今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、茉莉野と犬猿の仲の眼鏡女子「畑中(はたなか)さん」について解説します。
畑中さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性非正規職員です。
石平くんたちと同じ一般図書係ですが、これまでシフトが別だったのか登場話はかなり遅くなっています。
面倒見がよく頼れる人なのですが、茉莉野とだけは相性最悪で周囲から『混ぜるな危険』と認識されている童顔お姉さん。
本記事ではそんな畑中さんのプロフィールや登場話などを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」畑中さんのプロフィール
引用元:【公式】税金で買った本
基本プロフィール
畑中さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性職員です。
小柄で童顔、八重歯とボリュームのあるくせっ毛が特徴のお姉さん。
若く見えますが、少なくとも今村さんがベテランの先輩と発言していたので、恐らく30代(ひょっとしたらもっと上かも)と思われます。
性格は優しくて面倒見の良い頼れる女性。
ただそれだけに自分のことなら我慢できるのですが、他の人が嫌な目に遭っていたりすると激怒してヒートアップしてしまうことがあります。
一般図書係のベテラン非正規職員
畑中さんは石平くんや早瀬丸さんと同じ一般図書係。
他の多くの職員さんと同様に非正規雇用です。
絵が得意で掲示物の作成などを良く手伝っていて、過去には編集係(通常の係とは別に、それぞれの係から集められた人が図書館だよりなどの掲示物を作成する)を今村さんや卯木さんと一緒に担当していました。
編集係は通常業務とは別に行う仕事なので絵まで描かされては大変ですが、本人はそれを前向きに引き受けていました……ある女がやってくるまでは。
「税金で買った本」畑中さんの初登場(何話)
初登場は「きほんの包み方(144~145話)」
畑中さんの初登場は144~145話で描かれた「きほんの包み方」。
このエピソードは茉莉野のせいで電子図書館の郷土資料の書誌作りを突貫でやる羽目になり、職員が疲弊している図書館で、今村さんが一般係のカウンターに行くところから始まります。
当日のカウンター係は畑中さんと卯木さん。
過去に編集係で一緒だった頼れる先輩たちで、今村さんは今日は穏やかに過ごせると安堵しかけるのですが、その日のシフトには茉莉野も入っていて、今村さんは茉莉野がカウンター係をしたくないがため(あるいは茉莉野と畑中さんたちを一緒にさせないために)に応援に呼ばれたことが判明。
茉莉野にブチギレている畑中さんと怯えてトラウマになっている卯木さんの様子に、早くも今村さんは早くも暗雲が漂ってきたことを感じ取ります。
実はこの三人が数年前に編集係を担当していた時、最後の年にやってきて編集係をかき回していったのが茉莉野。
人を振り回し、人の労力を何とも思わない茉莉野に畑中さんがブチギレ、当時の編集係が解散した経緯がありました(卯木さんは茉莉野に詰められてトラウマに)。
結局この日も、茉莉野の人の心がない言葉に畑中さんがブチギレ、大喧嘩。
石平くんと椎名係長が仲裁に入り、一先ずその場は収まり、畑中さんも茉莉野も表面上は取り繕うようになりますが、ギスギスした空気はそのままです。
畑中さんは優しすぎて周りの人が茉莉野に迷惑をかけられていることが我慢ならず、また茉莉野も自分がマズい状況にあることは薄々察していますが、今村さん曰く「人の心がない」ので地雷を踏んでばかり。
茉莉野発のギスギスした空気は全く収まる気配がありません。
初登場エピソードの前日譚(139話)
ちなみに畑中さんたちの初登場エピソードの前日譚にあたるのが139話「論理パズル365」。
通常、畑中さんと卯木さんは茉莉野とはシフトが被らないよう調整されていたのですが、その日何故三人が一緒になったのか、理由が語られています。
この話は事務の小川さんが事務係長の宇多野に押し付けられたシフト作りに四苦八苦する話で、結局最後は職員数や出勤日は調整したものの、茉莉野絡みの人間関係だけは解像度を下げてシフトを組むことに。
「一日……茉莉野さんと仲悪い人だけ少数精鋭の……地獄の日があるけど……しかたないよね……私も忙しいし」
これが畑中さんたちの初登場エピソードに繋がります。
「税金で買った本」畑中さんと茉莉野
茉莉野と大喧嘩した過去
先にも少し触れましたが、畑中さんと茉莉野は過去に編集係で揉めて大喧嘩しています。
編集係は元々、畑中さん、卯木さん、今村さんたちで穏やかに仕事をしていたのですが、そこに茉莉野が異動してきてかき回してしまいました。
茉莉野は図書館だよりの発行回数を増やして畑中さんたちの負担を増やし、思い付きの無茶振りを連発。
それでも当初畑中さんは「必要とされてるうちが花だよね」と我慢していました。
しかし卯木さんに無茶な負担を強いたり、自分に絵を描かせておきながら断りもなくそれを廃案にする茉莉野の態度に畑中さんがとうとう我慢できなくなり大喧嘩。
編集係は解散し、新たな編集係は茉莉野に物言えるメンバーで固められることに。
以降、畑中さんと卯木さんは茉莉野とシフトを一緒にしないようにという暗黙の了解が出来ていたのです。
表面上は仲良く、仕事だから
145話で椎名係長に仲裁された畑中さんと茉莉野。
係長に何を言われたのかは不明ですが、二人は最後のシーンで表面的には笑顔で挨拶を交わしています。
ただし、その直後に舌打ちしたり溜め息を吐いたり、ギスギスした空気はそれまで通り。
社会人だから、仕事だから、表面上は仲良くしてねとでも言われたのでしょうが、両者の不満はマグマのように溜まっていて、いつかまた火力を増して爆発しそうな気配がありますね。
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