今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、最強主人公「サイタマ」について解説したいと思います。
サイタマはハゲ頭に白マントと全く特徴のない弱そうな見た目ながら、どんな敵をもワンパンチで倒してしまう最強ヒーロー。
作品を見たことがない人でも、
「趣味でヒーローをやっている者だ」
という彼の言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
本記事ではそんなサイタマのプロフィールや人間関係、その強さを形作る過去の過酷(?)なトレーニングなどを中心に語っていこうと思います。
「ワンパンマン」サイタマってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ヒーローネーム・ランキング、声優など)
年齢 | 25歳 |
身長 | 175cm |
体重 | 70kg |
好きなもの | 白菜、海藻類、怪しい新製品、手ごわい怪人 |
嫌いなもの | 長い話 |
趣味 | 読書(漫画)、ヒーロー活動、ゲーム |
ヒーローネーム | ハゲマント |
ランキング | C級388位(スタート)→(B級等数度のランクアップを経て)→A級39位(ガロウ戦後) |
声優 | 古川慎 |
サイタマは「ワンパンマン」の主人公であり、どんな怪人でも決して敵わない最強のヒーローです。
外見はハゲ頭に白マントのモブっぽい男で、本気モードの際はいくらか精悍な顔つきになるものの、基本は三白眼でやる気の感じられない適当な雰囲気を漂わせています。
性格は図太くて庶民的。
怪人と戦っている時でさえスーパーの特売やゴミ出し日のことを気にしていました(サイタマにとっては敵が弱すぎて本気になれないからでもありますが)。
ヒーローをやっている理由も怪人相手に戦って充実感を得たいというもので(全く充実感が得られる見込みはありませんが)、いわゆる「正義の味方」というわけではありません。
物語開始当初は無職でヒーロー活動はただの趣味でしたが、ヒーロー協会の存在を聞かされプロヒーローとなっています。
しかし、そのモブっぽい見た目からどれほど実力を見せても周囲に信じてもらえず、最底辺のC級ヒーローからスタートし、本当に徐々に徐々にヒーローランクを上げていっています(弟子のジェノスはS級スタート)。
本人はハゲていることをとても気にしており、そのことを馬鹿にされると割とマジで激怒します。
サイタマの過去(ヒーローになった経緯)
サイタマは3年前まで何の変哲もないごくごく普通の青年でした。
しかし22歳の時、就職活動が全滅して悩んでいたところ、怪人からアゴの割れたクソ生意気なガキを助け、それをきっかけにかつて憧れていたヒーローになることを決意します。
それから3年間、サイタマはひたすら自分を追い込んで過酷な(?)トレーニングをつみ(詳細は後述)、あらゆる敵を一撃(=ワンパン)で倒す最強のヒーローとなったのです。
名前の由来(本名・フルネーム)
サイタマの本名・フルネームは今のところ不明です。
いや、一応サイタマが本名だと思われますが、名字なのか名前なのか、あるいはあだ名みたいなものなのかは分かっていません。
ちなみに名前の由来は、原作者「ONE」先生の出身地が埼玉県だったこと、そして「埼玉県=特徴がない」ことから来ているのではと言われていますね。
ファンからはジェノスが呼んでいる「先生」という呼称が定着しています。
「ワンパンマン」サイタマの強さ(トレーニング)
問答無用の最強! 本気を出すことすらできない不遇の男
サイタマは本作において文字通り最強にして無敵の男です。
特筆すべきはその身体能力で、拳の一振りで地形や天候を変えてしまいほどのパワーと、どれほど強烈な攻撃を受けてもほとんどダメージを受けない不死身の耐久力を有しています(ただしギャグ系の攻撃は除く)。
また、地球外でも生存可能な適応力を有し、精神攻撃への耐性も高いなど、知性以外はほとんど隙がありません。
しかし、それ故に怪人相手でも一度も本気を出せたことがなく、常に不完全燃焼。
強すぎるが故に孤高の男、それがサイタマなのです。
もともとサイタマの思い描く理想のヒーロー像とは「強敵を相手に全身全霊を尽くして立ち向かい勝利する」というものなので、本気を出せない現状は彼にとって不本意そのものと言えるでしょう。
武術経験が無く、周囲からはその身体能力の半分も活かせていないと言われていますが、本人的にこれ以上強くなっても仕方ないため、全く武術には興味を持っていません。
そのため必殺技は「普通のパンチ」や「普通のキック」。
偶に強めの敵が出た時に使う「マジ殴り」や「マジ頭突き」など、技でもなんでもないレパートリーが並んでいます。
ちなみに、物語後半になるにつれて敵の強さはインフレが激しくなっていくのですが、それでもサイタマが登場すると一撃で倒してしまうため、敵の強さを強調するためにどんどんサイタマの登場シーンが短くなっていくという……(もはや「機械仕掛けの神」ですね)。
ワンパンならぬゼロパン!? まだ強くなるのかサイタマ先生!
