「夏目友人帳」露神(つゆかみ)~泣けると評判の露神の祠(何話?)、ハナさんとの関係や名言(セリフ)、聖地など~

 今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、アニメ1期で登場した妖「露神(つゆかみ)」について解説します。

 露神とは湯呑みほどの背丈の小さな神様。

 物語初期に夏目に名前を返してもらいにやってきた妖で、昔は体も大きかったのですが、人の信仰が薄れ今ではすっかり力を失っていました。

 最後の信者であるハナさんとの関係性が泣けると評判の「露神の祠」。

 本記事ではそんな露神のプロフィールや登場回、名言(セリフ)などを中心に解説してまいります。

「夏目友人帳」露神のプロフィール

基本プロフィール(声優など)

 露神はアニメ1期に登場した妖。

 見た目は湯呑みほどの背丈の小人で、七福神の寿老人のような頭巾と仮面をつけています。

 七つの森の中にある小さな祠の神様で、元々はただの妖怪でしたが、人々から信仰されるようになり神様となったそうです。

 信者が多かった頃はもっと身体も大きかったそうですが、今では信者も一人きりとなり、小人のような身体を保つので精一杯。

 ニャンコ先生とは旧知の仲で、先生から「じいさん」と呼ばれていました。

 レイコによって友人帳に名を書かれた妖の一人で、夏目に名を返して欲しいとやってきます。

 声優は青野武さんが担当。

露神のモデル(聖地)

 露神は昔、この辺りが酷い干ばつに見舞われた際、若者が祠にお祈りした翌日雨が降ったことが切っ掛けで雨乞いの神様「露神」として祀られるようになった妖です。

 この露神のエピソードと祠にはモデルが存在し、それが聖地巡礼の目的地の一つにもなっている熊本県球磨郡相良村川辺にある「雨宮神社」。

 雨宮神社の神様も雨乞いの神様として人吉球磨を救った伝承が残っています。

 雨宮神社がある小山(小さな森)は「トトロの森」とも呼ばれていて、近くの案内看板にも「トトロの森」と表記されています。


「夏目友人帳」露神の祠(ネタバレ、何話?)

名前を返してもらいに現れた小さな神様

 露神が登場したエピソードはアニメ1期2話(原作漫画でも2話)の「露神の祠」。

 祖母のレイコが遺した友人帳から、妖たちに名前を返していこうと決めたばかりの夏目の前に名を返して欲しいとやってきた妖が露神です。

 早速露神に名前を返そうとした夏目でしたが、祖母のレイコがズボラだったせいで露神の頁が他の妖の頁とくっついてしまっていました。

 頁を剥がそうとすれば露神が痛がり、無理に名を返せばどうなるか分かりません。

 夏目は頁のくっついた妖と一緒に名を返せば無事に返せるのではと、その妖を探すことにするのでした。

最後の信者と共に消滅する

 そんな中、露神の祠に向かう途中で夏目たちはハナさんという老婆と出会います。

 彼女は露神の祠に幼い頃から参ってくれた露神の最後の信者。

 露神は昔はもっと大きな神様でしたが、今では信仰が少なくなってすっかり小さくなってしまっていました。

 けれど露神はたった一人でも自分の元に来て祈ってくれるハナさんのことを愛おしく思っています。

 夏目たちは頁がくっついていた妖(ススギ)を見つけ、無事に露神に名を返すことに成功。

 しかしハナさんが死んでしまい、信者を失った露神は存在を保てなくなってしまいます。

 夏目は自分が信仰すると言いますが露神はそれを止め、穏やかに消滅していったのでした。


「夏目友人帳」露神とハナさん

 露神と信者であるハナさんは古い古い付き合いです。

 ハナさんは人生に折々にずっとこの露神の祠を訪れ、祈ってきました。

 ただ妖の見えないハナさんはどれほど近くにいても露神の存在に気づけません。

 それでも露神は自分のために祈ってくれるハナさんのことをとても愛おしく思っていました。

 そんなハナさんでしたが、実は一度だけ露神のことが見えたことがったそうです。

 「今日は良い天気だなぁ」と呟いた露神に思わず「そうですね」と返しそうになったけれど、それを思いとどまり黙っていたのだとか。

 自分に見られたことを知られたら、露神様が消えてしまうのではと思ったそうです。

 しかしハナさんは後に、露神様はいつも一人で寂しそうだから、やはり話しかけるべきだったかもしれないと後悔していました。

「夏目友人帳」露神の泣ける名言(セリフ)

 露神様のエピソードには、夏目友人帳の物語の方向性を決めた泣ける名言(セリフ)がいくつも登場しています。

 回想シーンで夏目レイコから信仰が薄れたこの土地から別の場所に移った方がいいと忠告されていましたが、

「けれど一度、愛されてしまえば」
「愛してしまえば」
「もう忘れることなど出来ないんだよ」

 と言い、自分を信仰してくれるものがいるこの地から離れることを拒否しています。

 夏目友人帳らしい、人を愛してしまった妖の切なさが滲むセリフですね。

 その後、ハナさんを失い消えていく露神に、夏目は自分が信仰すると言いますが、

「だめだよ夏目殿」
「君は私の友人だ」
「これでいいんだ」
「ハナさんと一緒に逝ける」

 露神はそれを優しく止め、ハナさんと同じ場所に逝くことを選びました。

 夏目はそんな露神に、ハナさんには露神の声が聞こえていたんだと伝えると、

「ありがとう、夏目」
「昔も今も、人とは可愛いものだねぇ」

 そう言って、露神は穏やかに消滅していきました。

【まとめ】「夏目友人帳」キャラクター一覧



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