今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、デンケンの亡き妻「レクテューレ」について解説します。
レクテューレは宮廷魔法使いにして後に一級魔法使いとなるデンケンの妻。
既に故人であり、デンケンは禁足地となった亡き妻が眠る故郷に墓参りに行くため、一級魔法使い試験を受験しました。
黄金郷のマハト編ではデンケンの過去を彩り心を支えた重要人物。
本記事ではそんなレクテューレのプロフィールや人間関係を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」レクテューレのプロフィール
基本プロフィール
レクテューレは宮廷魔法使いデンケンの亡き妻。
生まれつき病弱で、デンケンと結婚した後、若くしてこの世を去っています。
外見はボリュームのあるロングヘアが特徴の儚げな雰囲気の女性。
幼くして母と兄を亡くしたものの、周囲から守られしっかりと愛情を注がれた育った明るく聡明な性格の持ち主です。
夫であるデンケンの諦めの悪い気質をよく理解し、愛していました。
名前の由来はドイツ語で「読み物」「読書」。
城塞都市ヴァイゼの領主の娘
レクテューレは北側諸国の城塞都市ヴァイゼの領主グリュックの娘。
現在ヴァイゼは魔王直下の大魔族・七崩賢「黄金郷のマハト」によって黄金へと変えられて禁足地となっています(作中でフリーレンらによって解放される)。
レクテューレが生まれた頃、ヴァイゼは帝都での政争に敗れ流れ着いた貴族に牛耳られた悪徳の街。
レクテューレの兄も悪徳貴族に意見したことで殺されてしまいました。
グリュックはそんなヴァイゼを変えるためマハトの手を借りて悪徳貴族を排除。
レクテューレはマハトに守られすくすくと成長することになります。
しかしレクテューレの死後、マハトは人の感情を理解するためヴァイゼを黄金郷に変えてしまい……
「葬送のフリーレン」レクテューレとデンケン
幼い頃からデンケンに好意を寄せ無事結ばれる
デンケンは元々レクテューレの親戚。
幼い頃に魔族との戦いで両親を亡くし、遠縁であるグリュックに引き取られました。
レクテューレは幼い頃からデンケンに好意を寄せており、魔法の訓練をするデンケンに食事を差し入れるなど、甲斐甲斐しく接していました。
グリュックはレクテューレの好意には気づいていませんでしたが、マハトはそのことに気づいていました。
その後、レクテューレはかねてからの想いを実らせ、無事にデンケンと結婚。
デンケンはグリュック家の婿養子に入ることになります。
デンケンは政略結婚と嘯いていたが
一級魔法使い編では妻とは政略結婚だったと嘯いていたデンケンでしたが、それは結婚した結果領主の婿養子という立場を得たというだけ
実際には恋愛結婚で、デンケンはレクテューレと結ばれるために軍属の魔法使いとして功績を上げています。
妻への愛情は非常に深く、妻を亡くした後はショックで故郷ヴァイゼに何十年も帰ることが出来なかったほどです。
一級魔法使い試験を受けたのも、妻の墓参りをするため、禁足地となったヴァイゼに入る資格を得るためでした。
「葬送のフリーレン」レクテューレの最期(死亡)
前述した通り、レクテューレはデンケンとの結婚後、若くしてこの世を去っています。
デンケンはレクテューレを治療するため、金と権力を手に入れようと故郷を離れて軍属の魔法使いとなります。
そして何とか出世し、これでレクテューレを救うことができると思ったデンケンにレクテューレの訃報が届けられたのは、その叙勲式の夜のこと。
デンケンは皮肉にも妻の死に目に立ち会うことさえできませんでした。
「葬送のフリーレン」レクテューレとマハト編
レクテューレの姿が登場したのは一級魔法使いとなったデンケンがヴァイゼに戻り、マハトからヴァイゼを解放しようと奮闘する「黄金郷のマハト」編。
そのマハトやデンケンの回想シーンでのことです。
一度マハトに敗れたデンケンは、夢の中でレクテューレと再会しました。
マハトに負け、最期に夢でも君に会えてよかったと語るデンケンを、レクテューレは叱咤します。
「今までだって数え切れないほど負けてきたじゃない。それでも諦めなかった」
「最後まで醜く足掻くんでしょ?」
「少なくとも 私の見てきたデンケンはそうだった」
その妻の言葉を受けた立ち上がり、デンケンはマハトと再戦。
何とかマハトから勝利をもぎ取ったデンケンは、その後レクテューレの墓前で、
「俺は最後まで、醜く足掻いたぞ」
と穏やかに報告していました。
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