今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、ポンコツヒロイン候補「ラクリマ」について解説します。
ラクリマは兄であるアルコスの仇をとるため、アルコスを殺したユリアンを襲撃してきたお姫様。
その心根は王家の者とは思えないほど善良で、事情を知るとすぐに絆され、ユリアンたちを庇って王家と敵対しています。
本記事でそんなラクリマのプロフィールや強さ(異能)、人間関係を中心に解説してまいります。
「ケントゥリア」ラクリマのプロフィール
引用元:暗森透(X)
基本プロフィール
ラクリマはこの国の第三王女。
かつてユリアンが殺した王子アルコスの妹であり、その復讐のためにユリアンたちの前に現れました。
ただアルコスが殺された経緯(アルコスが先にユリアンたちの家族であったアンヴァルを殺害したことなど)を知り、その復讐心は鎮火。
ユリアンたちと交流するうちにすっかり絆され、王家を敵に回してまで彼らに味方しています。
過激な思想が目立つこの国の王族としては驚くほど善良な少女です。
至高き君(王)の娘ながら出来損ないと蔑まれる
この国の王は超越存在と契約し、周囲から「至高き君」と呼ばれる人物。
その血を引く者たちにはそれぞれ異能が受け継がれています。
血が濃いほどに強い異能を持つ傾向があるようですが、ラクリマの異能は王族としては極めて弱く、周囲から出来損ないと蔑まれる立場。
家族からは無視され、使用人や騎士たちからは腫れ物扱いされています。
そのことをラクリマが愚痴っていたメイドのジーラでさえ、ラクリマの生死を全く気にも留めずどうでもいいこととして扱っていたのですから、王宮内でラクリマがどのような扱いを受けていたのか伝わってきますね。
「ケントゥリア」ラクリマの異能(強さ)
ラクリマの異能は「自分の肉体を液体に変え、かつ水を吸収することで自分の体積を変化させる」というもの。
打撃や斬撃などは水の身体には通用せず無効化されてしまうのですから、ロギアっぽくてとても強力な異能に思えますが、実はこの異能は色々と欠点だらけ。
まず核となっている心臓だけは液体化できないこと。
身体のサイズは自在に変えられますが大きくなるのも小さくなるのも限界があること。
また体の水を飛ばしたり鞭のように伸ばして攻撃することが出来ますが、その水は身体から切り離され一定の距離離れてしまうと回収できなくなってしまう為、水の補給ができないまま戦い続けていれば体積を減らして死んでしまうこと。
ただそうした欠陥だらけの異能ですが、ラクリマはその異能の弱さと向き合って生きてきており、作中では水の分身を作って敵の目をくらましたり、工夫を凝らした戦い方をみせてくれています。
「ケントゥリア」ラクリマとアルコス
アルコスはラクリマの兄。
「水を自在に操る」異能を持ち、王国最強とされる7人の異能持ち「天弓(イーリス)」に名を連ねていました。
アルコスは自分と同じ水系統の異能を持ちながら弱いラクリマを虐待していましたが、家族から無視されていたラクリマにとってはそんな形ででも自分と関わってくれるアルコスは慕うべき存在でした。
ラクリマはアルコスの子供を授かりたいとまで考えていたそうです(王家では血の濃さと異能の力を維持するため近親婚が常態化していた)。
「ケントゥリア」ラクリマはチョロイン
王宮内で非常に不遇な境遇にあったラクリマは、人に優しくされると簡単に絆されるチョロインです。
アルコスを慕っていたとはいえ本人にもその関係が歪であるとの自覚はあり、よりまともに接してくれる相手にはコロッと靡いてしまいます。
王宮内が異常だという自覚はあり、内心でその境遇から逃れたいという想いもあったのかもしれませんね。
アルコスの仇であるユリアンのことも、その殺害に正当な理由があるとしればあっさりと許していますし、自分を支える愛情の土台を持たない、ある意味とても不安定な精神性の持ち主と言えるでしょう。
「ケントゥリア」ラクリマの人間関係
ユリアンを殺すためにやってきたラクリマですが、既に彼女はユリアンへの殺意はなく、ユリアンに惹かれ一度は彼の子を授かろうと強引に押し倒したことも。
また、父を殺す存在として予言されているディアナに関しては、自分のことを姉と呼ばせてとても可愛がっています。
恋のライバル的存在であるティティのことも良き友人として認めている印象。
ルーカスのことは多少胡散臭く思っていますが、これはルーカスが色々隠し事をしているからなので仕方ありませんね。
なおルーカスはラクリマの異母兄にあたり、ラクリマはそのことを知りませんが、ルーカスは危険が迫ってもラクリマを見捨てられない程度には彼女のことを大切に思っています。
一方で、父である国王含め王宮関係者との関係は冷めきっており、ラクリマはユリアンたちが王宮関係者に襲撃された際には、あっさりとユリアンたちを選んでいました。
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