今回は「ジャンプスクエア」で連載中、アニメ化もされた大人気漫画「怪物事変」より、四国狸のアイドル「伊予姫(いよひめ)」について解説します。
伊予姫は四国屋島に住む化狸の頭領・太三郎の孫娘。
幼くかわいらしい外見ながら、見たものの能力までコピーしてしまう変化の使い手で、四国狸の次期頭領とみなされている天才少女です。
作中では飯生一派による四国屋島への襲撃により祖父を亡くし、頭領として立たざるを得なくなった伊予姫。
ここではそんな彼女のプロフィールや能力に加え、人間関係や作中での活躍と成長を中心に語っていこうと思います。
「怪物事変」伊予姫のプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、体重、声優など)
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 3月3日 |
身長 | 145cm |
体重 | 48kg |
好きなもの | 家族、動物、うどん |
嫌いなもの | タバコの煙 |
東京に行ったらしてみたいこと | うどん屋の制覇 |
声優 | ー |
伊予姫は四国屋島に住む化狸の頭領・太三郎の孫娘。
フルネームは屋島伊予姫で、周囲から次期頭領と見做されている才能豊かな化狸です。
人間形態での見た目は小柄でくりくりした目が愛らしい美少女で、普段は私立大豆田高等学校に通っている女子高生でもあります。
性格は明るく天真爛漫で誰からも愛される優しい少女。
その結果、周囲の怪物や動物たちからアイドルのようにもてはやされ、若干ですが我儘で高飛車な一面を併せ持つことに。
そういうのも含めて、ちっちゃい子(ただし高校2年生)がドヤってるみたいでかわいいんですけどね。
ちなみに両親である父・多郎太と母・福姫は全てのうどんをマスターするため修行の旅に出ており、現在は群馬県で「うどん処いよちゃん」を営みながら三大うどんの一つ、水沢うどんを学んでいます。
名付け親である隠神のことを慕ってドンチャン騒ぎ
伊予姫の初登場はコミックス6巻22話。
化狸の隠神鼓八千が夏羽と紺を連れて故郷である四国屋島を訪れた際に登場しています。
隠神は四国狸たちから英雄のように慕われており、特に伊予姫は隠神が自身の名付け親であるということもあって、その思いが強いようです。
隠神が帰郷すると知り、歓迎のために周囲の狸たちを巻き込んで櫓や花輪を立て、踊りを舞い、正にお祭りのようなドンチャン騒ぎを繰り広げていました。
その後、隠神が帰ってきた理由が「伊予姫に会うため」ではなく、夏羽に関わるものだと知った伊予姫はすっかり拗ねてしまい、夏羽に対抗心を抱いて突っかかっていくことになります。
「怪物事変」伊予姫の強さ(能力)
幼くかわいい見た目に反して、伊予姫は凄まじい実力の持ち主。
彼女は変化の天才で、なんと一度見たものであれば、見た目だけでなくその能力もそっくりそのままコピーしてしまうことができるのです。
能力的には藤崎版封神演義の楊戩みたいな感じですね(今の若い人には伝わんねぇか?)。
こんなことができるのは化狸の中でも伊予姫以外におらず、だからこそ両親を差し置いて四国狸の次期頭領と見做されているのでしょう。
作中では祖父である太三郎狸をコピーして夏羽の修行に付き合っており、祖父そのものの鋭い攻撃で夏羽の成長に一役買っていました。
また、四国屋島を襲撃してきた花楓と赤城のコンビに対し、最後に登場して止めの一撃を食らわせたのも伊予姫でしたね。
「怪物事変」伊予姫と全吉
伊予姫には全吉という幼い頃から従者のように付き従う幼馴染(化狸)がいます。
全吉はクールでややひねた雰囲気のあるイケメンで、伊予姫とは兄妹のように育てられ、アイドルのようにチヤホヤされる伊予姫に対し、唯一物申せる存在です。
時に伊予姫に対して厳しい態度を取る全吉に、伊予姫は意地悪だと拗ねたり、周囲の狸たちは生意気だと言うこともありますが、全吉の言動は全て伊予姫のことを思ってのものです。
また、同い年のイケメン幼馴染というと恋愛面が気にかかるところですが、作者コメントを読む限り、伊予姫はまだお子ちゃまなので恋愛方面は未知の領域。
幼い頃から当たり前のように全吉が側にいるので、実は彼がイケメンで気が利く男だということにも気づいていないようです。
将来的に全吉の魅力に気づくことはあるのかもしれませんが……伊予姫は立場的に自由に恋愛とか結婚するのは難しいので、あったとしても一筋縄ではいかない模様。
特に伊予姫の父親の多郎太は政略結婚させたいタイプなので大反対するだろうな、と。
「怪物事変」伊予姫の作中での活躍
変化能力を使って夏羽の修行に協力
隠神一行が夏羽のために四国屋島に帰郷した際、隠神から「ついで」扱いされた伊予姫は当初夏羽に突っかかっていきました。
しかし夏羽が自分以上に隠神と近しい訳ではないと知った伊予姫は安堵し、夏羽に乗せられてその修行に付き合うとことに。
夏羽は太三郎狸から実力で「幻結石」を奪うように課題を出されており、伊予姫に太三郎狸に変化してもらって修行を積みます。
その結果、紺が伊予姫に嫉妬してひと悶着ありましたが、修行の甲斐あって無事に課題をクリアすることができたのです。
化狐による四国襲撃時には一人襲撃のことを知らされていなかった、が……
化狐の花楓・赤城のコンビが四国屋島を襲撃してきた際、当初伊予姫は宝船の中に隔離され、襲撃の事実を知らされていませんでした。
それは傷ついた屋島を見せ、屋島の精神的支柱である伊予姫の笑顔を曇らせてはならない、という太三郎狸の判断でした。
その判断に、納得いかないながらも従い、伊予姫を隔離していた全吉。
しかし、最終的に全吉は伊予姫に全てを打ち明け、襲撃の事実を知った伊予姫は「伊予は皆にちやほやされるために愛らしいのではない! みんなを元気付けるために愛らしいのじゃ!」と言い切り、戦場へ駆けつけます。
そして戦いのクライマックスに登場し、不死身とも思えた花楓・赤城のコンビに見事止めを刺したのでした。
立派な四国狸の頭領となることを誓う
戦いの後、太三郎狸は命を落とし、伊予姫は四国狸の頭領・四代目太三郎狸となります。
そして祖父の葬儀を終えた後、襲撃犯であり捕虜となっていた花楓の処分をどうするかが伊予姫の前で話し合われました。
裁判では「殺すべき」と「無回答」という意見が同数で、報復のために殺すべきと意見が大勢を占めることに。
父である多郎太はここで伊予姫に花楓を処刑させることで、彼女を頭領として厳しく育てようと考えていました。
そこで「討たぬ」に入れたのは3名。
それは夏羽と全吉、そして伊予姫でした。
伊予姫は花楓に対する怒りはあれど、自分の気持ち一つで命を奪うことに抵抗を感じており、多郎太はそれを逃避だと厳しく責めます。
最終的に母親である福姫のとりなしもあり「花楓の力を封じて夏羽の監視付で様子を見る」という形で裁判は決着します。
裁判を通じて自分の至らなさを痛感した伊予姫は、頭領として相応しい存在となることを夏羽たちに誓うのでした。
成長した伊予姫の再登場が待ち遠しいですね。
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