨でしたが、夏目が友人帳を使い名を返したことで笹田の想いが伝わり、その恨みに満ちた心が救われることに。
最後に一瞬だけ笹田との邂逅を果たし、満足して消えていきました。
「夏目友人帳」原作での笹田純（転校）
原作版では笹田純は一話限りのゲストキャラ。
「時雨と少女」のエピソードの後、転校していなくなってしまいます。
夏目に対して強引にグイグイきていたのも、時雨がいる旧校舎が取り壊されるというだけでなく、転校してこの地を離れなければならないという事情もあったわけですね。
「夏目友人帳」アニメでの笹田純
笹田はアニメでは「時雨と少女」のエピソードの後も転校せず、そのまま夏目のクラスメートとして登場し続けています。
これは多軌が登場するまで夏目と同世代の人間の少女が登場しないので、その辺りのバランスをとってのことと言われていますね。
ただ原作にはもういないキャラなので、本筋には関わらず話の前後に登場する脇役的な立ち位置。
夏目の友人の西村や北本とトリオで登場することが多く、悪ノリする二人にツッコミを入れている姿が良く見られます。
また、クラスは違いますが多軌透とは友人で（多軌の事情を考えればつい最近仲良くなったということなのでしょう）、二人きりで一緒に出掛けたりすることもある模様。
夏目の力や妖の存在についてはハッキリした確証までは持っておらず、田沼や多軌とは違い妖を信じているだけの一般人という立ち位置です。
ニャンコ先生のことも「不細工ちゃん」と呼んで普通のブサ猫と認識しています。
夏目に対して恋心を抱いているのではと思しき描写もありましたが、ストーリーが進むにつれてそういう雰囲気は薄れていって、今は普通の仲の良い友人という印象ですね。
「夏目友人帳」笹田純が原作ファンから嫌われる理由
アニメでの笹田純は原作ファンから「うざい」「嫌い」と叩かれることが多いです。
その一番の理由は実質アニメオリジナルキャラクターだから。
元々オリキャラは原作ファンに「異物」として嫌われることが多いもの。
特に笹田は特に物語的に役割がないにも関わらず登場して、しかも強引ともとれる態度で夏目にグイグイかかわってくるので「うざい」と感じる人が多いのでしょう。
これはもう笹田がどうこうというより、笹田を登場させ続けた以上、やむを得ないことですよね。
ただ、笹田が全てのファンから嫌われているかというと決してそんなことはなく、むしろアニメから入ったファンは「かわいい」と好意的な反応を示す人が多いです。
むしろ後から原作を読んで、転校していることに驚く人が大半。
元々全てのファンから全肯定されるキャラクターの方が異常ですから、この程度の批判はごく自然な範囲のものとも言えるでしょう。
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