今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、今さら聞けない長寿種族「エルフ」について解説します。
エルフとは主人公のフリーレンに代表される耳長の長寿種族。
永遠に近い寿命を持ち、魔法の扱いに長けた存在ですが、ある理由から現在では絶滅危惧種となっています。
本記事ではエルフの特徴や寿命、絶滅しかけている理由、作中でエルフが何人登場したかなどを中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」エルフとは?
エルフとはファンタジーでは定番と言える、尖った耳と長い寿命が特徴の種族。
「葬送のフリーレン」ではエルフの主人公フリーレンと、人間たちとの寿命と時の流れの違いが一つのテーマとなっています。
ファンタジー作品ごと、森に住んでいたり弓が得意だったり潔癖だったりと色んな特徴があるエルフですが、この世界のエルフは魔力の扱いに長けた魔法種族としての側面が強調されています。
魔力量は基本的に訓練した年月に比例するため、長い寿命を持つエルフは魔法使いとして圧倒的なアドバンテージを持っています。
「葬送のフリーレン」エルフの寿命
エルフは長い寿命を持っていると書きましたが、具体的にその寿命がどれほどのものなのかは明らかとなっていません。
少なくともフリーレンは千年以上生きていますから、これが最低ライン。
数千年、あるいは数万年単位の寿命を持っていたとしても全く不思議ではありません。
神話の時代から生きているとされるゼーリエは、
「人間”には”寿命がある」
「私たちの時間は永遠に近い」
とも発言しており、あるいはエルフには寿命という概念そのものがない(=不老)のかもしれません。
「葬送のフリーレン」エルフは絶滅危惧種
エルフは現代では絶滅危惧種。
当のエルフたちでさえ「同族を見たのは数えるほどしかない」「絶滅したのかと思っていた」と発言しており、作中でもエルフは数えるほどしか登場していません。
永遠に近い寿命を持つエルフたちが絶滅しかけている理由の一つが、繁殖力の低さ。
エルフは長寿であるからこそなのか、恋愛感情や生殖本能みたいなものが軒並み欠落しており、個体数の自然増加がほとんどなく、緩やかに絶滅していっているのだそうです。
フリーレンの恋愛面での感度の低さを考えると、その辺りの説明も頷けますね。
ただ、それでも千年以上前はエルフも集落を築き、ある程度の個体数を維持できていたことが分かっています。
そして長命のエルフにとって千年などあっという間。
自然減だけではこの個体数の減少は説明できません。
エルフが絶滅の危機に瀕しているのには、もう一つ大きな理由がありました。
「葬送のフリーレン」エルフと魔王(魔族)
エルフが絶滅の危機に瀕している最大の理由が、魔族、そして魔王の存在。
千年以上前に表れ、魔族の頂点に君臨した魔王は、当時配下の魔族たちにある命令を下しました。
「エルフを皆殺しにしろ」
魔王が何故、そのような命令を下したのかは分かっていません。
魔族に並ぶ魔法種族であるエルフの力を危惧したのか、あるいはほかに理由があったのか。
一つ確かなのは、その命令によって多くのエルフたちが魔族たちによって殺されたこと。
フリーレンの故郷も、そんな魔族の襲撃によって滅ぼされた集落の一つです。
「葬送のフリーレン」エルフの登場キャラクター
現時点で作中で登場したエルフのキャラクターは4人だけとなっています。
フリーレン
本作の主人公フリーレン。
魔王を倒した勇者一行の魔法使いであり、千年以上を生きたエルフです。
小柄で童女のような見た目をしており、長い年月を生きてはいますが人の感情の機微に疎く、対人関係は未熟です。
実は作中で登場したエルフの中では最年少。
ゼーリエ
恐らく作中最強の大魔法使いゼーリエ。
人類の魔法の祖とされるフランメの師であり、大陸魔法協会のトップ。
魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した神話の時代の大魔法使いです。
作中描写からすると、単純な戦闘力では魔王すら上回っていたのではないかと推察されています。
クラフト
現モンクの男エルフ・クラフト。
かつて人間の僧侶の相棒と共に世界を救った英雄であり剣士。
一部ファンの間では「勇者」説も流れている謎多き男です。
フリーレンがクラフトのなした功績を知らなかったことから、彼が世界を救ったのは少なくとも千年以上前。
フリーレンよりかなり前の時代のエルフと思われます。
ミリアルデ
原作69話「皇帝酒」に過去回想で登場したフリーレンと同郷の女エルフ・ミリアルデ。
いつも何もしないでぼーっとしているが、時々とんでもない暇つぶしをする。
かつてはそのように無気力ではなく、人生をかけて何かを探していたようだが、それがなんの価値もないゴミだった、というエピソードがあるらしい。
フリーレンの故郷はフリーレンを残して魔族に皆殺しにされているため、ミリアルデも死亡していると思われるが、明確な描写はない。
128話で触れられた帝国「聖杖法院」の関係者のシルエットがエルフでシルエットがミリアルデに似ていたが……?
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