今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、烏野高校の主将にして頼れる”お父さん”「澤村 大地(さわむら だいち)」について解説します。
澤村は個性豊かな烏野高校男子バレー部の面々をまとめ上げたチームの屋台骨。
落ち着きすぎてバレー以外の面ではやや枯れており、女子バレー部キャプテン道宮結からの好意にいつ気づくのか読者をヤキモキさせました。
今回はそんな澤村の魅力について、仲間との関係、卒業後の進路、道宮とどうなったかなどを中心に深掘りしてまいります。
「ハイキュー‼」澤村大地のプロフィール?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、最高到達点、声優など)、黒尾とは同類
所属 | 烏野高校3年4組 |
ポジション | ウイングスパイカー |
誕生日 | 12月31日 |
身長 | 176.8cm → 176.7cm |
体重 | 70.1kg |
最高到達点 | 310cm |
好物 | しょうゆラーメン |
最近の悩み | 教頭のカツラが飛ぶ夢を頻繁に見る |
声優 | 日野聡(VOMIC版:柳田淳一) |
澤村大地は烏野高校の頼れるキャプテン。
外見は短髪で落ち着いた雰囲気の青年で、良い意味で年上に見られることが多いですね。
非常に面倒見がよく温和、しかし厳しく締めるべきところは締めるチームの保護者的な立ち位置のキャラクター。
チームメイトからの信望も厚く、”烏合の衆”、個性豊かな烏野高校の面々が曲がりなりにもチームとしてまとまっているのは澤村の存在あってこそです。
”墜ちた強豪”と呼ばれ低迷する烏野高校バレー部にあって、3年間腐ることなく全国の舞台を目指して努力し続け、地味ながらその自力の高さはライバルたちからも高く評価されています。
一方、落ち着きすぎてバレー以外の部分では枯れており、色恋ざたにはどこの主人公だよと言わんばかりの鈍感ぶりを見せることも。
ちなみに、”ゴミ捨て場”の決戦で知られる音駒高校のキャプテン黒尾鉄朗とは、二面性を持つ食えない者同士、互いに奇妙なシンパシーを感じているようです。
堅実な守りとキャプテンシーで烏合の衆を束ねる
パワー | 4 |
バネ | 3 |
スタミナ | 3 |
頭脳 | 4 |
テクニック | 4 |
スピード | 3 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
澤村はウイングスパイカーという攻撃的なポジションにはありますが、攻撃よりもむしろ守備を重視した安定したプレースタイルを得意としています。
特に長い経験からくる安定したレシーブ力には定評があり、他校エースの強烈なサーブやスパイクを何度も拾ってチームを救っています。
烏野は全体的に攻撃に偏重したプレースタイルですが、その土台となっているのが澤村の安定したプレーだと言えるでしょう。
もちろん、同時多発位置差(シンクロ)攻撃など攻撃面にもしっかり貢献しており、ただ守備だけの人でもありません。
加えて言うならば、チームを精神的に支え、まとめ上げるキャプテンシーの高さはチームにとって欠くべからざるもので、チームメイトのメンタルケアなどにも大きく貢献していました。
「ハイキュー‼」澤村大地の人間関係
菅原孝支、東峰旭3年生トリオの友情と決意
「二度と”地に落ちた”なんて言わせねぇ」
澤村たちの世代が入部した際、既に烏野高校男子バレー部は凋落しており、”堕ちた強豪、飛べない烏”と揶揄されていました。
そんな中、共に全国を目指して苦労してきたのが同じ3年生の菅原孝支と東峰旭です。
菅原は副主将として、チームの母親役(?)として、東峰は頼りないながらもエースとして、周囲から揶揄されながらも挫けることなく共に努力し続けてきました。
普段は大人びて一歩引いた立ち位置の澤村ですが、菅原と東峰に対しては高校生らしい遠慮のない振る舞いを見せることが多いですね。
