今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、ユリアンたちの家族となった女性「アンヴァル」について解説します。
アンヴァルは奴隷船から陸地に流れ着いたユリアンとディアナを拾い面倒を見てくれた女兵士。
国王に忠誠を誓う王国の英雄でしたが、家族となったユリアンたちを庇って作中で死亡しています。
死後も残された者たちに大きな影響を残したアンヴァル。
本記事でそんな彼女のプロフィールや過去、人間関係を中心に解説してまいります。
「ケントゥリア」アンヴァルのプロフィール
引用元:暗森透(X)
基本プロフィール
アンヴァルは奴隷船から漂流し陸に辿り着いたユリアンとディアナを助けてくれた女兵士。
戦争で親を亡くしたティティを育てながら王国南部の村で暮らしており、ユリアンとディアナを家族として受け入れてくれました。
外見は筋肉質で大柄な赤髪の美人。
兵士としての自覚を忘れないため人前では甲冑を着こんでいます。
優しさと誠実さに溢れた女性ですが、幸せは金で買えると発言するなど、やけに現実的で世知辛い一面も。
王国に忠誠を誓う西部戦役の英雄
アンヴァルはただの兵士ではなく「至高き君」と呼ばれる国王に仕える騎士。
西部戦役で多大な功績を挙げ「比類なきたてがみ」と称されていました。
国王はこの国から奴隷制度を廃止するなど、(少なくとも表向き)開明的で高潔な人物で、アンヴァルは国王に心からの忠誠を誓っています。
アンヴァルは西部戦役の功績でそんな国王の近衛に推挙されましたが、戦災孤児となったティティを育てたいとの理由でそれを辞退。
その後、王国南の自然豊かな地区でティティと共に暮らしていました。
「ケントゥリア」アンヴァルの強さ
アンヴァルは異能を持たない一般人の中では最上位の強さの持ち主です。
全身甲冑を身に纏い剣を振るう典型的なパワーファイター。
技術より何よりとにかくタフでパワフルで、作中では鉄塊のギョームと呼ばれる騎士を、追い詰められながらも力技で殴り倒していました。
瀕死の重傷を負いながらも戦い続けており、不屈を体現したような女傑です。
流石にユリアンやアルコスのような最上位の異能者には手も足も出ませんが、並の異能者相手なら十分に勝ち筋があるのではと思われます。
「ケントゥリア」アンヴァルと国王(至高き君)
アンヴァルは国王(至高き君)に絶対的な忠誠を誓っています。
彼女は幼い頃に両親共々国王に命を救われており(両親はその後、戦場で命を落としている)、国王に返しきれない恩があると考えています。
またアンヴァルがティティを育てたいと近衛を辞退した際も、戦争で両親を失ったティティに声をかけ、戦に巻き込まれた民に十分な補償金を支払った上、アンヴァルとティティのために家まで与えていました。
アンヴァルはこの国王の為なら命も惜しくないと考え、国王の命を脅かす予言の調査のため、ティティを育てることと並行して「森」の調査も進めています。
「ケントゥリア」アンヴァルと家族
アンヴァルは戦災孤児となったティティの親代わりとなって共に暮らしていました。
そして奴隷船から流れ着き、行き場のなかったユリアンとディアナを受け入れ、彼女たちは四人、家族として一年間の時を過ごします。
その一年間は、アンヴァルにとって最も幸福な時間でした。
しかし、そんな幸せな時間は予言者エルストリが国王の死に関わる予言の調査のため村を訪れたことで終わりを告げます。
国王に死をもたらしこの国を燃やす呪われた存在、それこそがまだ赤子のディアナであるとエルストリは告げ、アンヴァルにディアナを殺すよう命じたのです。
その言葉を信じられずにいたアンヴァルでしたが、エルストリにより成長したディアナがこの国を燃やす未来の光景を見せられ、騎士として国王と国を守るためディアナとユリアンに剣を向けることに。
内心で、ユリアンに自分を殺し、ディアナと逃げて欲しいと願いながら……
「ケントゥリア」アンヴァルの最後(死亡)
騎士としての使命と忠誠、家族への愛情の間で苦悩しながらユリアンに襲い掛かるアンヴァルでしたが、ティティや村人たちの姿に心動かされ、ユリアンとディアナを守ることを決意。
王国の騎士たちに刃を向けます。
圧倒的なタフネスで騎士たちを打倒したアンヴァルでしたが、彼女の前に現れたのは王国最強の異能者の一人でこの国の王子であるアルコス。
体内の水すら自在に操るアルコスの前ではアンヴァルは手も足も出ず蹂躙され、最後はユリアンを本気にさせるため、アルコスによって処刑されてしまいます。
アルコスの死は多くの人に惜しまれ、SNS上では「ダンダダン」作者の龍幸伸先生も「アンヴァルを殺さないで下さい……!」とコメントしていました。
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