「チェンソーマン」黙示録の四騎士とは?~支配・戦争・飢餓・死、かつてのチェンソーマンの宿敵!?~

 今回は藤本タツキ先生の大人気漫画「チェンソーマン」から、第二部開始早々、戦争の悪魔登場により注目を浴びる「黙示録の四騎士」について解説します。

 黙示録の四騎士とは作中で正式に登場したワードではなく、チェンソーマンの宿敵として存在が示唆されている4人の強力な悪魔のこと。

 第一部の黒幕であったマキマ(=支配の悪魔)、第二部のメインキャラクターとして活躍している戦争の悪魔がそれにあたります。

 本記事では作中で開示された情報や元ネタ・ヨハネの黙示録の解説などを交えて四騎士について考察してまいります。

「チェンソーマン」黙示録の四騎士とは?

マキマの発言によって存在が示唆された4人の騎士

 87話でマキマチェンソーマンにこう語りかけています。

「覚えていますか?」
「彼らの中にいる武器の悪魔達と」
4人の騎士が貴方と戦い」
「その最中貴方は私達の前から」
「消えてしまった」

 この中で「4人の騎士」が一体何を指すのかは当時一切の言及がなく、ファンの間ではこの言葉が何を指すのか様々な考察が飛び交っていました。

 マキマが「私達の前から」と発言していることから、恐らくマキマはこの4人の騎士の1人であったと推察されます。

 そしてマキマは「支配の悪魔」。

 ここから連想されたのが「ヨハネの黙示録の四騎士」です。

 黙示録の四騎士はそれぞれは「支配(勝利)」「戦争」「飢餓」「死」を象徴しており、支配の悪魔であるマキマはそれに該当しています。

 84話でマキマがこの世から無くした方が良いものとして「死」「戦争」「飢餓」に言及していたこともこの説を裏付けていました(マキマはチェンソーマンにその悪魔を食べさせて、この世から消し去ろうとしていた)。

戦争の悪魔登場により、黙示録の四騎士との関連性が一気に高まる

 この説がにわかに真実味を帯びたのが、第二部が開始された直後。

 チェンソーマンを狙うメインキャラクターとして「戦争の悪魔」が登場したことが切っ掛けです。

 「支配(勝利)」を象徴する第一の騎士に続いて「戦争」を象徴する第二の騎士の登場。

 これはもう黙示録の四騎士が元ネタでないと考える方が不自然ですよね。

 ファンからは「藤本先生はチェンソーマンと四騎士の戦いを一部毎描き、第四部まで続けるつもりか?」などといった気の早い願望まで飛び出していました。


「チェンソーマン」ヨハネの黙示録における四騎士(元ネタ)

 ではマキマたちの元ネタとされる黙示録の四騎士とはそもそも如何なる存在なのか。

 まず黙示録とは「新約聖書」の最後に配された「ヨハネの黙示録」のことです。

 聖書の中で唯一予言書的な性質を有しており、教会内でも様々な議論を呼んだ文書ですね。

 そして四騎士とは、その黙示録の中で子羊(キリスト)が解く七つの封印の内、最初の四つを解いた時に現れる存在。

 それぞれが地上の四分の一を支配し、地上の人々を殺害する権限を与えられています。

 ちなみに日本語では「騎士」と表記されていますが、これは身分としての騎士「knight」ではなく、馬に乗る者「horse man」を意訳したものです。

 黙示録に記された4人の騎士のそれぞれの特徴は次の通り。

第一の騎士
支配(勝利の上の勝利)を得る役目を担う。
白い馬に乗り、手には弓、頭には冠を被っている。

第二の騎士
戦争を引き起こす役目を担う。
赤い馬に乗り、大剣を持っている。

第三の騎士
飢餓をもたらす役目を担う。
黒い馬に乗り、食料を制限するための天秤を持っている。

第四の騎士
疫病や獣を用いて人々に死をもたらす役目を担う。
蒼ざめた馬に乗り、傍らに黄泉(ハデス)を引き連れている。


「チェンソーマン」判明している4人の騎士の概要

支配の悪魔(=マキマ)

