「ワンパンマン」スイリュー~リメイク版から原作に逆輸入された格闘家、その違いや強さ(技)、その後~

 今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」で、村田リメイク版から原作に逆輸入された格闘家「スイリュー」について解説したいと思います。

 スイリューは格闘大会「スーパーファイト」を4連覇した才能あふれる若き格闘家。

 元々はリメイク版で追加されたオリジナルキャラクターだったのですが、後に原作版にも形を変えて登場しています。

 本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ(技)、リメイク版と原作との違いなどを中心に深掘りしてまいります。

「ワンパンマン」スイリューってどんな奴?(声優含む)

基本プロフィール(年齢、声優など)

 スイリューは村田リメイク版で追加されたエピソードで登場したキャラクター。

 格闘大会「スーパーファイト」を過去に4連覇した若き天才格闘家で、この3年間は遊び歩いていましたが賞金と強い相手と「遊ぶ」ことを目的に、再び「スーパーファイト」に参加しました。

 外見は褐色の肌と長髪が特徴の精悍な顔立ちの青年。

 性格は極めてちゃらんぽらんで女好き。
 自分の強さには絶対的な自信を持ち、強者故の傲慢な言動が目立ちます(ワンパンマンにおいては「カモ」でしかない)。

 「スーパーファイト」前回大会で正体を隠して優勝したガロウと戦いたがっており、残念ながらガロウは大会には出場していませんでしたが、後に原作版において別の形で対戦が実現しました。

 年齢など詳しいプロフィールは一切明かされていませんが、外見や口振りなどから年齢は20代半ば程度と予想されます。

 声優は松風雅也さん。

ヒーローに対して冷ややかな目を向ける傲慢な男だが……

 スイリューは実力こそありますがヒーローではありません。

 むしろヒーローに対しては冷ややかな目を向け、その行動を馬鹿にしていました。

 曰く、

「弱者が淘汰されるのは自然の摂理」
「その場しのぎで平和を演出しても世界は大して変わらない」

 などと、いかにも強者らしい自分本位な考えの持ち主だったのです。

 ただ一方で、傲慢ではあっても決して根性無しではなく、強大な怪人の襲撃に遭い命の危険に晒された際も逃げることなく最後まで戦い抜き、怪人化の誘いも真っ向から跳ねのけるなど、一本スジの通った男ではありました。


「ワンパンマン」スイリューの強さ(技)

天賦の才を持つ「冥躰拳」の使い手(技)

 スイリューは一流の実力を持つ格闘家です。

 「冥躰拳」と呼ばれる拳法の使い手で、ここ数年はまともに修行もしていないにも関わらず、「スーパーファイト」では対戦相手を決勝まで全て一撃で倒していました。

 本人はそれを才能だと語っていましたが、実際に純粋な格闘センスだけであれば作中でも屈指のものだったでしょう。

 スイリューが使った冥躰拳の技は次の通り。

冥躰鳳昇拳
螺旋回転を加えた正拳突き(コークスクリュー?)

冥躰震虎拳
震脚からのアッパー。

冥躰空龍拳
宙を舞い、回転しながらの連続攻撃。

 ……名前はカッコいいのですが、改めて分析すると一つ一つの技はなんか地味ですね。

 取り敢えず、「なんか動きがかっこいい」流派です。

 サイタマ先生がそう分析してたから間違いない。

S級ヒーロークラスの実力は備えていると思われるが……

 スイリューはヒーローで言えばS級クラスの実力を備えていると言われています。

 実際、作中ではA級ヒーローたちを一撃で倒しており、並の使い手でないことは確か。

 しかし一方で、怪人協会の幹部ゴウケツ(災害レベル「竜」)には手も足も出ず敗北していましたし、最上位のヒーローたちと比べればその実力は明らかに劣ります。

 少なくともタツマキシルバーファングには遠く及ばないでしょうね。

 金属バットは災害レベル「竜」相手でもそこそこ戦えますし、ジェノスも最初期ならともかく中盤以降はかなり強化されています。

 恐らくスイリューはS級クラスの実力こそ備えているものの、S級という枠組みの中ではかなり下。
 現状ではタンクトップマスターとかが相手ならいい勝負ができるかな、といったレベルでしょう。

 まあ才能豊かな男ではありますから、今後の成長次第では……


「ワンパンマン」スイリュー原作とリメイク版での違い(その後)

リメイク版ではヒーロー、サイタマの弟子になることを望む(その後)

 リメイク版ではチャランコに成り代わって「スーパーファイト」に出場していたサイタマ先生と決勝で対戦したスイリュー。

 サイタマ先生が「実力者」であることは見抜くも、その真の実力までは見抜けず、調子に乗ってサイタマ先生相手に次々と技を繰り出します。

 途中でサイタマ先生のカツラ着用(=替え玉出場)がバレてスイリューの優勝が決定しますが、その後も戦いを止めようとせず襲い掛かり……なんか偶々サイタマ先生の尻にあたって吹き飛ばされてしまいました。

 その後、閉会式に乱入してきた怪人たちと戦うことになるスイリュー。

 怪人細胞によって怪人化した格闘家たちの実力に圧倒され、叩きのめされるスイリューでしたが、そこに現れたサイタマが怪人たちを一蹴。

 その圧倒的な実力にもはや笑うしかないスイリューは、

「俺もヒーローになれるかな?」

「俺がなれたんだから誰でもなれんじゃねーの?」

「弟子にしてくれないか?」

「絶対に断る」

 そんなやりとりを最後にサイタマと交わしたのです。

 その後、リメイク版ではスイリューは未登場となっていましたが……

原作版ではネオヒーローズの一員としてガロウを襲撃

 リメイク版のみのオリジナルキャラクターかと思われたスイリューでしたが、彼は少し形を変えて原作版にも登場しています。

 怪人協会編(ガロウ編)後、ヒーロー協会の対立軸として現れた新たなヒーロー組織「ネオヒーローズ」のエピソード。

 そこでスイリューはネオヒーローズの一員(指揮権のあるネオリーダー)として登場しました。

 リメイク版とは異なりサイタマとは出会っておらず、性格は傲慢でヒーローを見下したまま。

 ネオヒーローズの中ではかなりあくどい行為にも手を染めているようで、犯罪者たちを収容し、サイボーグ化手術によって組織の戦力とする行為にも加担しています。

 その一環としてバトルスーツを着込んでガロウのことも襲撃していました。

 ガロウ相手にそこそこ善戦はしたもののバトルスーツの暴走もあって動けなくなり、ガロウに見逃される形で命拾いしていましたね。

 今後リメイク版のスイリューとどのように整合性を取っていくことになるのか……



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