今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、天才的なメンタリティの持ち主「大友 栄作(おおとも えいさく)」について解説します。
大友栄作は主人公のアシトとともにセレクション経由で「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに入団した少年。
普段はお調子者で女好きでビビりですが、コミュニケーション能力が高く、いざ試合に出ると驚異的なメンタルの強さを発揮します。
アシトが掛け値なしに「天才」と認める一人。
本記事ではそんな大友栄作のプロフィールや名言、彼女ができるかどうかなどを中心に深掘りしてまいります。
「アオアシ」大友栄作のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 5月5日 |
身長 | 163cm |
体重 | 56kg |
血液型 | AB型 |
声優 | 橘龍丸 |
大友栄作は主人公のアシトとともに「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームのセレクションに合格したチームメイト。
見た目は小柄でもさっと逆立てた髪型が特徴の冴えない少年です。
日常生活ではイケメンを目の敵にし、軽口ばかり叩いている愛すべきお調子者キャラ。
サッカーの場においてもピッチの外、試合が始まるまではビビってばかりいます。
しかし一度ピッチに入り試合が始まると、頼りない印象は一変。
劣勢にあっても周囲を鼓舞し、落ち着いたプレーで味方を支える作中随一の強メンタルを発揮します。
低身長ながらメンタルとコミュ力に長けたMF
大友栄作は低身長でフィジカル面は凡庸ながら、メンタルとコミュ力に長けたMFです。
彼の最大の特徴は、どんなに緊張していようと、いざ試合が始まれば誰より落ち着いてプレーすることができる鋼のメンタリティ。
どんな状況でも献身的にチームを支え、周囲を鼓舞するその在り方は、彼を知るチームメイト全員から頼りにされています。
加えて大友はコミュ力も高く、ピッチの外でもチームメイトと積極的にコミュニケーションをとり、人間関係の構築やプレースタイルの把握に余念がありません。
技術面で目立つものはありませんが、主将気質の頼れる男として監督やコーチからの評価も上々。
セレクション入団の1年生ながら、東京武蔵野蹴球団ユースとの試合後はAチームに昇格しています。
「アオアシ」大友栄作のモデルになった選手は?
「アオアシ」では阿久津渚のモデルが本田圭佑選手であることが作者・小林先生の口から明かされていますが、大友栄作にもモデルとなった選手はいるのでしょうか?
これについて、大友栄作にモデルとなった選手はいないと明言されています。
基本的に「アオアシ」のキャラクターに実在のモデルはいないそうなので、阿久津はあくまで例外的な存在ということでしょうね。
ちなみに大友は元々「F井」という小林先生の友人の名前を付ける予定だったのだそうです。
しかし、主人公の青井葦人(アシト)と「井」が被ってしまうためNGに。
アシトの一番の(大きな)友になれるようにと「大友」と名付けられました。
「アオアシ」大友栄作はここがカッコいい
大友栄作はとにかく徹頭徹尾ブレないキャラクターです。
日常生活では三枚目で彼女が欲しいと騒ぎ、イケメンは敵だと喚き散らす。
サッカーでも試合が始まるまでは誰より緊張してビビりまくる小心者です。
これで試合が始まるとビタッと集中するのですから、周囲を落ち着かせるためにわざとピエロを演じているのかとも疑ってしまいます。
しかし大友の言動は常に本気。
三枚目なのも小心者なのも本当で、けれどサッカーが好きだからこそ、それを楽しみ上を目指すということに関して一切ブレることがありません。
決して完璧な存在ではないところも含め、ある意味一番主人公していてカッコいいですよね。
「アオアシ」大友栄作に彼女はできる?
いい男ではあるんですが、イケメンとは言い難く、モテない大友栄作。
イケメンを敵視し「大友システム」なる新世代のシステム(彼女持ちにはボールを回さない)まで構築しようとした彼に、彼女はできるのでしょうか?
結論から言えば、彼女ができそうな気配があります。
お相手候補はチームメイト橘総一郎の双子の姉で女子サッカー選手の橘都。
女子サッカーチームに所属するアネゴ肌のスポーツ女子です。
大友は出会った当初から都の前では(不気味な)イケメンアピールをしていましたが、都の方は全くの脈無し。
しかし225話で青森星蘭の試合を観戦中、底の見えないライバルに落ち込むアシトを励まし、チームメイトをまとめる大友の姿に都は素直に感心。
「いつものふざけた顔より」
「そっちのがいいじゃん」
と。
その後、都の大友への態度は軟化しており、大友がそれに気づけば普通にイケそうな気配も……
「アオアシ」大友栄作の名言・名シーン(Let it rollなど)
それでは最後に大友栄作の印象的な名言・名シーンをいくつか紹介してシメとさせていただきます。
ユースチームのセレクション最終試験で、劣勢にあって落ち着いている大友。
そんな彼にアシトは「試合前と試合中で全然人格違うよな」と呆れます。
なんでだと問うアシトに、大友は何でもないことのように答えました。
「そりゃお前……たぶん」
「サッカーが好きだからじゃねーかなあ」
プレミアリーグの東京VANS戦後半。
U-18から外されイラつき、スタンドプレーにはしる桐木をサポートするため、大友は投入されます。
大友の役割は桐木と他のメンバーを繋ぎ、桐木にベストな位置でボールを受けてもらうこと。
しかし大友は入ってもバックパスを繰り返すばかりで全くボールを前に運びません。
焦ってボールを迎えに行こうとする桐木を、しかし大友は厳しい顔で制止。
大友の狙いは、バックパスを繰り返すことで守備の重心を下げ、敵のラインを引き付けることで桐木を動きやすくすることにあったのです。
突然、負担が軽減されたことに驚く桐木。
そして大友は、キメ顔でこう宣言します。
「Let it roll!(やってやろうぜ)」
ガノン大阪に大敗したエスペリオンユース。
なぜ負けたのかさえ分からない大敗に、先輩たちは1年にフィールドに立つ力がない証拠だと、責任を押し付けようとします。
その発言に真っ向から反論したのが大友。
「誰かのせいにするだけの話なんて」
「言う方も聞く方も成長できないっス」
先輩相手でも、サッカーに関しては言うべきことはしっかり言う。
大友のキャプテンシーの高さが発揮されていました。
そんな最悪のチーム状況にあって、しかし内心、大友だけはそう思ってはいませんでした。
「今のチームの状態って」
「そんな悪いかなァ?」
「俺ェ、めちゃくちゃ」
「いいと思うんだよなー」
「俺がおかしいのかなァ?」
周囲と真逆のことを考えていた大友に、アシトはあ然。
「チームが今」
「弱さを全部だせてると」
「思わねぇか」
少し前までは絶対的な先輩と戦力外の1年とハッキリわかれていた。
けれど先輩たちが1年に弱みを見せてくれるようになり、対等になってきている。
「ここを乗り越えたら」
「すげぇことになる」
「主力も控えもない」
「全員で最強のチームに」
「ビッグチャンスなんだぜ」
「なんでみんな」
「気付かねぇのかなあ?」
その大友の姿にアシトはただただ感嘆します。
『ああ。出会ったあの時から』
『何も変わってない』
『ブレない』
『天才って、こいつだ』
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