「ワンパンマン」ホームレス帝~神に力を与えられた怪人の正体、強すぎる神通力はワクチンマンと同種? その最期(死亡)~

 今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、その圧倒的な神通力と正体で話題となった「ホームレス帝」について解説したいと思います。

 ホームレス帝は怪人協会の幹部の一人として登場したキャラクター。

 見た目は貧相なホームレスそのものですが、その正体はS級ヒーローをも凌ぐ強力な神通力を操る極めて強力な怪人です。

 作中ではその実力以上に、彼に力を与えた存在との繋がり・正体にスポットが当たっていたホームレス帝。

 本記事ではそんな彼の怪人化の経緯や強さ、その最期(死亡)を中心に語ってまいります。

「ワンパンマン」ホームレス帝ってどんな奴?

基本プロフィール

年齢不明
身長不明
体重不明
怪人名ホームレス帝(怪人協会幹部)
災害レベル「竜」
声優

 ホームレス帝は怪人協会幹部の一人として登場した極めて強力な怪人。

 見た目はボサボサに伸びたロン毛が特徴の男性で、小汚いジャージにマント、穴の開いた軍手、段ボールで出来た王冠を身にまとっています。

 その特徴を一言でまとめるなら「王様気取りのイカレたホームレス」。

 しかしホームレス帝はただのイカレホームレスと異なり、実際に「光パワー」と名付けられた強力な神通力を獲得しています。

 「ホームレス」✖「神通力」……なんか”なろう系”でありそうな設定ですね。

 他の怪人協会幹部たちと同様、首領(原作ではサイコス、リメイク版ではオロチ)に忠誠を誓っているわけではなく、チャンスがあれば周囲を蹴落として自分がトップに立とうと企んでいます。

怪人化(神通力)の経緯

 ホームレス帝は元はごくごく普通の人間、サラリーマンでした。

 ただし、新入社員歓迎会で上司に裸踊りをやらされたと思ったら、翌日セクハラ扱いでクビになっていたという、中々不憫な経歴の持ち主。

 職を失った彼は借家から追い出され、ホームレスとして世捨て人となっていました。

 そして公園に寝泊まりし、雄大な空を見上げていた時、彼はふと気づきます。

 母なる地球が築いた生態系から逸脱し、自己中心的に反映している人間の愚かさに。

 そして自分がこんな愚かな連中に下等な扱いを受けているという現実に。

 その耐えがたい現実に自ら死を選ぼうとした彼の前に「神」が現れます。

「お前は正しい」
「人間は愚かだ」
「だがお前が死ぬ必要はない」
「お前に力を授けよう」

 神通力を授けられた彼は怪人・ホームレス帝となり、星にとって有害な人類を抹消すべく動き出したのです。

 ……当初は妄想が行き過ぎて怪人化した(この世界では精神の変調で人間も怪人になり得る)のかとも思われていましたが、後に彼のいう「神」が実在することが判明します。


「ワンパンマン」ホームレス帝の強さ

S級ヒーローをも圧倒、強すぎる「神通力」

 ホームレス帝は「光パワー」と名付けられた強力な「神通力」の使い手です。

 これは分かりやすく言えば、極めて強力な光子弾を無尽蔵に生み出す力。

 光子弾の破壊力は圧倒的で、S級ヒーローや同じ災害レベル「竜」の怪人たちでさえ「強すぎる」「シャレになんねー」と畏怖するほど。

 威力だけでなく操作性・速度も極めて高く、銃弾を光子弾で防御したりと攻防隙がありません。

 おそらく単純な能力の強力さで言えば、怪人協会内でも群を抜いているでしょう。

 そんなホームレス帝の弱点は「光パワー」を除けば、身体能力は生身の人間と同程度しかないということ。

 肉体強度も低く、敵に密着されると光子弾の爆発で自分もダメージを受けてしまうため、何もできなくなってしまうことです。

 ……と、作中では解説されていましたが、ホームレス帝は銃弾を目で追えていましたし、弱いと言ってもその身体能力は生身の(一般の基準では十分に超人的な)人間と同程度、と考えるべきでしょう。

作中での戦績(VSゾンビマン・キングさん)

 ホームレス帝の初戦の相手はS級ヒーローゾンビマン

 怪人協会に侵入してきた不死身のヒーローを、ホームレス帝はその神通力で圧倒します。

 ゾンビマンは全く手も足も出ずボロボロにされ、不死身の再生能力が追い付かなくなるほど。

 タツマキたちによって戦況が仕切り直されなければ、不死身のゾンビマンでさえ削り殺されていたかもしれません(ゾンビマンに再生限界があるかどうかは不明ですが)。

 

 その後、黒いせいしら他の幹部たちと共にヒーローたちの掃討に手をかけたホームレス帝でしたが、そこに現れたのが我らがキングさんでした。

 キングさんはホームレス帝に一切手を出すことなく、ただ彼の足場を注意しただけだったのですが、キングさんの威圧感に気圧されたホームレス帝は勝手に勘違いして動揺。

 更にキングさんに自分の正体(弱点)を見抜かれたと思い込み、更に動揺します。

 その隙をついてホームレス帝を拘束したのがゾンビマンでした。

 至近距離でソンビマンを吹き飛ばすほどの光子弾を使えば自身も致命傷を負ってしまう。

 ホームレス帝はキングさんの援護を得たゾンビマンによって敗北しました。


「ワンパンマン」ホームレス帝はワクチンマンの同類?

 ファンから特に関心が寄せられているのが、ホームレス帝が使う「神通力」、そして彼に神通力を与えた「神」の正体です。

 「神通力」について分かっていることはあまり多くありません。

 「神」から力を与えられた存在はホームレス帝以外にガロウがいますが、ガロウの神通力は放射線を伴っており、存在するだけで生命に有害となるなど、ホームレス帝のそれとは性質が異なっているようです。

 村田先生の発言によると、ホームレス帝の力は第1話に登場したワクチンマンらと同じ種類のものなのだとか。

 ワクチンマンは環境汚染を繰り返す人類を抹消するため、地球の意思によって生み出された存在だと自称していましたから「神」とは地球意思に関連した存在である可能性が高そうですが……

 これまでに判明している「神」の情報については、次の関連記事を参照ください。

関連記事「ワンパンマン」神の正体とは?

「ワンパンマン」ホームレス帝の最期(死亡)

 圧倒的な力を誇ったホームレス帝でしたが、最期はその力と命を「神」に没収され、死亡しています。

 ゾンビマンに拘束されたホームレス帝。

 ゾンビマンはすぐにホームレス帝を仕留めることなく、ホームレスから「神通力」、そして彼にその力を与えた存在について聞き出そうとします。

「神……のことか」

 ホームレス帝がそう口にした瞬間。

「黙れ」
「没収だ」

 空に浮かぶ月の裏側から姿を現した「神」がホームレス帝の精神に語り掛けます。

「お前の力」
「お前の命を」
「没収する」

 次の瞬間ホームレス帝の肉体は一瞬で干からび、骨だけになって死亡してしまいます。

 この時、ゾンビマンは何者かの干渉があったことは察知したものの、「神」の存在そのものは認識できていませんでした。



コメント

タイトルとURLをコピーしました