リメイク版ガロウ編において、サイタマは更なる強さを獲得しています。
元々並ぶ者が無い程に強かったのですが、成長し続けるガロウに触発され、その成長曲線は指数的に急上昇。
もはやサイタマの強さを推しはかること自体が無意味なレベルに到達してしまいました。
しかも、ガロウとの戦いでサイタマはガロウの拳を真似、ある一つの奥義に到達してしまいます。
それが「ワンパン」ならぬ「ゼロパン」。
サイタマであっても、既に起こってしまった出来事は変えられないし、怪人に殺されてしまった人間は救えません。
いくら強くても、間に合わなければ意味がない……はずでした。
ガロウの拳を真似たことで、サイタマは因果を逆転し、時間を遡って敵を倒すパンチ「ゼロパン」を習得。
仲間たちが死ぬ前に遡ってガロウを倒してしまったのです。
強い云々の次元を文字通り超越してしまったサイタマ。
いったいどうすればワンパンマンはシリアスになるのか……?
髪の毛をも失う過酷な(?)トレーニング(サイタマチャレンジ)
サイタマは3年前まで何ら目立ったところのない普通の青年でした。
彼が現在の無敵の強さを手に入れたのは、三年間にわたる過酷なトレーニングによるものだと言われており、そのトレーニング内容というのがこちら。
<毎日>
・腕立て伏せ100回
・上体起こし100回
・スクワット100回
・ランニング10km
……普通、っていうか、全然大したことありませんね。
これに関しては「サイタマチャレンジ」と呼ばれ、実際に挑戦する人が続出しており、筆者も一月ほどやってみたことがあるのですが、結構楽勝です。
最初の一週間ぐらいで身体が慣れて、後は全然苦になりませんでした(スポーツ経験はないけど、元々フルマラソンに何度か出たことがあった程度)。
後は毎日三食ちゃんと食べて、精神を鍛えるために夏も冬もエアコンを使わなかったそうですが……まあ、エアコンはきついかな(主に夏場、毛根に)。
どう考えてもこの程度で強くなれるわけがないのですが、実際にサイタマはこれで強くなっており、このことは作中でも最大の謎として扱われています。
ただ、作中での描写を見ると、サイタマは毛根やらなんやら、何かを失うたびに強さを増しているフシがあり、ハゲていることが強さの秘密なのでは、とも……
「ワンパンマン」サイタマの人間関係(名言含む)
弟子にして理解者・ジェノス
ジェノスはサイタマ最大の理解者です。
ジェノスはサイタマの実力に心酔し、彼の押し掛け弟子となったサイボーグの青年。
作中でも上位の実力者で、ヒーロー協会内でも(師匠のサイタマを差し置いて)S級ヒーローとして登録されています。
サイタマには若干ウザがられていますが、健気にサイタマの世話を焼く頑張り屋さんですね。
基本的にサイタマ第一主義者で、サイタマを馬鹿にしたりサイタマの邪魔をする者には一切容赦しません。
サイタマにはほとんど相手にされず放置されていますが、サイタマも一応弟子とは認めており、ジェノスが私闘で周囲に迷惑をかけた際には厳しく叱りつけることもありました。
「ジェノス……お前のパーツはくだらん喧嘩用か?」
暇人仲間にして友人・キング
サイタマの親友にして暇人仲間、物語において対を為す存在こそがキングです。
キングは世間から「地上最強の男」と目されるS級7位の強面ヒーロー。
最強と言われながら7位にとどまっているのは、彼がヒーロー協会からの出動要請をほとんど受けないからです。
一見サイタマとは何の接点もなさそうな男ですが、サイタマとはマブダチ。
というのもキングは実は戦闘力皆無の無職で引きこもりのオタク。異様に強そうな外見とオーラを持っていて、周囲から勝手に強いと勘違いされているだけなのです。
そんなキングがS級ヒーローになった原因こそサイタマ。
実はキング、過去に何度かサイタマが怪人を撃退した現場に居合わせたのですが、ヒーロー協会はこれをキングの手柄だと誤解してキングをS級に祭り上げてしまったのです(もてはやされて気分が良くなったキングが強く否定しなかったせいでもありますが)。
ある意味サイタマの手柄を横取りして今の地位についたわけですが、二人はそんなことを気にせず、暇人仲間として仲良くしています。
ちなみにキングが弱い事を唯一理解しているのもサイタマ。
キングは時折妙に含蓄のあることを言ってサイタマに敗北感を味合わせることがあるのですが、大体アニメや漫画の受け売り。
ここではサイタマに刺さったキングのペラッペラの名言を紹介して、シメとさせていただきます。
「サイタマ氏は強くなっただけで」
「目的地に辿り着いたと勘違いしているんじゃないかな?」
「ヒーローとして進む道って」
「そんなに簡単にゴールできるものじゃないと思うんだ」
「戦いの中に充実感を得ようとするのは」
「ヒーローの本質的に間違ってる」
「最高のヒーローとは何か?」
「その答えを見つけ出すまでは」
「退屈している暇などないはずだ」
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