今回は「宝石の国」「虫と歌」の作者として知られる漫画家「市川春子(いちかわわはるこ)」先生について解説します。
市川春子先生は千葉県出身、北海道在住の女性漫画家。
独特の世界観とコミックスの装丁まで自身で手掛けるこだわりで有名な作家さんです。
ファンの間ではポケモンのデザインにも携わっていることが判明し話題となっていました。
本記事ではそんな市川春子先生のプロフィールや代表作を中心に解説してまいります。
目次
「市川春子」先生のプロフィール
基本プロフィール(年齢など)
| 性別 | 女性 |
| 生年月日 | 1980年?月?日 |
| 年齢 | 45歳(2025年12月時点) |
| 出身地 | 千葉県 |
| 最終学歴 | 北海道教育大学美術科卒業 |
市川春子先生は「宝石の国」の作者として知られる千葉県出身・北海道在住の女性漫画家。
子供の頃はゲームばかりしていて、漫画は目利きの友人におススメを借りて読んでいたそうです。
当初はギャグ漫画を好んでいましたが、中学で萩尾望都さんの作品を、高校では「風の谷のナウシカ」「AKIRA」を借りて、こんな漫画があるのかと感銘を受けたのだとか。
高校は仏教校に通い、大学進学にあわせて北海道に移住。
卒業後はデザイン会社に就職しエディトリアルデザイナー(本を美しく読みやすくデザインする人)として働いていましたが、そこで何から何まで自分一人でものを作ってみたいと思うようになり、それが可能なのは漫画だと考えて漫画家を志すようになります。
漫画家としての経歴
市川春子先生は2006年に「虫と歌」でアフタヌーン四季賞夏の四季大賞を受賞し、これが同誌に掲載されてプロデビュー。
先生にとってはこの「虫と歌」が初めて本格的に描いた漫画だったそうです。
その後は短編中心に活動。
2012年には初となる長編「宝石の国」の連載を開始し、これがアニメ化され数々の賞を受賞する大ヒット作に。
「宝石の国」は2024年に完結しています。
「市川春子」先生と「宝石の国」
「宝石の国」は人間が「古代」の存在とされる遥か未来の世界を舞台に、宝石の身体を持つ鉱物生命体たちと、彼らを襲う月人との戦いを描いた物語。
何の役割も持てないでいた「フォスフォフィライト」が指導者である金剛先生から博物誌の編纂を命じられ、世界の真実と向き合っていくことになります。
市川春子先生は、仏教経典「無量寿経」の「浄土は宝石でできている」という一文に、あらゆるものが救われる世界でも宝石は救われず装飾になるのかと感じたことを切っ掛けにこの作品を思いついたそう。
作中では死のない人とはかけ離れた「宝石」を主人公としながら、仏教的な死生観がふんだんに描かれており、非常に壮大なテーマを扱った作品となっています。
「市川春子」先生と「虫と歌」
「虫と歌」は三人の兄妹が暮らす家にやってきた弟と兄妹の絆を描いた物語。
主人公が人間に擬態する「虫」というギョッとする内容で、繰り返される兄と虫たちの関係はとても残酷ですが、そこには確かに愛があるという、当たり前に思っていた家族との関係を問い直すような内容となっています。
同名の短編集にはこの他に「星の恋人」「日下兄弟」「ヴァイオライト」の計四編が収録されており、どれも独特の感性と世界観を感じさせる作品ばかりです。
「市川春子」先生とポケモン
市川春子先生はポケモンに登場するポケモンやキャラクターデザインに携わったことでも話題となっていました。
「サン&ムーン」では具体的にどのポケモンかは明かされていませんがポケモンのデザイン原案を。
「ソード&シールド」ではローズ委員長とオリーヴの人物デザイン、「スカーレット&バイオレット」でもボタンの人物デザインをしていたことが分かっています。
ちなみに市川春子先生がデザインしたポケモンはどれかとファンの間で話題となり、有力だったのはフェローチェとテッガクヤ。
またポケモンカードではディアンシーのイラストを担当しておられました。
「市川春子」先生の素顔(現在、結婚は?)
市川春子先生のプライベートについての情報を探ってみましたが、顔写真などは見当たらず、また家族についての情報も一切見当たりませんでした。
結婚や子供の有無なども不明。
プライベートはしっかり分けるタイプの作家さんのようです。
現在は2024年に「宝石の国」完結後、充電期間に入っているようで、今のところ新作の発表などはありません(2025年12月時点)。



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