今回は「モーニング」で連載中のオカルティックコメディ「出禁のモグラ」から、人気幽霊VTuber「毒繭アケロンティア」について解説します。
毒繭アケロンティア(通称:アケさん)はゲーム配信などで人気のVTuber。
しかしその中の人は亡くなった妻子持ち男性の幽霊で、死後に使われていないパソコンを利用してVTuberとして活動している変わり種です。
作中では珍しいほどの善良な霊で、そのハッカーとしての技術でモグラたちの協力者に。
本記事ではそんなアケさんのプロフィールや登場話、その正体(過去)を中心に解説してまいります。
目次
「出禁のモグラ」毒繭アケロンティアのプロフィール
基本プロフィール
毒繭アケロンティアとはアケロンティア・ステュクス(学名「メンガタスズメ」、「羊たちの沈黙」に出てきた蛾)がモチーフのVTuberです。
通称「アケさん」で、ゲーム配信を中心に活動。
その可愛らしい独特のキャラデザインと話術で人気を博しています。
後述する森奏芽の推しで、「この急な動きが蛾っぽくで可愛いんだよね」とのこと。
声は中性的でキャラクターとしての性別は不明。
これだけであれば、ちょっと変わった普通のVTuberだったでしょうが、アケさんの正体は中の人がすでに死んでいる幽霊VTuberだったのです。
その正体(本名)は熊谷誠治(故48)
アケさんの中の人は熊谷誠治(故48)という妻子持ちだった眼鏡の真面目そうな男性幽霊。
生前はホワイトハッカーを目指していたこともありデジタル関係に強く、死後は使われていないPCのある御宅を転々としつつ、PCを借りてVTuberとして活動していました。
早世ではあったものの平穏で幸せな人生を送っており、この世に残っているのも「もっと世の中に貢献したかった」という至極まっとうな願いから。
VTuberとなったのは「面白い人」と言われ、人々を喜ばせたいとの思いからです。
作中では「ブーギークラッシュ」という呪いのゲームに巻き込まれたモグラたちを助けたことを切っ掛けに、モグラたちの協力者となっています。
「出禁のモグラ」毒繭アケロンティアの初登場
アケさんご本人が作中に登場したのは原作37~50話の「ブーギークラッシュ」という呪いのゲームを巡るお話ですが、実は彼は原作28話でこっそり先行登場しています。
森君の高校時代の回想シーン(鮫島鮋依にハメられて悪評を流された)で、当時から森君がハマっていたVTuberとして1カットだけ。
本格登場した「ブーギークラッシュ」編では、真木君のうっかりにより呪いのゲームに囚われてしまったモグラたちを助けるため、自らモグラたちの前に現れて色々アドバイスしてくれることに。
この作品では珍しい、本当に徹頭徹尾善良な幽霊です。
「出禁のモグラ」毒繭アケロンティアの過去
アケさんは熊谷誠治(故48)だった生前、妻と息子が一人ずついた普通の男性でした。
お見合いで紹介された女性と結婚。
息子が生まれ、幸せな家庭生活を送っていました。
ただ元々彼は身体が弱く、病気を患い長らく入院することに。
入院してからはよく息子とゲームをしていて、ゲーム好きはその名残です。
その後、病気から回復することなく病死し、幽霊となりました。
ちなみに息子さんは既に成人しているぐらいの年齢で、アケさんのファンで投げ銭をしたことも(もちろん、アケさんが父親だとは知らない)。
アケさんが呪いのゲームの件に首を突っ込んできたのは、息子もそのゲームが好きだったので、息子に被害が行くのを心配してのことでした。
「出禁のモグラ」毒繭アケロンティアと森奏芽
森奏芽は美形ですが、まあまあ感性が独特なタイプのオタクで、数年来のアケさんの大ファン。
呪いのゲームにまつわる事件で初めてアケさんと会った際には、アケさんの「はいよー 毒繭アケロンティアでーすよー」という定番挨拶を何度もねだっていました(そしてアケさんもそれに10回も応えていた)。
事件解決後は、事故物件でアケさんと一風変わったルームシェアを開始。
アケさんは森君のPCを自由に使っていい代わり、部屋に他の幽霊がやってこないよう番をすることに。
お陰で森君は家賃一万円以下でアパートを借りることができています。
それでも普通はいることが確定している事故物件なんて住みたくないでしょうが、森君は「推しの依代になるって新しくない?」と喜んでいました。
「出禁のモグラ」毒繭アケロンティアの能力(活躍)
アケさんはPCを操る以外特別な能力を持たない幽霊です。
マギー君のように物理的な干渉はできないようなので、生前の得意分野が干渉できる対象に影響している印象ですね。
生前はホワイトハッカーを目指していたこともあるアケさんのデジタルスキルは非常に高く、呪いのゲーム編後も森君と共にそのスキルを活かしてモグラたちに協力してくれています。
SNSの裏垢を一瞬で見つけ出したり、捜査関係ではもはやチームモグラに無くてはならない存在となっていますね。




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