「小さい僕の春」感想&評価~低身長男子と高身長ムッチリ美少女のバレーボール×ラブコメ~


 今回は週刊「少年サンデー」で連載中の低身長男子と高身長ムッチリ美少女のラブコメ「小さい僕の春」について解説します。

 「小さい僕の春」はスパイカーに憧れてバレーを始めたものの身長が伸びずリベロに転向した少年が、同級生の高身長でバレーの上手い美少女に憧れ、バレーと恋に奮闘する物語。

 ただしその美少女にはバレーが上手くてカッコいい幼馴染がいる、という主人公のコンプレックスをくすぐるオマケがついています。

 本記事では「小さい僕の春」のあらすじや登場人物の解説を踏まえ、その魅力を深掘りしてまいります。

「小さい僕の春」あらすじ(ネタバレ注意)

 スパイカーに憧れてバレーボールを始めた主人公の鈴木草太は、中学までは熱心にバレーに打ち込んでいたものの、背が伸びずにリベロに転向。

 諦めることに慣れてしまった草太は、高校では一年生しか部員がいない新設男子バレーボール部の部長に就任し「健康第一」を部の目標に掲げるような達観した少年になってしまっていました。

 一方、同じ角砂高校の女子バレーボール部は全国でも結果を残す強豪。

 共に練習することはあるものの、そこには明確な格差がありました。

 そんなある日、草太はクラスメイトで女子バレーボール部のエース・東雲朝日という美少女から夜の対人練習に誘われます。

 朝日は昼間、草太にキレイにスパイクを拾われたことで草太のレシーブ技術に興味を持ち、上達のために彼のレシーブ技術を学びたいと考えていました。

 前向きな朝日に触発されて、彼女に釣り合う男になりたいと少しずつバレーへの熱を取り戻していく草太。

 しかし朝日には背が高くて顔が良く、何よりバレーが上手い西園寺太陽という幼馴染の少年がいました。

 同じチームのエースである太陽に劣等感を感じながらも、彼のスパイクも拾えるようになってやると奮起する草太。

 女子バレーボール部の過酷な練習メニューを取り入れたり、自主練を増やしたり、やり過ぎてケガをしたりと頑張り続けるうちに、いつの間にか朝日への想いを吹っ切ってバレーボールにどっぷり熱中し過ぎてしまい……?


「小さい僕の春」主な登場人物

鈴木草太

 本作の主人公.。

 角砂高校1年生(初登場時)、男子バレーボール部部長にしてリベロ。

 身長155cm。

 高身長スパイカーに憧れて小学生からバレーを始めたものの、中学最後の試合でスパイカーになることすらできず挫折。

 高校では健康のために男子バレーボール部を立ち上げ、「健康第一」という部の目標としてはとても低い志を掲げていた。

 リベロとしては普通に上手く、物語が進むにつれてドンドン成長していく。

 諦めの良い現実主義者を自称しながら、根はとんでもない熱血で一度決めると何をやらかすか分からないタイプ。

 ブレーキが壊れているため、しょっちゅう怪我をしている。

 当初は同級生の東雲朝日に釣り合う男となるべく奮闘していたが、彼女にフラれたと勘違いして以降はそうした思考を吹っ切り、ただただバレーに熱中することに。

 普通そうに見えて一番ヤベー奴。

東雲朝日

 本作のヒロイン.。

 角砂高校1年生(初登場時)、女子バレーボール部のエース(サイドアタッカー)。

 身長182cm。

 身長だけでなく色々とデカくてかわいい。

 中学からバレーを始め、その翌年には県選抜に選ばれていた才能あふれるエリート。

 明るく前向きでやや天然気味なところがある。

 当初は草太のレシーブ技術を学ぼうと彼と個人練習を始めるが、徐々にひたむきな草太に惹かれていくことになる。

西園寺太陽

 角砂高校1年生(初登場時)、男子バレーボール部のエース(サイドアタッカー)。

 身長190cm。

 朝日の幼馴染で背が高くて顔が良く、何よりバレーが上手い。

 西園寺大樹という、草太がバレーを始める切っ掛けになった選手の息子でもある。

 朝日のことが好き。

 中学時代、県のトレセンに入って県選抜を目指していたが挫折。

 バレーの強豪校ではなく、家から近い角砂高校に進学した。

 草太のことは尊敬はしていたものの、心の奥底で「確実に勝てる相手」だと見下していた。

 が、草太に追い抜かれたことで恥も外聞も吹っ切り覚醒することになる。

東雲空

 朝日の一歳下の弟。

 角砂高校男子バレーボール部に入り、セッターとなる。

 身長175cm。

 表向き人当たりが良く年上に好かれるタイプの好男子だが、中身はただのシスコン。

 「夢の邪魔=不誠実」という思想の持ち主であり、思い込みが激しい。

 草太がバレーを頑張る姉の邪魔をしていると誤解し、色々とやらかす。

 取り敢えずバレーは上手い。


「小さい僕の春」感想&評価

「僕ヤバ」っぽいと話題だったが?

 連載開始時期もあってか、この「小さい僕の春」は当初から「僕ヤバ」っぽいと話題でした。

 低身長男子と高身長ムッチリ美少女の格差ラブコメということで、共通点は多かったですしね。

 ただ実際、読み比べてみてどうなのかというと、「僕ヤバ」とは少しテイストが違うな、というのが正直なところ。

 ヒロインは「僕ヤバ」ほど天然でもフェチっぽくもない普通の健康的な美少女ですし、主人公はやや卑屈なところはあるものの決して陰キャではありません。

 何より主人公の思い切りが良すぎるというか、吹っ切った時の覚悟が決まり過ぎててヤベーというか、ラブコメ特有のじれったさが薄め(ただし恋が進展するとは言っていない)。

 個人的に一番好きなのが、主人公のサイコっぽいまである吹っ切れ方という……

こんな人におススメ

 この「小さい僕の春」はムッチリした美少女が好きという方におススメです。

 というか明確に言葉にできるのがそれしかない。

 バレー要素は舞台装置程度であまり本筋には関わってきませんし、恋愛要素もストレートに見えて微妙に変化しており微妙。

 取り敢えず絵が好みだという方は読んでみてください。

 王道ではあるので取り敢えず読んで損のない作品ではあります。

 その上で、主人公たちのヤバめの吹っ切れ方がハマればなお良しというか……こればっかりは読んでみないと分からないところですね。

 「サンデーうぇぶり」でも読めますので、まずは試し読みから是非。



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