今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、予備校の同級生「桜庭 華子(さくらば はなこ)」「岡田 さえ(おかだ さえ)」「石井 啄郎(いしい たくろう)」について解説します。
この3人は東京美術学院(予備校)の夜間コースで、八虎、桑名、橋田とともに大葉クラスに所属していた生徒。
物語においては脇役だったものの、それぞれ非常に個性豊かで良い味を出していました。
本記事では最終的に三者三様の道を歩むことになった彼らのプロフィールや人物像、その後の進路を中心に解説していきます。
「ブルーピリオド」岡田さえとは?
プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)
誕生日 | 不明 |
年齢 | 不明(多分八虎と同い年) |
身長 | 不明 |
所属 | 東京美術学院油画コース(予備校) →女子美術大学 |
声優 | 陶山恵実里 |
岡田さえは八虎・桑名・橋田らとともに、東京美術学院(予備校)で大葉クラスに所属していた6人の生徒の1人です。
見た目はおかっぱ頭で小柄なかわいい系の少女。
明るく社交的で、クラスのムードメーカー的な役割を果たしていました。
作中では年齢について言及されていませんでしたが、藝大をその年初めて受ける様子だったことから、八虎らと現役生と考えられます。
対人関係についてはメンタル強め。
しかし普通にプレッシャーには弱く、受験が近づくと教室で5円玉を使って「うまくなーれ」と自己催眠を試みていました。
好きなものは「骨」。
出会った頃の八虎は彼女のその趣味を「よくいるへんなもの好きな感じ」と軽くとらえていましたが、
「蛆に肉を食べさせて」
「骨にするやつ」
「一回やってみたいよねー」
と発言するなど、実はかなりのガチ勢であることが判明しています。
その後の進路は?
岡田さえは本命であった女子美術大学に無事合格しています。
大葉先生からは「画面の詰め方は甘いけど、今のまま頑張れば大丈夫かしら」と評されていましたから、順当な結果と言えるでしょう。
ちなみに藝大も受験していましたが、こちらは1次試験で落ちています。
女子美に受かった後に藝大を受験していますから、藝大は受かればラッキー程度の記念受験に近いものだったのでしょうね。
「ブルーピリオド」石井啄郎とは?
プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)
誕生日 | 不明 |
年齢 | 不明(多分八虎と同い年) |
身長 | 不明(小柄で丸い) |
所属 | 東京美術学院油画コース(予備校) →そのまま浪人 |
声優 | 村田太志 |
石井啄郎は予備校で八虎と同じ大葉クラスに所属していた生徒の1人です。
見た目は丸々とした坊主頭の育ちの良さそうな少年。
基本的には穏やかで気の良い性格をしていますが、悪気なく思ったことをすぐ口にしてしまい周囲を困らせることがあるのが玉に瑕です。
どっしりした見た目に反して、とにかくメンタル弱め。
受験が近づくと教室の隅でブツブツ何事が呟いていたり、泣きながら絵を破いたりと、クラスで一番追い詰められていました。
予備校で食べるごはんはいつもお母さんのお弁当。
料理上手でただ凝っているというだけでなく、毎日お母さんからの手紙付だというのだから凄いですよね。
ちなみに石井も年齢についての言及はありませんでしたが、前述した岡田さえと同じ理由で現役生と考えられます。
その後の進路は?
石井啄郎は美大受験に全て失敗して浪人。
翌年も予備校の大葉クラスで学んでいます。
藝大は一次試験で落選。
この他にもムサ・造形を志望していましたが、全滅だったようです。
大葉先生からは事前に「絵ウンヌン以前にメンタルが心配」と評されており、実力を出し切れなかったのかもしれませんね。
「ブルーピリオド」桜庭華子とは?
プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)
誕生日 | 不明 |
年齢 | 不明(初登場時2浪中) |
身長 | 不明 |
所属 | 東京美術学院油画コース(予備校) →本屋に就職 |
声優 | 大西沙織 |
桜庭華子は予備校で八虎と同じ大葉クラスに所属していた生徒の1人です。
外見はロングヘアでスタイルの良い正統派美少女。
初めて彼女を見た八虎が「すっげ美少女」と驚いたほどです。
性格は無口で不愛想。
作中では周囲とほとんどコミュニケーションをとっていませんでした。
予備校にいつも制服で来ていたため周囲から現役生と勘違いされていましたが、実は既に2浪中。
汚れても良いよう、節約のために制服をツナギ代わりに着ていたそうです。
作中では日中、本屋でバイトをして予備校の学費を稼ぎ、現役生向けの夜間コースに参加。
服はもらいものばかりで、作中では肩に棘がついた奇抜な私服を着ていたこともありますが、褒められた時の嫌そうな表情を見る限り、彼女の趣味ではないようです。
ちなみにバイト先の本屋では初出勤時、陰で「ビーナス」と呼ばれていましたが、1か月たった頃には「廃課金アバター」に呼び名が変わっていました。
その後の進路は?
桜庭華子の志望校は藝大一本。
しかし残念ながら藝大の一次試験で落ちてしまっています。
他の美大も受けられれば良かったのでしょうが、彼女は経済的にあまり恵まれておらず、国立の藝大以外選択肢が無かったようです。
そして桜庭は、この年の受験を最後に美大を諦め、バイト先の本屋に正社員として就職することを選択しました。
受験は本当に心身を消耗します。
その上で彼女のようにお金の心配もしなければならないとなれば、その苦労は計り知れません。
桜庭本人にとっても苦渋の決断であり、最後は大葉先生の胸の中で泣き崩れる彼女の姿が描かれていました。
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