「税金で買った本」椎名真司(図書係長)~怒られ慣れてるお人好しの中間管理職、登場話(何話?)と魅力~

 今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、苦労人の中間管理職「椎名 真司(しいな しんじ)」について解説します。

 椎名真司は主人公の石平くんたちが働く図書館の図書係長。

 中間管理職という立場上、いつも上と下の板挟みになってヨレヨレになっている男性職員です。

 過酷な職場環境ですが本人はいたって穏やか、最後の砦として図書館員たちに頼りにされている椎名図書係長。

 本記事ではそんな彼のプロフィールやメインエピソード(何話に登場?)中心にその魅力を深掘りしてまいります。

「税金で買った本」椎名真司(図書係長)のプロフィール

引用元:ずいの Twitter

基本プロフィール(年齢など)

 椎名真司は主人公の石平くんたちが働く図書館の図書係長です。

 外見はメガネにハネた長めの髪、ゆるゆるネクタイと人の好さそうな笑顔が特徴の中年男性。

 年齢は40代で身長170cmほど、痩せて骨っぽい感じで目の下にクマがあり、常に疲れ果てています。

 性格はとにかくお人好しで穏やか。

 部下に対しても決して怒ることがありません。

 またやや気弱でおっちょこちょいなところがありますが、自分の職責から逃げることは決してなく、周囲からとても頼りにされています。

 ちなみにキャラ名は小説家の「椎名誠」から。

苦労人の中間管理職(=図書係長)

 椎名真司は正規職員の図書係長。

 図書館専門の職員というわけではなく、定期的な人事異動に伴い図書館に配属されている市の公務員です。

 この図書館では一般職員を係ごとに角野さん小池さんたち「チーフ」がまとめていて、その「チーフ」の上にいるのが図書係長。

 図書係長に上には事務長や館長がいて、上の意向やらムチャブリと現場職員からの声との板挟みにあうきついポジションです。

 大量の仕事と様々なストレスに晒され、椎名図書係長は常にヨレヨレ。

 これは現係長だけに限った話ではなく、前の係長もこれで休職したそうなので、図書館の係長というのは案外過酷な役職のようです。


「税金で買った本」椎名真司(図書係長)の登場話

「はたらくくるま③」(43話)

 椎名図書係長の初登場は43話の「はたらくくるま③」。

 係長の存在自体は以前にも職員の口から語られていましたが、本人が登場したのはこの話が最初です。

 ある時白井は、移動図書館の運転手、繁松さんから利用者の女の子が本を弁償したがっているが、図書館まで来ることができないので郵送で処理したいと相談を受けます。

 前例のないことだったため図書係長に相談する白井。

 面白がってついて行った石平くんが見たのは、資料や仕事が山積みになったデスクの椅子で落ちている椎名図書係長の姿でした。

 倒れそうな係長に負担をかけたくないとは思いつつ、係長を起こして相談する白井。

 話を聞いた椎名図書係長はあっさり郵送受付と代筆で処理して良いと許可。

 大丈夫かと確認する白井に、

「大丈夫大丈夫~!」
「僕は怒られるの慣れてるから!」
「何でも相談して!」

「係長がそういう感じだから」
「相談しにくいんですけど?」

 人の好過ぎる椎名図書係長のお陰で、女の子は無事弁償を済ませることができ、笑顔で夏休みを迎えることができました。

「私の半生」(51話)

 続いて椎名図書係長が活躍……というか頑張ってたのが51話の「私の半生」。

 ある日、本の寄贈をお断りした利用者がその扱いに納得いかず、来館して苦情を言いにやってきます。

 その利用者は自分の半生を綴った自費出版の自伝を寄贈したのですが、正直一般人の自伝とかいらないというのが図書館の立場。

 寄贈担当の今村さんに付き添って、椎名図書係長も責任者として苦情対応に臨みます。

 やってきたのは目つきヤバ目のおばさんでビビりまくりの椎名図書係長と今村さん。

 椎名図書係長は原理原則を説明しますが、おばさんの勢いに飲まれそうになってしまいます。

 そこで今村さんがおばさんの気持ちに寄り添うように上手くフォロー。

 おばさんは納得し、謝絶に成功した二人はうれし涙を流しながらハイタッチをしたのでした。

 

 この他にも椎名図書係長は47~49話「蔵書点検の手引き」、67話「かいけつゾロリのチョコレートじょう」など様々なところでちょこちょこ登場しています。


「税金で買った本」椎名真司(図書係長)はここが凄い

何があってもいつも穏やか

 椎名図書係長は基本的にいつも追い詰められてヨレヨレですが、決して怒りや苛立ちを周囲に見せることがありません。

 係長デスクは二人分の机一杯に資料や書類が溢れて悲惨なことになっており、普通だったら自分にこれ以上厄介ごとを巻き込むなと怒りたくなるもの。

 しかし椎名図書係長は部下からの相談や、彼らが持ち込む厄介事に対して笑顔で「何でも相談して」と胸を叩きます。

 社会人経験のある人間からすると、椎名図書係長の存在がこの作品一番のファンタジー要素ですよね。

 こんないい上司現実にはいねーよ、って。

図書館員が最後に頼るのは係長

 作中でトラブルが起きた時、図書館員が最後に頼るのは図書係長です。

 上司なんだから当然と思われるかもしれませんが、部下が相談して頼れる上司というのは本当に稀少。

 本人未登場の時も、22話の「マンガでわかる最高の会議 応用編」で今村さんたちが角野さんと梨原さんのバトルを仲裁できる人間として係長の存在を口にしていました。

 図書館員としては専門でもなんでもなく、勝手が分からないことも多いかと思いますが、まず受け入れて、その上で責任をキッチリ取ってくれるのが椎名図書係長の良いところ。

 図書館員たちも倒れそうだからあまり頼り過ぎないようにしようとは言いつつも、結局最後は椎名図書係長のところにやってきています。

【まとめ】「税金で買った本」キャラクター一覧



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