今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、主人公・夏目貴志の友人「田沼 要(たぬま かなめ)」について解説します。
田沼は夏目のように妖を見ることはできませんが、妖の存在を感じることができる霊感少年。
夏目にとっては初めて自分の秘密を明かした友人であり、本音を吐き出せる数少ない人間でもあります。
妖関連では多軌と共に夏目と協力することも多い田沼。
本記事ではそんな彼のプロフィールや人間関係(父母)、印象的な登場回などを中心に解説してまいります。
「夏目友人帳」田沼要のプロフィール
基本プロフィール(年齢・誕生日・身長・血液型・声優など)
年齢 | 15歳(初登場) |
誕生日 | 9月17日 |
身長 | 171cm |
血液型 | O型 |
家族構成 | 父 |
声優 | 堀江一眞 |
田沼要は主人公・夏目貴志の同級生であり友人。
夏目の少し後に隣のクラスに転校してきました。
外見は黒髪のほっそりしたモヤシ体型の少年。
物静かで落ち着いた性格の持ち主で、作中では友人たちのバカなやり取りを少し引いた位置から眺めているタイプ。
一方で非常に情に厚い少年でもあり、夏目に何かあれば自らの身を省みず危険に身を投じる危なっかしい一面も持ち合わせています。
夏目やニャンコ先生の事情を知る数少ない人間であり、夏目にとっては自分の事情を始めて打ち明けた友人です。
能力~妖は見えないが霊感はある~
田沼は夏目のように妖力はなく、妖を見ることができませんが、霊感持ちで妖の気配を感じ取ったり、稀にその影を見ることができます。
ただこれは本人にとって良いことではなく、妖気に当てられて体調を崩しやすいということでもありました。
そのため田沼は幼い頃は頻繁に寝込んでおり、細身で貧弱なのにはそうした影響があるものと思われます。
登場当初は妖の存在をハッキリとは認識しておらず、夏目と出会ってようやく妖の存在に確信を持つことになります。
「夏目友人帳」田沼要の家族(父母)
田沼は所謂寺の子であり、父親と共に八ツ原の廃寺に引っ越してきました。
父親の名前は不明で、禿頭の温和そうな御仁。
息子と同様に妖を見ることはできませんが、妖力の代わりに修行で身に着けた法力を持つ立派なお坊さんです。
背中には神様レベルの妖が憑りついていて、夏目のような見える人間からすると後光がさして見えるほどなのだとか。
田沼は父親と二人暮らしで母親は未登場。
母親不在の理由については作中で触れられておらず、死別なのか離婚したのかも分かっていません。
「夏目友人帳」田沼要と夏目貴志
田沼は夏目にとって、初めて妖関連の事情を打ち明けた親友です。
当初は互いに見えている世界の違いから、夏目は田沼を巻き込むまいと必要以上に事情を話そうとせず、田沼は頼ってもらえない自分を不甲斐なく思っていました。
しかし物語を通じて徐々に本音をぶつけ合うようになり、夏目から祖母のレイコや友人帳に関する事情や想いなどを打ち明けられることに。
夏目を介して、同じように夏目の事情を知る多軌とも親しくなり、妖関連の事件に三人で協力して挑む姿も見られます。
「夏目友人帳」田沼要の印象的な登場回(池・ミスズ)
「秋の夜宴」妖の池と魚、見える世界の違い
夏目が田沼に対して一歩踏み込んだのが、アニメ1期13話で描かれた田沼の家の「池」のエピソード。
夏目は田沼の家で庭の池を反射して天井に映る水面を見ます。
しかし、田沼の家の庭には池がありません。
田沼はその光景を不思議な光景と捉えていましたが、実は夏目には庭にある池も、そこに泳ぐ魚もしっかりと見えていました。
最初は互いに遠慮し、田沼に自分が見えているものを言えずにいた夏目でしたが、最後に池の中で泳ぐ魚の色は赤だったことを田沼に伝え、ささやかではありますが、二人の距離が一歩縮まることになりました。
「怪しき来訪者」ミスズとの邂逅と田沼の引け目
田沼の夏目に対する引け目が描かれていたのが、映画化もされたエピソード「怪しき来訪者」。
ある時田沼は寺を訪れる怪しげな男に、毎日のように散歩に付き合わされていました。
その話を聞いた夏目は田沼を心配し、その男に妖なのかと問いただします。
男の正体は友人帳に名を縛られたままになっている妖「ミスズ(三篠)」でした。
実は田沼にはミスズのライバルであるササメという妖が憑りついており、このままでは田沼の命に関わると思い、ササメを田沼から引きはがそうと連れ出していたのです。
最終的にササメは田沼の身体から離れ、ミスズと戦うことに。
田沼は妖気に当てられて倒れて寝込んでしまいます。
後日見舞いにきた夏目に、見えない自分が妖かもしれないと疑うなんて、夏目に引け目を感じて言い出せなかったことを白状する田沼。
田沼はもうミスズもササメのこともぼんやりとしか覚えていないけれど、夏目と同じものが見えて楽しかったと素直な心情を吐露したのでした。
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