今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、夏目貴志の保護者「藤原夫妻(藤原塔子・藤原滋)」について解説します。
藤原夫妻は親戚をたらい回しにされていた夏目貴志を引き取った心優しいご夫妻。
基本的に物語ではあまり前面に出てくることはありませんが、日常の象徴としてほとんどのエピソードに登場しています。
本記事では藤原夫妻それぞれのプロフィール(声優・仕事など)と夏目貴志との関係(出会い、何故引き取ったか)などを中心に解説してまいります。
「夏目友人帳」藤原塔子のプロフィール
基本プロフィール(声優など)
藤原塔子(ふじわらとうこ)は主人公・夏目貴志の保護者(養母)。
両親を亡くし、奇行が原因で親戚をたらい回しにされていた夏目貴志を引き取り、夫の滋と三人で(ニャンコ先生を入れれば四人)で暮らしています。
詳しい年齢は不明ですが、おっとりした雰囲気の中年女性。
性格は温和で明るくおしゃべり好き。
夫の滋とは互いに「さん付け」で呼び合っています(滋はたまに「塔子」とも呼ぶ)。
家庭的で料理上手。
ニャンコ先生のことは「ネコちゃん」「ニャンキチ君」と呼んでかわいがっており、ニャンコ先生も彼女には普通の猫のように懐いています。
声優は伊藤美紀さんが担当。
夏目貴志を実の息子のようにかわいがる
藤原塔子は子供がいないこともあり(詳しい理由は不明だが子供ができず、諦めていた)、夏目貴志を実の子供のようにかわいがっています。
ただ甘やかすだけでなくるべきところはキチンと叱り、本当に実の息子と同じ扱い。
妖が見えることで他人から疎まれて来た自分を受け入れてくれた藤原夫妻の存在が、夏目にとっては人に心を開き始める契機でした。
ちなみに藤原塔子は後述する夏目との出会いの際には、夏目を引き取ることを決めていて、内心嬉しくて浮かれていたのだとか。
「夏目友人帳」藤原滋のプロフィール
基本プロフィール(仕事・声優など)
藤原滋(ふじわらしげる)は主人公・夏目貴志の保護者(養父)。
藤原夫妻は夏目の父方の遠縁で、夏目と血縁があるのは滋の方です。
外見は眼鏡をかけた穏やかで実直そうな中年男性。
物静かで落ち着いた雰囲気を漂わせ、あまり感情を表に出す方ではありませんが、夏目のことを実の息子のように大切にしています。
仕事に関してははっきりとは語られていませんが、仕事道具などから推察するに恐らく建築士(あるいは設計士)。
声優は伊藤栄次さんが担当しています。
幼い頃レイコに救われたことがある
藤原滋は幼い頃、夏目貴志の祖母・夏目レイコとちょっとした交流がありました。
その出来事を一言で言うなら、家に妖が現れて奇怪な出来事が起きていたところをレイコに救われたという話ですね。
滋は妖が見えないので、なんとなくレイコのお陰で奇怪な出来事が収まったという認識。
またレイコのことも自分とどういう関係か分かっていなかったようです。
そのため、レイコが貴志の祖母だということにも気づいていません(滋は貴志の父方の遠縁、レイコは母方の祖母なので滋とレイコは出会った当時縁戚ではなかった)。
「夏目友人帳」藤原夫妻と夏目貴志
夏目との出会いと引き取った理由
夏目貴志が藤原夫妻に引き取られた切っ掛けは、滋が遠縁の葬儀に参加した際に夏目を見かけたこと。
滋は夏目の置かれている境遇があまり良いものでないことが気にかかり、葬儀の後に塔子に夏目を引き取りたいと相談します。
これに対し、子供が欲しかったけれど諦めていた塔子は快諾。
嬉しくて浮かれていた塔子は夏目がどんな子供か気になり、こっそり引き取り先に夏目の姿を見に行くことに。
けれど夜中何かに追い立てられるように走っている夏目の様子が気にかかり、思わず話しかけて自分たちの家に来ないかと誘いました。
夫妻が夏目を引き取ったのは、彼の境遇が気にかかっていたというのもあるのでしょうが、単純に「息子」が欲しかったというのが大きい印象ですね。
夏目の正体(妖が見えること)には気づいている?
藤原夫妻は妖が見えず、夏目も彼らを厄介事に巻き込むまいと自分が妖が見えることについては秘密にし、妖絡みの事件から遠ざけています。
ただ藤原夫妻はハッキリとではないものの、夏目に何か秘密があることに気づいているフシがあります。
夏目の奇行に関しては事前に親戚から色々聞かされており、実際夏目は度々不審な行動をとっているのですから、おかしいと思わない方が不自然。
藤原夫妻は夏目に人に言えない秘密があることは理解した上で、敢えてそれを追及することなく大らかに受け入れている印象です。
夏目が塔子には見えない白いカラスの存在を口にした時も「きっと美しく光ってみえにくいのね」と胸にしまっていました。
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