 チェンソーマン第一部の黒幕、マキマさん。

 見た目は色っぽさと可愛らしさを併せ持った美人のお姉さんですが、その内面は(デンジを除く)誰もがドン引きするほどのド外道でした。

 チェンソーマンに「死」「戦争」「飢餓」の悪魔を食べさせ、この世から「死」「戦争」「飢餓」を無くそうと考えていた模様。

 チェンソーマンの大ファンで、本人はチェンソーマンになら食べられてもいいと考えていましたが、最終的にチェンソーマンというかデンジに食べられて倒されることになります。

 悪魔としての能力は自分より下だと認識した存在を支配すること。

 また、相手を指差して「ばん」と言うと相手を吹き飛ばす力を持っており、これは黙示録で第一の騎士が持つ「弓」に相当すると考えられます。

 銃の悪魔との決戦時には頭上に輪っかが浮かんでいましたが、あれも第一の騎士の「冠」にあたるのでしょうね。

戦争の悪魔

 第二部のメインキャラクター・三鷹アサの肉体を乗っ取った悪魔。

 分類的には「魔人」に該当すると思われ、戦争の悪魔が肉体を支配している時は顔に傷痕が浮かび上がります。

 三鷹アサの肉体を乗っ取る前はギョロリとした目の梟のような姿をしていました。

 チェンソーマンを狙っており、彼に「核兵器(の悪魔?)」を吐き出させようとしています(この世界では核兵器はチェンソーマンに食べられて存在しない)。

 悪魔としての能力は、自分のものと認識した存在を武器に変えること。

 これにより三鷹アサに惚れていた田中先生を武器化し「田中脊髄剣」として振るっていました。

 ちなみに、武器にするものへの罪悪感が強い程、より強い武器になります。

(未登場)飢餓の悪魔、死の悪魔

 本編未登場。

 飢餓の悪魔はまだしも、死の悪魔は「闇の悪魔」とかと同じ根源的恐怖の悪魔に該当しそうな気がしますが(人間が死の恐怖を克服したとは思えないので)、何故かチェンソーマン世界ではそこまでの存在ではないようです。


「チェンソーマン」4人の騎士はチェンソーマンの敵?

 ではこの4人の騎士は「チェンソーマン」においてどういった位置付けの存在なのでしょう?

過去にチェンソーマンと敵対していた

 一つ確かなことは、過去に4人の騎士はチェンソーマンと戦っていたことがある、ということ。

 何故彼らが戦っていたのかは不明。

 チェンソーマンの過去や正体には未だ多くの謎が残されており「何故彼らが敵対していたか?」は「チェンソーマンとは何者か?」という疑問の答えと密接に結びついているものと考えられます。

配下の悪魔を食べられ弱体化している?

 名前からして強力な4人の騎士ですが、恐らく現在の彼らは本来の力と比べ大幅に弱体化しているものと考えられます。

 悪魔はその名前の存在が恐れられているほど力を増す、という性質があります。

 それは逆を言えば、人々に恐れられなくなると弱くなるということ。

 チェンソーマン世界では、チェンソーマンがその名を冠する悪魔を食べたことで多くのものがこの世から消え、忘れられています。

「ナチス」
「第二次世界大戦」
「アーノロン症候群」
「租唖」
「エイズ」
「核兵器」
「比尾山大噴火」等々。
(一部我々の世界にもないものがあります)

 例えば「第二次世界大戦」や「核兵器」が存在せず、忘れられたこの世界では「戦争の悪魔」はそれが存在する世界よりずっと弱くなっているはずです。

→実際、登場時はコウモリの悪魔にも勝てないほど弱体化していました。

 恐らくこの辺りの事情が、4人の騎士とチェンソーマンがかつて戦った理由とも関連しているのでしょう。

一枚岩ではなく、チェンソーマンへの想いもそれぞれ異なる

 4人の騎士は決して一枚岩ではなく、チェンソーマンへの想いも異なっているようです。

 チェンソーマンを利用してこの世に必要ないものを消し去ろうとしていた支配の悪魔。

 チェンソーマンに核兵器を吐き出させ、力を取り戻そうとしている戦争の悪魔。

 これまでに登場した2人だけでも、そのスタンスは対照的です。

 特にマキマは他の3人の騎士をチェンソーマンに食べさせようと考えていましたから、そもそも4人の騎士は仲間意識すらないのかもしれません。

 その名称や元ネタからすると敵対必死の4人の騎士。

 しかし、必ずしも敵対しか道がない、というわけでも無さそうな気がしますね。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧



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