今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、フリーレンの旅に同行するかわいい魔法使い「フェルン」について解説します。
フェルンはフリーレンの魔法の弟子であり、ズボラでだらしない一行の保護者(おかあさん)役。
その魔法の才覚はフリーレンをも凌ぎ、既に一流の域に達しています。
本記事ではそんなフェルンのプロフィールや魔法使いとしての能力、フリーレンやシュタルクとの関係を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」フェルンのプロフィール
基本プロフィール(年齢など)
フェルンは約80年前に魔王を倒した勇者一行の魔法使いフリーレンの新たな旅に同行する魔法使いの少女。
フリーレンの魔法の弟子であり、傑出した才能を有しています。
年齢は初登場時で9歳(勇者ヒンメルの没後11年目に生まれた計算)。
フリーレンの下で約4年の修行を積み、育ての親であった僧侶ハイターを看取った後、フリーレンと共に旅立つことになります。
見た目はロングヘアの可愛らしい美少女。
15歳になった時点で身長も胸も師匠であるフリーレンを追い抜いており、一部読者から「ぽっちゃり系」と評されることもあります(物語が進むにつれ、食べ過ぎで徐々に丸くなっている気がしなくもない)。
基本的に無表情ですが、むくれたり静かに怒ったりと意外に感情表現は豊か。
ズボラでマイペースなフリーレンの保護者役として気苦労の絶えない生活を送っています。
声優は市ノ瀬加那さんが担当。
僧侶ハイターに拾われた戦災孤児
フェルンは元々、フリーレンのかつての仲間・僧侶ハイターに拾われた戦災孤児。
彼女は自殺寸前まで追い詰められていた自分を救ってくれたハイターのことを慕っており、彼から魔法の基礎を学んでいました。
しかし老齢であるハイターは死期が近く、彼は次第にフェルンを一人残して死ぬことを危惧するようになります。
ハイターが心穏やかに逝けるよう、ハイターを訪ねてきたフリーレンの下で一人前の魔法使いとなるべく修行に打ち込むフェルン。
その努力の甲斐あって、ハイターは心穏やかに旅立つことができました。
ちなみに、フェルンの価値観は良くも悪くもハイター(=酒好き)に影響を受けており、基本的には真面目でギャンブルなどには否定的なものの、酒だけは「百薬の長」と肯定的に認めています。
「葬送のフリーレン」フェルンの強さ
最高峰の才能を持つ最速の魔法使い
フェルンはフリーレンの下で修業を積み、彼女と共に旅立った時点で既に一流の実力を持つ魔法使いです。
その戦闘スタイルは速射性の高い魔法による手数のゴリ押し。
魔法の速射性に関して言えば既にフリーレンをも上回っています。
フリーレンの教えで普段から体外放出魔力を1/10以下に抑えているため詳細は不明ですが、魔力量も相当なもの。
また魔力制御能力が突出して高く、フリーレンと初めて会った9歳の時点で、既にフリーレンの魔力探知を掻い潜っていました。
フリーレンの師匠の師匠・ゼーリエの魔力偽装を初見で見抜くなど、感知能力に関しても図抜けたものがあります。
……いや、本当に才能の塊ですね。
その上で魔族殺しに特化したフリーレンの教えを受け、「魔族を殺す魔法(ゾルトラーク改良型)」など凶悪な魔法を習得しているのですから……
フェルンはフリーレンを超える逸材?
フェルンは誰もが認める魔法の天才です。
その才覚たるや、フリーレンの師匠の師匠で気難しいゼーリエが最高の逸材と評し弟子にスカウトしたほど(断りましたけど)。
魔法を学んで10年足らずでフリーレンを一部(速射性など)超えつつあるのですから、純粋な才能で言えばフリーレンをも上回っています。
ただ、実際にフェルンがフリーレンを「魔法使い」として超えられるかと言えば、それは難しいと言わざるを得ません。
フリーレンの最も優れている点は、単純な魔法の技量以上にエルフとしての長命の経験に由来する駆け引きの巧みさ。
実際、フリーレンは単純な魔法能力で勝る強大な魔族を幾人も撃破しています。
フェルンがどれだけ才能に溢れていようと、人間である彼女が真の意味でフリーレンを超えることは”寿命”の問題で難しいでしょうね。
「葬送のフリーレン」フェルン(おかあさん)とフリーレン
フェルンは師匠であるフリーデンの保護者役”おかあさん”でもあります。
フェルンがファンからそう認知されるようになったのは、彼女のこのセリフが切っ掛け。
「毎朝フリーレン様のことを起こして」
「ご飯食べさせて服着せて」
「これ私、完全にお母さんですよね」
一緒に旅に出てすぐの頃、自分の立ち位置を自覚してしまったフェルン。
しかしだからといってフリーレンがしっかりしてくれるわけでもなく、フェルンはその後も良き保護者役兼ツッコミ役としてフリーレンに接しています。
(普通の母親はそこまで世話焼かないだろとか、ツッコんではいけません)
そのため、一行内でのパワーバランスはフェルンが一番強く、怒ったフェルンにはフリーレンであっても逆らえない模様。
最近は性格だけでなく、体型も若干”おかあさん”よりになっているような気が……
「葬送のフリーレン」フェルンとシュタルク
フェルンはフリーレン一行に同行する戦士で同年代の少年・シュタルクとイイ感じです。
初めて会った時はシュタルクがヘタレだったこともあり、ゴミムシを見るような目で彼を見放そうとしていましたが、徐々にその態度は軟化していきます。
辛辣で厳しい態度は変わらないものの、お互いしっかり異性として意識している模様。
付き合っていないにも関わらず、どこか熟年夫婦のような信頼感とズレたやり取りが魅力ですね。
喧嘩して謝って仲直りまでがワンセット、はたから見ればいちゃついているようにしか見えません。
「もう付き合っちゃえよ!」
その様子を見せつけられた僧侶ザインのツッコミが、彼らの関係を的確に表現しています。
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