まあ、その分東峰に対しての当たりはかなりキツメですが。
次期キャプテン、縁下力へ引き継がれたもの(和久谷南戦での怪我)
2年生で控え選手の縁下力は、澤村とよく似たタイプのプレーヤーで、2年生のまとめ役。
既に周囲からは次期キャプテンと見做されています。
春高予選の和久谷南戦では澤村が田中と衝突し、歯が折れる怪我をして離脱してしまいますが、そこで澤村の代わりにチームを支えたのが縁下でした。
突然のことに縁下も動揺し、一瞬そのプレッシャーに空回りしますが、すぐに自分を取り戻し、献身的な守備、動揺する田中への声掛けなどでチームを支え、窮地を切り抜けます。
「最初は一刻も早く戻ろうと思ってたんだけど」
「実際にお前ら見たら、あぁ大丈夫だって思った」
勿論、まだまだ技術的にも精神的にも澤村には及びませんが、縁下は立派に周囲から澤村の後継者と認められているのです。
女子バレー部キャプテン、道宮結とはいい感じだけど……
女子バレー部のキャプテン、道宮結とは同じキャプテン同士、中学時代からの友人ということもあって、非常に親しくしています。
道宮はショートカットの非常に気安い雰囲気の可愛らしい女子で、彼女は明らかに澤村に対して好意を持っているのですが、澤村は全くそれに気づいていません。
せいぜい良い友人、同じバレー部キャプテンとして頑張る戦友、みたいな認識ですかね。
そのくせ、女子バレー部は弱小だからと弱音を吐く道宮を嗜める一方、自分には弱音を吐いてくれてもいいけど、などと無意識のうちにグイグイ道宮を落としていきます。
道宮は彼女なりに精一杯澤村にアピールをし、そんな彼女を周囲も応援していたのですが、結局澤村にそれが伝わった様子はなく……
「ハイキュー‼」澤村大地の活躍と名言、その後の進路
卒業後は宮城県警の生活安全部に勤務、道宮とはどうなった?(結婚は?)
澤村は高校卒業後は警察官となり、宮城県警の生活安全部に勤務しています。
何というか、生活安全部というところが非常に澤村らしい進路ですよね。
バレーは辞めているようですが、菅原や東峰たちとの交流は今でも続いており、共に日向や影山の試合を観戦しに行っている姿が描かれています。
そして気になる道宮との関係ですが……残念ながら進展はなさそうです。
2021年時点で道宮はホテルで働きながら、東京でセパタクロー(!?)の選手をしています。
宮城と東京と住む場所も離れてしまっていますし、少なくとも作中で描写されている範囲では、付き合ってるとか結婚してるってことはないみたいですね。
まあ、どうせ澤村は当分独身だろうし(偏見)、道宮が何かの切っ掛けで地元に戻ることがあればワンチャン残ってるのかなぁ……?
烏野の”お父さん”澤村大地の活躍と名言
それでは最後に、澤村の作中での活躍を名言とともに振り返って行きましょう。
「もう1度、あそこへ行く」
「もう”飛べない烏”なんて呼ばせない」
「勝とうとしなきゃ勝てないよ」
折々に触れて紡がれる、澤村の勝利に対する渇望。
負け続けて、それでも勝ちたいと上を向き続けることは、周りが思っているよりずっと難しい。
それができることこそが澤村の強さなのでしょう。
「まぁ存分にやんなさいよ」
負ければ自分の高校バレーが終わってしまうという試合中。
勝ちたいという想いが空回りする日向と影山に笑いながらかけた言葉。
土台なら自分が存分に作ってやる。
お前たちは自由にやれ。
土壇場でこれを言える男はカッコいいですよね。
「俺たちが勝つのは奇跡が起こるからじゃない」
「最後までコンセプトは変わらない」
「殴り合いを制す」
春高予選決勝、白鳥沢戦でチームメイトに最後に檄を飛ばす澤村。
こんなセリフを言われて発奮しない男はいません。
プレーだけじゃなく言葉でも魅せる、これぞキャプテンと呼べる活躍でした。
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