今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、ユーリ達と親しくなった流れの元傭兵「ルーカス」について解説します。
ルーカスはユーリ達と知り合い親しくなった元傭兵の青年。
実は身分を隠した王の庶子であり、ある目的のためにユーリたちと共闘していくことになります。
二つの異能を持ち、「森」との関係も示唆されている謎多き存在。
本記事でそんなルーカスのプロフィールや強さ(異能)、目的や謎を中心に解説してまいります。
「ケントゥリア」ルーカスのプロフィール
引用元:暗森透(X)
基本プロフィール
ルーカスはユリアンたちと知り合い行動を共にするようになった元傭兵の青年。
お人よしのユリアンのことを気に入り、彼を「ユーリ」と呼び、自分のことを「ルカ」という愛称で呼ばせて親しくしています。
性格は世慣れているように見えて義理堅くお人よし。しかし敵には容赦なく、不意打ちだまし討ちを躊躇わないタイプです。
元傭兵でありながら、黒騎士と呼ばれる王の元近衛であった辺境伯に伝手があるなど、顔が広く謎の多い人物。
ユリアンたちと知り合ったこと自体は偶然でしたが、その後彼らに近づいたのはある目的があってのことでした。
その正体は至高き君(王)の庶子
ルーカスの正体は周囲から「至高き君」と呼ばれるこの国の国王。
ルーカスは国王の庶子にあたります。
王妃は極めて嫉妬深く、自分の子供以外は原則全員を王宮から追放しているのですが、その唯一の例外がルーカス。
理由は不明ですが、ルーカスは「甲冑を取らないこと」と「誰とも関わらないこと」を条件に王宮での生活を許可されています。
彼の王宮内での身分は国王の近衛である黒騎士の一人。
ただし常に仮面でその素顔を隠していることから「無貌の黒騎士」と呼ばれ、王宮内でも彼の正体を知る者はごくわずかとなっています。
「ケントゥリア」ルーカスの目的
ルーカスの母親はかつて王宮から追放され死亡。
そのことでルーカスは父である国王を深く憎んでおり、彼を殺したいと考えています。
ルーカスがユリアンたちに協力するのは、予言の子であるディアナこそが国王を殺し得る可能性のある人物であるため。
国王自身もディアナを自分の前に連れてくるようルーカスに命じていますが(400年前に自分の顔に傷をつけた者と同一人物かを国王自身で確認するため)、ルーカスは国王自身にもディアナを連れてくるのはお前を殺すためだと殺意を隠していません。
尋常な手段では国王は殺せず、予言の子であるディアナに頼るしかない、ということなのでしょうね。
そうした事情を隠しているルーカスですが、ユリアンたちを気に入っていることは間違いなく、彼らを裏切ってディアナだけを利用するつもりはないようです。
「ケントゥリア」ルーカスの人間関係
ルーカスの人間関係は複雑で謎に満ちています。
国王の庶子ということですが、その正体を知る者は王宮内でも少なく、国王本人と黒騎士など一部の側近のみ。
異母妹にあたるラクリマでさえルーカスの存在は全く把握していませんでした。
元黒騎士の辺境伯と親しいようですが、その関係性は今のところ不明。
話の流れからすると辺境伯はルーカスの死んだ母親関連の人物である可能性が高そうですね。
また予言者エルストリは、ルーカスの母親が追放された一件に関わっていることが国王の口から示唆されており、ルーカスとも何らかの因縁がありそうです。
「ケントゥリア」ルーカスの強さ(異能)
ルーカスは作中でもかなり上位の実力者です。
元傭兵で殺し合いや気配探知の技術は一級品で、素の剣術のみで複数の異能者と互角以上に渡り合うほど。
加えて彼は通常は有り得ない「二つ」の異能を持っていました。
一つは異能を含め自身が拒絶したものの通過を例外なく拒絶する盾を生成するもの。
もう一つは詳細不明ですが巨大な岩石をも破壊する槍を生成するものです。
ルーカスの体術と組み合わせれば極めて強力な異能で、王国最強の異能者であるアルコス(正確にはその劣化コピー)相手にも上手くいけば相討ちを狙うことが可能な模様。
なお、異能は一人一つが原則であり、今のところ複数の異能を有しているのはルーカスのみ。
ルーカスは後者の「槍」を国王を殺す切り札として隠していたようです。
異能を使った際に目の周りに現れる聖傷の形状も違うことから、「盾」は国王の血統由来、「槍」はそれ以外の経緯で手にした力と思われます。
「ケントゥリア」ルーカスの謎(ミラ、森との関係)
ルーカスは非常に謎の多い人物です。
当初ファンの間では、ルーカスの死んだ母親こそがディアナの母であるミラだ、なんて説もまことしやかに流れていたほど。
ミラやディアナの存在には未だ謎が多いので、この説も今のところ否定されたわけではありません。
そもそもどうしてルーカスだけが王宮からの追放を免れたのか、国王への殺意を露わにして許されているのか。
ルーカスの母親が何らか特別な存在であったから、という可能性が高そうな気がしますね。
またルーカス最大の謎はその二つ目の異能である「槍」。
これは明らかに国王の血統に由来するものとは別系統の力です。
この「槍」を使用した際、ルーカスは、
「ここが森の中だったら まだ勝ち目はあったんだがな」
と超越存在である「森」との関係を示唆しています。
つまりこの「槍」は「森」由来の力という異能という可能性が高そうですが、だとすればルーカスは直接「森」と契約したのか、それともルーカスの母親が「森」の契約者だったのか……
コメント