今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、祓い屋の老婦人「七瀬(ななせ)」について解説します。
七瀬は的場一門の頭首・的場静司の秘書役を務める女性。
一見すると上品で優し気ですが、妖に対して非情な態度をとる人物で、夏目や名取からは非常に警戒されています。
本記事では七瀬のプロフィールや能力、その登場話(過去)などを中心に解説してまいります。
「夏目友人帳」七瀬のプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
年齢 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
血液型 | 不明 |
趣味 | 不明 |
声優 | 土井美加(少女時代:永田依子) |
七瀬は祓い屋的場一門の若き頭首・的場静司の秘書役を務める老婦人。
眼鏡をかけた品の良い白髪の女性で、本名や年齢は不明。
過去エピソードで夏目レイコより少し年下と思しき描写(レイコが妖に喧嘩を売りまくっている時期に小学生ぐらいの少女だった)がありましたので、恐らくは60歳前後と思われます。
非常に優しそうな雰囲気を漂わせていますが、実際は合理主義で怖い女性。
使役する式(=妖)を餌として扱うなど、妖に対して非情な態度を取っています。
能力~妖の封印・使役を得意とする祓い屋~
七瀬は祓い屋の一族に妖を見る力を持って生まれた典型的な祓い屋。
幼い頃から才能を認められており、夏目ほどではないにしろ高い妖力を有していたようです。
様々な術を扱えるようですが、得意としているのは妖の封印と使役。
強力な妖を式として使役し、不要となった式は容赦なく使い潰す。
残酷ではありますが非常に合理的で無駄のないスタイルの祓い屋です。
「夏目友人帳」七瀬の人間関係
七瀬は的場静司の秘書役です。
二人の関係について詳しくは語られていませんが、互いに「会長」「七瀬」と呼び合っていたことから、血縁や私的な関係はない模様。
恐らく七瀬は的場一門の傘下にある祓い屋の中で強い力と影響力を持っている一人という位置づけなのでしょう。
あるいは強い力を持った祓い屋が少なくなっているということなので、外様の七瀬が補佐役をしているということなのか。
同じ祓い屋の名取周一とは、表面上は友好的に接していますが、その妖に対するスタイルの違いからあまり折り合いは良くない模様。
同じように夏目貴志からは危険人物として警戒されています。
「夏目友人帳」的場一門とは?
七瀬が所属する的場一門とは、祓い屋の最大勢力であり、個々人が生業として行うことが多い祓い屋業界では珍しい組織的な構造を持つ名門です。
的場一門とは元々、廃業せざるを得なくなった祓い屋を妖から守るための互助組織。
大抵の祓い屋は契約した妖を式として使役していますが、妖が見え無くなれば廃業せざるを得ません。
そして廃業した祓い屋は、その後、妖の報復に怯えて生きて行くことになるのですが、それを守るために誕生したのが的場一門というわけ。
その成り立ちから妖を祓う為なら手段を選ばないところがあり、フリーの祓い屋からはあまり評判が良くありません。
妖に対し非情な態度を取る七瀬は、ある意味典型的な的場の祓い屋と言えそうです。
「夏目友人帳」七瀬の登場話
呪術師の会(初登場)
七瀬の初登場はアニメ2期11話の「呪術師の会」。
名取に誘われ祓い屋たちの会合に参加した夏目は、そこで七瀬に対面します。
祖母であるレイコのことを知っており、夏目に優しく接する七瀬。
夏目は自分と同じように妖を見れる七瀬の言葉にすっかり気を許してしまいます。
その後、名取と共に賞金首の妖を追い、壺に妖を封印した夏目。
しかしその直後、壺は七瀬に奪われてしまいます。
強い式を探していた七瀬は、この妖を式として使うつもりでした。
不要になった式をエサにして捕まえようとしていたと語る七瀬に、強い怒りを抱く夏目。
しかし七瀬は「妖などに決して心を許してはならない。やつらは人と違って邪な存在なのだから」と語り、悠々と去っていきました。
これ以降、夏目は七瀬たち的場一門に強い警戒感を抱くことになります。
惑いし頃に(少女時代)
七瀬の過去エピソードが語られているのがアニメ4期8話の「惑いし頃に」。
突然知り合いを助けてくれとやってきた妖に夏目を連れていかれ、それを慌てて追いかけるニャンコ先生は、その途中で不思議な古井戸を見つけ、足を踏み入れます。
そこにいたのは自分が妖を封じた石を探していた七瀬。
七瀬はニャンコ先生に自分の過去を語り始めます。
幼い頃から祓い屋として才能を認められていた七瀬ですが、子供の頃はやはり未熟で、妖に情けをかけて仕事を失敗したことも。
また、夏目と同様、妖が見えるせいで周囲から変わり者扱いされ、色々と悩みを抱えていました。
そんなある時、夏目レイコの噂を聞いた七瀬は、レイコに会って祓うべき妖とそうでない妖をどうやって区別しているのか聞こうとします。
しかし七瀬が会ったのはレイコではなく、妖を封印して回っている「ミカゲ」という謎めいた男。
ミカゲは人にはそれぞれ業があり、生まれ持った役割があると語ります。
その時は意味が分からず別れた七瀬ですが、実はこのミカゲはかつて祓い屋に式として使役されていた妖。
ミカゲは主人が亡くなった後も命令のまま妖を封印していましたが、それにより身を削り、禍々しいものに落ちようとしていました。
その後、妖から七瀬を守ったことが切っ掛けでついに禍々しいものに変貌しようとするミカゲ。
ミカゲは七瀬に自分を封じてくれと頼み、七瀬はそれに応え、石にミカゲを封印します。
以降、七瀬は妖を祓うことを躊躇わなくなりました。
七瀬はミカゲを封印した石を探しにこの古井戸にやってきたのですが、結局見つからず諦めてかえることに。
その後、妖に連れられやってきた夏目がミカゲが封じられた石を見つけ、彼にその名を返します。
封印から解かれたミカゲは「これで業から解放される」と言って消滅。
夏目と合流したニャンコ先生は、七瀬のことは語らず「そうか。ようやく解放されたか」と静かに呟きました。
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