「税金で買った本」クソ利用者図鑑とは?~著者・白井里雪、その登場話とクソ利用者たち~

 今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、作中で登場するパワーワード「クソ利用者図鑑」について解説します。

 この「クソ利用者図鑑」とは現実に存在する本ではなく、図書館職員の白井里雪が図書館にやってくるクソ利用者を体系化した自作の図鑑。

 石平くんのお気に入りの一冊であり、作中ではこのクソ利用者図鑑の情報に基づき、多くのクソ利用者たちが開設されています。

 本記事ではそんな「クソ利用者図鑑」の概要と登場するクソ利用者たち、その登場話を中心に解説してまいります。

「税金で買った本」クソ利用者図鑑とは?

 「クソ利用者図鑑」とは、迷惑な利用者に日頃から怒りを溜め込んでいる図書館職員白井里雪が、その怒りを我慢するために書いた自作の図鑑。

 最初に図鑑を書き始めた切っ掛けはただ日々の怒りを記録として書き留めていただけだったものの、やってみると迷惑な利用者を情報として体系化することで一歩引いて冷静に見ることができるのだそうです(ただし実際にクソ利用者と対面するとやはり怒りが湧く)。

 また迷惑な利用者だからと暴力を奮ってしまえば自分が図鑑に載る様な人間になってしまう。

 最後はそう思ってグッと怒りを堪えています。

 ──と、そんな話をうっかり白井がしてしまったせいで石平くんがクソ利用者図鑑に興味を持ってしまい、この図鑑を強奪。

 読んだ石平くんからは大好評で、作中ではしばしばクソ利用者の登場に合わせてこの「クソ利用者図鑑」の情報が語られています。

 ちなみに図鑑は利用者の「クソ利用者ネーム」と「クソ度」「解説文」からなっており、★の数で表される「クソ度」は★10を超えると犯罪者に該当します。


「税金で買った本」クソ利用者たち

リリアンの女

クソ度★

すでに案内し借りているはずの「リリアン」の本のレファレンスを来館の度に繰り返すこまったさん。

忘れてしまうのかもしれないし業務内のサービスであるが、目的が「おはなし」らしくお気に入りにの職員(早瀬丸さん)を長時間独占することも。

アンケートおじさん

クソ度★★★

「ストライプと水玉どちらが好き?」など20問の質問をし今村さん(+本編登場時はバイトの島本さん)を苦しめた。

学術的な調査かもしれないが若い女性職員ばかり狙っているのでどうだか……

アポとって欲しい。

黒ニット帽の変態

クソ度★★★★★★★★★★

下半身を露出する。するな!!!

逃げ足が異常に速い。

雑誌クソジジイ

クソ度★★★★★

ビジネス誌の発売日に最新号が少しでも遅れると女性職員を怒鳴りちらす。

俺ホント嫌いコイツ。

男性職員の言うことしかきかない!

弱い者いじめクソ野郎がマジでクソ。

紫の封筒の男

クソ度(不明)

今村さんのストーカー。

数年前、当時新人で一般図書係だった今村さんに丁寧に接遇してもらい、「俺のことが好きなんじゃない?」と勘違いして付きまとった。

当時チーフだった椎名さん(現図書係長)と白井が注意し、以降は図書館に姿を見せなくなる。

しかしその後、その男が今村さん宛の手紙を返却本に挟んで今村さんのいるカウンターに返却していたことが判明。

紫の封筒に入った手紙が挟まったまま配架された本がその後も続々と見つかり、幾つ残っているのか分からない状態となっている。

数年前に注意されて以降、その男は来館していない筈だが、石平くんが発見した紫の封筒は今年発売の本から発見されており……

黒杖

クソ度★★★★★★★★★

犯罪者一歩手前の高齢男性だ。

杖の音とともに現れ気に入らない蔵書があると女性職員に粘着して文句を言い続ける。

望んだ返答が得られないと黒い杖を振り回す。

本を叩かれブックスタンドを破壊された(許せない……)。

危険な要注意人物だ。

ゴールデン・ドロップの女

クソ度★★★

お茶をしながら本を読み、お菓子を食べて本を汚す女性。

弁償を逃れるため、自分が汚したんじゃないと嘘を吐く。

ちなみに「ゴールデン・ドロップ」の本来の意味は「お茶の最後の一滴」のこと。

石平くん(図鑑には載ってないけど?)

クソ度???

弁償をこばんで早瀬丸三を怒鳴ったこと…もダメだけど今はそれよりも異常な知識欲と行動力!

なにをするのかわからないのが一番困る……


「税金で買った本」クソ利用者図鑑の登場話

初登場は「恩讐の彼方に 改版」(38話)

 「クソ利用者」図鑑が初めて作中に登場したのは38話。

 元々、本を破る迷惑な利用者の住所を知りたくて図書館でバイトを始めた石平くん。

 別に今となっては知ったところで何ができるわけでもないと分かってはいるものの、分からないのはモヤモヤする。

 そんな感情にどう折り合いをつけるのか、石平くんはいつも迷惑な利用者に怒っている白井にその方法を尋ねます。

 そして白井が答えたのが「クソ利用者図鑑」を作り、情報を体系化することで物事を一歩引いてみるようにしている、というものでした。

 その答えに爆笑した石平くんは白井から「クソ利用者図鑑」を強奪し、以降その情報を元に迷惑な利用者の概要が語られることとなります。

「アンガーマネジメント」(45~46話)で概要が判明

 「クソ利用者図鑑」の中身が判明したのが45~46話の「アンガーマネジメント」。

 夏休みの図書館に登場する数々のクソ利用者たちが、「クソ利用者図鑑」でどのように記されているかが語られています。

 ここでは「リリアンの女」「アンケードおじさん」「黒ニット帽の変態」「雑誌クソジジイ」の情報が判明しました。

その後も時折クソ利用者と共に語られる

 以降も、時折クソ利用者と共に「クソ利用者図鑑」の情報が語られており、52話では「紫の封筒の男」、147話では「黒杖」、148話では「ゴールデン・ドロップ」の女が登場しています。

【まとめ】「税金で買った本」キャラクター一覧



コメント

タイトルとURLをコピーしました