今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、偉大なるエロ大神「ゼウス」について解説します。
ゼウスはかつて「ヘラ・ファミリア」と並びオラリオの双璧と称された「ゼウス・ファミリア」の主神。
主人公ベル・クラネルの育ての親にして義理の祖父にあたる神物です。
ファミリア壊滅後はベルを育てながら隠遁生活を送っていましたが、とある事情によりベルに対して死を偽装し、雲隠れしています。
本記事ではそんなゼウスのプロフィールやゼウス・ファミリアの過去、ベルとの関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ゼウスのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ゼウスはかつて「ヘラ・ファミリア」と並びオラリオの双璧と称された「ゼウス・ファミリア」の主神です。
そのビジュアルは作中未登場で、分かっているのは老男神ということのみ。
性格は一言で言うなら「エロ爺」。
周囲の評判からはノリが良くコミカルな神物であることが強調されていますが、同時にファミリアの主神としての手腕は素晴らしいものだったようです。
詳細は後述しますが、物語開始15年前にファミリアが壊滅状態となり、ヘラと共にオラリオを追放されて以降は行方知れず。
後に田舎で農夫となり、主人公のベル・クラネルの育ての親をしていたことが判明しています。
声優は斧アツシさんが担当。
神話に忠実な偉大なるエロ神
ゼウスは元ネタであるギリシャ神話に忠実な、作中随一のエロ神です。
過去にはベルに「男ならハーレムを目指せ」などろくでもないことを吹き込み、周囲の女性に日常的にセクハラを繰り返していました。
また神界時代は女神のみが入浴を許された「神聖浴場」を歴史上唯一覗くことに成功した男神であり、その偉業は今なお伝説として語り継がれているのだとか。
……まあ、ギリシャ神話でのクズっぷりに比べれば大分マイルドになっていると言えるでしょう。
ヘラとの関係
ヘラはこのダンまち世界においてもゼウスの妻です。
子供たち(=人類)に対しては慈悲深い善神であったようですが、同じ神々に対してはとてつもなく厳格で苛烈、自己中心的な神物だった模様。
ロキ曰く「最強最悪(クレイジーサイコ)」「超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)」、相当なヤンデレでありゼウスに執着しまくっていたようです。
ギリシャ神話でもゼウスが手を出さなかったヘスティアとは良好な関係を築いていたようですが、基本的に女神たちにとっては最凶最悪の存在と言えるでしょう。
なお、理由は不明ですが現在ゼウスはヘラから逃げ回っている模様。
「ダンまち」ゼウス・ファミリアとは
ヘラ・ファミリアと並ぶ人類最強ファミリア
「ゼウス・ファミリア」は「ヘラ・ファミリア」と共にオラリオに君臨し続けてきた人類最強のファミリアです。
現在のロキ、フレイヤ・ファミリアでさえかつての彼らには遠く及ばず、まさしく神の眷属の到達点と呼べる存在でした。
団長のマキシムはLV8、ヘラ・ファミリアの女帝(LV9)を差し置いて最強の眷属と称された男。
副団長のザルドはLV7で、条件次第ではそのマキシムに勝利し得る可能性を持つ傑物です。
若き日のオッタルが末端の構成員にあっさり返り討ちにされていたというのですから、彼らの質の高さが良く分かりますよね。
ゼウス・ファミリアはヘラ・ファミリアと共に三大クエストの内「陸の王者(ベヒーモス)」「海の覇王(リヴァイアサン)」の二つの討伐に成功。
人類史上に名を残す偉大な功績を成し遂げました。
しかし15年前、彼らは最後の三大クエスト「隻眼の黒竜」の討伐に失敗し、そのメンバーの大半が死亡し、壊滅状態に陥ってしまいます。
オラリオ追放の経緯
ゼウス・ヘラの両ファミリアは、表向きロキとフレイヤに「隻眼の黒竜」討伐失敗の責任を追及され、オラリオを追放された、とされています。
ただ実際にはゼウスたちは新たな時代の英雄たちに希望を託し、また新たな英雄が育っていることを示すことで人々の不安を払拭するため自ら身を引いたという説が有力。
作中でも所々でそれを示唆する発言が見られます。
なお、追放されたあともゼウスはヘルメスを通じてオラリオの状況を把握しており、今なお世界の行く末を案じているようです。
「ダンまち」ゼウスとベル・クラネル
祖父と孫 → サポーターだった男の息子
ゼウスはベルの義理の祖父であり育ての親。
当初はベルの祖父が「ゼウス」であることは明かされておらず、ベルも祖父が神であることは認識していませんでした。
スケベなおじいさんに「ハーレムを作れ」とかろくでもないことを吹き込まれ、それを真に受けた純粋な少年がオラリオにやってきて冒険者として奮闘する、というのが当初の構図でしたね。
ゼウスがベルを育てていたのは、ベルの父親がゼウス・ファミリアのサポーターをしていた男だったため。
ただ母親はヘラ・ファミリアの構成員だったため、どうしてベルがヘラではなくゼウスの下で育てられたのかは、物語における謎の一つとなっています。
ベルはゼウスが事故でモンスターに襲われ死亡したものと思っており、それが切っ掛けで育った田舎を離れてオラリオにやってくることとなりました。
ただしその死は偽装であり、実際にはゼウス今も生きて雲隠れしています。
何故ゼウスがベルに死を偽らなければならなかったのかは不明ですが、一説にはヘラに居場所が見つかり、逃げるためとも言われており……
ベルの前世についても把握していた
ゼウスはベルの前世が始まりの英雄とされる「アルゴノゥト」であることを把握しており、それらの事情をヘルメスに伝えていたことが示唆されています。
あるいはゼウスがベルを引き取ったのには、ただ自分のファミリアのサポーターの子供だからというだけではない理由があったのかもしれません。
しかしその上で、ゼウスはベルには素質がないため大成しないだろうとも考えていました(アルゴノゥトも素質はなかったですしね)。
色々と気にはかけていたものの、それはベルが英雄となることを期待してのことではなかったようです。
そのため、ゼウスはベルの世界最速レベルアップの報を聞いた時には驚きのあまりお茶を吹いており、ベルが完全にゼウスの手を離れた存在となっていることがうかがえます。
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