「出禁のモグラ」川上フユミ~壮絶な過去(巻物)を持つ亡霊の少女、その家族と登場話(ワンダーランド編)~

 今回は「モーニング」で連載中のオカルティックコメディ「出禁のモグラ」から、壮絶な過去を持つ少女霊「川上フユミ(かわじょうふゆみ)」について解説します。

 川上フユミはワンダーランド編に登場する少女の悪霊。

 機能不全家族の両親に追い詰められて自殺し、死後は正気を失い霊障をまき散らす悪霊となってしまっています。

 非常に重い過去を持ち、作中でも一際異色を放つ存在。

 本記事ではそんな川上フユミのプロフィールや過去、登場話を中心に解説してまいります。

「出禁のモグラ」川上フユミのプロフィール

基本プロフィール

 川上フユミは作中に登場する小学生の幽霊です。

 詳しくは後述しますが、元は家族に追い詰められて自殺した女の子で、既に正気を保っておらず、精神が分裂して支離滅裂な言動を繰り返し、周囲に無差別に霊障をまき散らす悪霊となってしまっています。

 作中では犬飼詩魚に憑りつき、彼女が住む犬飼ビルを迷宮へと変貌させてしまいました。

 モグラたちは問題を解決するため、総力を挙げて川上フユミを止めようとするのですが……

家族を巻き込みループを繰り返す悪霊

 川上フユミは生前の出来事を繰り返すタイプの幽霊です。

 辛い過去に引っ張られて「今」が見えていないタイプの霊は多く、これはあまりにショックなことがあると記憶を無くしたり、逆に反芻して慣れようとする人間の性質に由来しています。

 川上フユミを追い詰めた両親もまた亡くなっており(母親→自殺、父親→フユミに憑りつかれて衰弱死)、フユミは死後も両親の霊を引き寄せて自分を追い詰めさせ、生前の出来事を延々と繰り返していました。

 地獄のようなループですが、これは川上フユミ自身が望んだことであり、彼女にはそれ以外の発想が出来なかったのです。


「出禁のモグラ」川上フユミの過去

典型的な機能不全家族→自殺

 川上フユミ一家は、生前典型的な機能不全家族でした。

 機能不全家族とは虐待などにより愛情や安心感といった家族本来の機能が働いていない家族のこと。

 川上フユミは神経質でヒステリックな父親と無神経で無関心な母親の間に生まれ、父親から家庭内暴力を受けていました(世間的には立派な両親だと思われていた)。

 そして川上フユミは10歳の時、ピアノの発表会前いつものように練習中うるさいと叱られた後、可愛げがないから今すぐ窓から飛び降りて欲しいという父親の八つ当たりを真に受け、窓から飛び降りて自殺してしまいました。

性被害も受けていた?(巻物)

 上記の家庭環境だけでも悲惨な川上フユミの過去ですが、彼女にはそれ以外にも辛い過去があったことが示唆されています。

 83話では彼女の生前の記憶が巻物に記されているシーンがあるのですが、ここには悲惨な家庭環境だけでなく、性被害を受けていたことを示唆する記述が。

「あるひ道でおじさんが『困ってるちょっと助けて』と言いました。アパートの裏にいくとおじさんが私を階段に手をつかせて──」

 ところどころ黒塗りになっていてはっきりとは読み取れないため断定はできませんが、まぁそういうことなのでしょう。


「出禁のモグラ」川上フユミの登場話

ワンダーランド編のメインキャラ

 川上フユミは原作69話から始まるワンダーランド編のメインキャラです。

 犬飼詩魚に憑りつき、幸せそうな川上一家の姿に刺激されたのか、父親の霊の登場をきっかけに犬飼ビルを幻術により迷宮へと変えてしまいます。

 川上フユミの精神は破綻しており、彼女をそそのかす「猫」の霊を始めとして複数に分裂して制御不能な状態。

 幻覚、幻術、ポルターガイストまで自在に引き起こす作中屈指の強力な悪霊となっていました。

 モグラたちは彼女を止めようと犬飼ビルに侵入しますが、反撃にあってモグラの身体はバラバラになって死亡してしまいます。

銭(ぜぜ)の言葉で正気に返る

 その後、別の身体に憑りついたモグラは、真木くん八重子ちゃん銭(ぜぜ)ちゃん猫附藤史郎(+イケブクロさん)を引き連れて再び犬飼ビルに突入。

 激しく抵抗する川上フユミでしたが、銭(ぜぜ)に自分の家庭環境がおかしいことを指摘され、自分の知らない理想の家庭を幻術で見せられたことが切っ掛けで、自分たちがおかしいことを自覚。

 自分を暴走させようとする「猫」の誘惑を拒絶し、最後は穏やかな笑みを浮かべてイケブクロさんに捕食、排出されていきました。

 その後、川上フユミについて詳しいことは描かれていませんが、恐らく怨念を消化され、あの世からの迎えを待っているものと思われます。

【まとめ】「出禁のモグラ」キャラクター一覧

 



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