「鴨乃橋ロンの禁断推理」の感想(あらすじ、ネタバレ注意)~リボーンの作者、天野明先生の最新作!~


 それでは今回は2020年10月から「少年ジャンプ+」で連載が開始された「家庭教師ヒットマンリボーン」の作者、天野明先生の最新作、「鴨乃橋ロンの禁断推理」について紹介したいと思います。

 リボーンのキャラクターを彷彿とさせる作風はそのままに、推理漫画(?)へと挑戦された天野明先生の最新作。リボーンのファンだった方は勿論、そうでない方も是非ご一読を。

鴨乃橋ロンの禁断推理の主な登場人物(ネタバレ注意)

鴨乃橋ロン(かものはし ろん)
主人公の一人。世界最高峰の探偵養成学校「BLUE」で学校始まって以来の天才と呼ばれた男。
ただし、事件解決率は100%だが、無意識に犯人を追い詰めて死なせてしまう(?)ため、犯人検挙率は0%と、探偵としては致命的な欠陥を抱えている。
そのため「BLUE」を追放され、探偵免許の取得資格をはく奪、探偵をすることを禁じられている。
長年くすぶって引きこもっていたが、事件を解決したいという情熱と推理力は健在。
もう一人の主人公、一色都々丸との出会いを切っ掛けに、再び探偵としての活動を始める。
もっさりとした髪が特徴のイケメンで、雰囲気はリボーンの雲雀に近い。
ホームズとモリアーティ、二つの血族の血を引いている。

一色都々丸(いっしき ととまる)
警視庁捜査一課のダメ刑事。情熱は人一倍だが失敗ばかりの雑用係。
考えていることをすぐ口に出す癖があるおばあちゃん子。
探偵活動が禁じられているロンのBLUEに対する隠れ蓑でもある。
愛称は「トト」で、キャラクターの雰囲気はリボーンのツナ

雨宮先輩
捜査一課のトトの先輩で美人。
ロンに惚れている模様。トトのことはかけらも信頼していない。

翡翠臣疾
殺人事件検挙数全国トップの敏腕刑事で、未来の警視総監。
あだ名は「慧眼のカワセミ」。

シュピッツ・ファイア
BLUEの追跡学の教官で、探偵行為をしているのではと疑われるロンの調査に来日する。
失踪した家族を見つけ出せる探偵を探すために追跡学を学んだ。
家族を見つけ出してくれたロンに恩を返すために仲間となる。



鴨乃橋ロンの禁断推理のあらすじ(ネタバレ注意)

 世界最高峰の探偵養成学校「BLUE」で学校始まって以来の天才と呼ばれた男、鴨乃橋ロン。しかし彼は犯人を追い詰めて死なせてしまう(?)という探偵としては致命的な欠点から、探偵活動を禁止されていました。

 そんな彼の元へ警視庁のダメ刑事、一色都々丸が助けを求めて訪れます。
 捜査への協力を拒否しながらも、事件への情熱が抑えられないロン。事件の情報を聞いているうちにその気になったロンの手で、迷宮入りと思われた難事件は瞬く間に解決されます。

 しかしその直後、怪しく光るロンの眼と言葉により、犯人は飛び降り自殺を図ってしまいます。それを必死の行動で防ぐトト。トトにより辛うじて命を救われた犯人を見て、ロンはトトと一緒であれば犯人を死なせずに済むと確信し、探偵への情熱を取り戻すのでした。

 探偵活動を「BLUE」によって禁じられているロンは、トトを表向きの名探偵として操ることで事件解決に関わっていきます。

 しかし、ロンが探偵活動を再開したのではと疑う「BLUE」の捜査の手は、着実にロンたちに伸びていたのです。

 そして次第に明らかとなる、ロンの過去「血の実習事件」の真相と、犯罪組織M家の存在。

 物語はいよいよ対決色を強くしていきます。

(探偵の養成学校って何だよ? 探偵の資格って何だよ?
 そんなツッコミは野暮なんでしょうが、探偵が世界を牛耳ってるみたいな設定はどうなんでしょうね? リボーンもマフィアが世界を牛耳ってましたし)


鴨乃橋ロンの禁断推理の感想と、こんな人におすすめ

 基本的に純粋な推理モノを期待している方にはおすすめしません

 推理そのものは超能力のごとく、あっという間に事件の真相に辿りついてしまいますので、少しずつ証拠などを積み上げていくタイプの物語ではないです。
 事件解決率100%がロンのうたい文句ですから、事件そのものは解けて当然。推理が物語の焦点になることは少なそうですね。

 また、ロンが犯人を追い詰めている間、ロンには意識がなく、ロンの眼を見た犯人は催眠術にでもかかったようにその言葉に従ってしまいます。
 何らかの超能力的な要素もあるようですので、これがどこまで物語に関わってくるのか……

 どちらかというと、対決モノの色合いがうかがえる作品ですので、頭脳戦が好きな方にはおすすめです。

 また当然、天野先生が描くキャラクターが好きだという方、リボーンのファンだったという方には期待を裏切られることのない作品でしょう。

 まだ始まったばかりの作品ですので、今後の展開に注目です!


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