今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、謎多き国王「至高き君(いとたかききみ)」について解説します。
至高き君はアンヴァルやエルストリが仕える王国の国王。
かつて海の神と契約し、その人知を超えた力により数百年以上に渡り王国を統治し、奴隷制の撤廃など開明的な政治を行ってきた人物です。
作中ではディアナがこの至高き君を殺すとの予言がもたらされ、ユリアンたちは王国の刺客からその命を狙われることに。
本記事ではその正体どころか未だ善悪も見えてこない至高き君に関し、これまでに判明した情報を深掘りしてまいります。
「ケントゥリア」至高き君のプロフィール
基本プロフィール
海の神と契約して超常の力を手にしており、数百年以上に渡りこの国のトップとして君臨。
本名は不明で、国民からは敬意をもって「至高き君」と呼ばれています。
描写が少ないため本質までは分かりませんが、少なくともその言動は聡明かつ高潔な人物。
今でこそ落ち着いていますが、若い頃は力で敵をねじ伏せる戦闘狂だったそうです。
作中では予言者エルストリにより彼の死が予言されており、そのことが主人公のユリアンやディアナたちを暗い戦いへと巻き込んでいきます。
民から慕われる賢君
至高き君は国から奴隷制度を無くすなど開明的な思想の持ち主で、民からとても慕われています。
情に厚く、戦争に巻き込まれた民のために厚く補償金を支払ったり、自らの死の予言を回避するためであれ民に犠牲を出すことを良しとしないなど、一見非の打ち所がない王として振る舞っています。
一方で後継者の育成や部下の管理は非常にいい加減。
王子であるアルコスは傲慢で我儘放題に育ち、王女であるラクリマは逆に抑圧されて王宮内に居場所がない状態。
エルストリが王命を無視しても見逃したりと、寿命を超越した超人だからか懐の甘いところがあります。
「ケントゥリア」至高き君と海の神(加護・異能)
至高き君は「海の神」と契約した存在であることが判明しています。
そうした超越存在と契約した者は、その超越存在の属性に応じた「加護」と、個別の「異能」を獲得。
「加護」は直接契約した者しか持てませんが、「異能」に関してはその血族にも発現することが分かっています。
至高き君の加護や異能については不明ですが、瀕死のエルストリを救っていたことから他者の治癒が可能な能力を持っているようです。
また、かつては戦闘狂だったとのアルコスの発言から、戦闘にも適性がある能力であることは間違いありません。
「ケントゥリア」至高き君の人間関係
至高き君はアンヴァルやエルストリのような部下からはとても慕われています。
特にエルストリの忠誠は狂信的ですらありますね。
逆に家族仲はあまり良好ではない模様。
王妃の子供であるアルコスやラクリマとは精神的に距離があり、嫉妬深い王妃のことは持て余している印象ですね。
また妾腹の子であるルーカスからは、母親を守れなかった父親として殺意を持たれています。
「ケントゥリア」至高き君と予言(ディアナ)
至高き君は予言者エルストリにより、その死を予言されています。
「それは世界を燃やす闇」
「あなた様の破滅」
「あなた様の宿星」
「あなた様を殺し」
「この国に夜を連れてくるもの」
「捜し出して破滅させねばなりません」
「さもなくば破滅するのはあなた様です」
「それは森に現れます」
そしてこの予言の存在こそがユリアンが守るディアナ。
ただ何故ディアナが至高き君を殺す存在なのかは今のところ全くの不明となっています。
一つ分かっていることは、至高き君は顔に酷い傷痕があるのですが、それを普段は部下の認識阻害の異能で隠しており、その傷を400年前につけた人物がディアナと何らか関係があるということ。
至高き君はその人物とディアナが同一人物なのではと疑っていましたが……?
「ケントゥリア」至高き君の正体(謎)
至高き君は作中で最も謎多き人物の一人です。
主人公サイドからすれば刺客を送ってくる連中の親玉なので敵に違いないのですが、しかしそれは部下が暴走して勝手にやっていること。
至高き君本人はディアナ殺害をむしろ止めようとしています。
またその王としての振る舞いには非の打ちどころがなく、今のところ性質の善悪すらもよく分かっていません。
気になるのは彼がユリアンと同じ「海の神」と契約した存在だということ。
超越存在と契約した存在を出したいなら「森の神」とか別に候補はいるのに、何故敢えて同じ「海」なのか?
そう考えると至高き君の容貌はどこかユリアンに似通っており、何らかの血縁があるのか、あるいは時を超えた同一人物である可能性も?
ユリアンが異能を使いこなせば、その命のストックを他人に与えてエルストリの命を救うこともできそうな気がしますし……
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