「ブルーピリオド」蝶矢先生(教授)~藝大二年次からの担任、緩いけど実は凄い人? 心に刺さる名言など~

 今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、藝大油画科の教授「蝶矢(ちょうや)」について解説します。

 蝶矢先生は藝大編で2年次における八虎たちの担当教授の一人。

 藝大では珍しく(?)非常に緩くて圧のない教授ですが、後々地味に凄い経歴の持ち主であったことが判明します。

 影は薄いもののとある名言により一気に株を上げた蝶矢先生。

 本記事ではそんなゆるゆる教授のプロフィールや登場話を中心に解説してまいります。

「ブルーピリオド」蝶矢先生のプロフィール

基本プロフィール

誕生日不明
年齢不明
身長不明
所属東京藝術大学教授(油画)
声優

 蝶矢先生は藝大油画科の男性教授。

 八虎たちが2年生の時の三人の担任の一人です。

 外見は薄く髭を生やした小柄な中年男性。

 年齢は不明ですが「初めて給料をもらったのは40代」という発言や犬飼教授に「蝶矢くん」と呼ばれていることから50代~60代前半と推測されます。

 性格はとにかくゆるくてマイペース。

 他の教授陣と違って圧がないのでよく生徒に話しかけられますが、定時には何があっても切り上げて帰宅します。

 詳細な家族構成は不明ですが妻帯者。

 家の中はオシャレにまとまっていますが、部屋はとてもやに臭いそうです。

 好きなものは発泡酒。

 またよく助手の有吉さんが味付け卵を作って蝶矢先生と一緒に食べています。

影は薄いが経歴は地味に凄い!

 蝶矢先生は藝大の教授陣の中では影は薄いものの、地味に凄い経歴の持ち主です。

 専攻は不明ですが、技法材料からVRまで幅広い先進的な技術を扱い、その作品は「Goooole(この世界のGoogle?)」にも買われたことがあるのだとか。

 藝大の教授でも外部からの評価は今一という人は珍しくありませんから、これは立派ですよね。

 ただ一方で、作家としてはかなり遅咲きだったらしく、まともに稼げるようになったのは40代になってから。

 それまでは雀の涙ほどの作品収入と奥さんの収入で食いつないでいたそうです。


「ブルーピリオド」蝶矢先生の登場回(初登場)

初登場は藝大1年目の教授会(37話)

 蝶矢先生の初登場は37話。

 猫屋敷先生がメインのエピソードで、八虎たちが1年生の時の教授会に当時の3年生の担任の一人として姿だけ登場しています。

 その後、セリフ付きで登場したのは1年次の進級制作の講評。

 犬飼先生と猫屋敷先生と一緒に生徒たちを公表して周り、猫屋敷先生とバチバチやり合う高橋世田介に「それ言ったら何も言えねぇけどな」と困った顔をしていました。

藝大2年目から本格登場(48話)

 蝶矢先生が名前込みで本格登場したのは藝大2年目(48話)。

 槻木先生と猫屋敷先生に代わって、犬飼先生と共に八虎たちの学年の担任教授に就任します。

 ただ初登場時は犬飼先生のインパクトが強すぎて霞みがち。

 本人も「犬飼先生の後やりづれー」と愚痴っています。

 前期中は課題を出すこともなく、講評の場でキツイことを言う犬飼教授と対照的にゆるくフォローする側に回ってました。


「ブルーピリオド」蝶矢先生の課題

 蝶矢先生のメインエピソードは67話から始まる2年次後期の選択課題。

 蝶矢先生が出した課題は「2人展」。

 誰かとペアになり、あるいは誰かとペアになったつもりで展示するというもので、ペアになる相手も作品も展示方法も一切自由です。

 蝶矢先生は単純に「プロになるってことはピカソと同じ壁に並ぶことだ」というかつての生徒の言葉を気に入って課題を設定したそうですが、作品作りだけでなく展示方法まで意識させ、組む相手を制限しないことで様々な化学反応が期待できる良い課題だと犬飼先生は褒めていました。

 八虎は当初ベーコンをペア相手に考えていましたが、ベーコンを知るため夜の街を歩き、ホストとして働くうちに大量消費を表現したウォーホルにペア相手を変更。

 ホストの看板を作品として描き、その経験を経て八虎は改めて作家になりたいという覚悟を固めるのでした。

「ブルーピリオド」蝶矢先生の名言

 蝶矢先生は67話から始まる「2人展」の課題において刺さる名言を連発し、一気に株を上げています。

 69話で八虎に話しかけ、相談に乗る蝶矢先生。

 自分に作家としての軸が無いと悩む八虎に対し、

「軸っているのかなー」

「まあ作家としてやっていくならステートメントはいるからなあ」

「でもな──君もっと自分の才能信じたらどう?」

「疑うだけじゃなく自分が選んできたもんとか勉強してきたもん信じてもいいと思うけど…って話」

 それだと全部なんとなくでいいことになってしまうのではと戸惑う八虎。

「感動するときは理由なんかねーじゃん」

「そのあとなんで感動したのかを考えるべきであってさあ」

 その言葉ではなく「画」の力を信じる蝶矢先生の発言に共感した八虎は、つい蝶矢先生に何故作家という仕事を選んだのか尋ねます。

「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」

 アートだけじゃなく、あらゆる人生の選択に通じる言葉。

 この一言で蝶矢先生は一気に株を上げました。

【まとめ】「ブルーピリオド」キャラクター一覧



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