今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、武闘派1級魔法使い「ゲナウ」について解説します。
ゲナウはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験で試験官として登場した男性魔法使い。
試験後もメトーデとコンビを組んで再登場を果たしています。
第一印象は非常に地味で冷徹そうですが、根は人情派で非常に味のあるゲナウ。
本記事ではそんなゲナウのプロフィールや強さ、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ゲナウのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ゲナウはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の試験官として登場した男性魔法使い。
試験後も北部高原の魔族討伐依頼を受けたフリーレンたちと再会し、再登場を果たしています。
外見は七三分けで糸目の地味な雰囲気の男性。
不愛想でとっつきにくく、一見冷徹そうにも見えますが、根っこの部分は非常に情に厚い男です。
名前の由来はドイツ語で「きっちり、ちょうど」。
声優は新垣樽助さんが担当。
1級魔法使い試験一次試験試験官
ゲナウが担当したのは1級魔法使い試験の第一次試験。
彼が出した課題はパーティー単位に分かれての「隕鉄鳥(シュティレ)」捕獲・争奪戦。
魔法使いが殺し合うことを容認し、実際に多数の死者を出す過酷な試験となりました。
ゲナウは1級魔法使いという存在にはそれだけの価値があると口にしていましたが、その発言の根底には「1級魔法使いという選ぶ以上、死ぬことも当然覚悟すべき」という自他共に厳しい死生観があるものと考えられます。
北側諸国の平穏のために戦い続け摩耗
ゲナウは魔王軍の残党との熾烈な戦いが続く北部高原の出身。
北側諸国の平穏のためひたすら戦い続け、時に多くの人を見捨てたこともあるそうです。
その結果、ゲナウの心はすっかり摩耗。
人死に慣れすぎ、故郷が滅んでも悲しみを感じないほど擦り切れてしまっています。
ただそれは本当に悲しみを感じないわけではなく、感情がマヒしているだけ。
ゲナウの師であるゼーリエはそんな彼にこう告げていました。
「優しい魔法使いは長生きできん」
「ゲナウ、お前は嫌な奴だ」
「優しさの欠片も無い」
「ずっとそのままでいろ」
「葬送のフリーレン」ゲナウの強さ(魔法)
北部高原で魔族討伐を担当する武闘派魔法使い
ゲナウは1級魔法使いの中でも武闘派で、魔族と熾烈な戦いが続く北部高原での任務を主としている魔法使いです。
戦闘経験豊富で魔族との騙し合いにも慣れたもの。
魔法使いでありながら前衛がいなくとも戦えるオールラウンダーです。
作中では鳥の使い魔を使って周囲を警戒しており、戦闘以外の魔法も一通りは使えるものと考えられます。
黒金の翼を操る魔法(ディガトナハト)
マハトの得意魔法はこの世ならざる物質を作り出す攻防一体の魔法です。
黒金の翼を操る魔法(ディガトナハト)
背中に魔力で出来た黒い翼を作り出し、翼による斬撃・防御・飛行をこなす。
強靭な魔族の将軍の肉体を一撃で切り裂き、魔力の剣の斬撃を防ぎきるなど、その強度は極めて高い。
接近戦に向いた万能魔法。
発動の際に右手を顔に添え、厨二病っぽいポーズをとるのが特徴ですね。
射程が短いことを除けばほぼ完ぺきな戦闘用魔法と言えるでしょう。
「葬送のフリーレン」ゲナウとメトーデ
ゲナウは71~76話で描かれている北部高原での魔族討伐依頼において、新たに1級魔法使いとなったメトーデとコンビを組んで登場しています。
ちょうどゲナウの前任の相棒が戦死したため、その代わりにメトーデが組まされた形ですね。
ゲナウはメトーデに対しぶっきらぼうで不愛想ですが、同時にメトーデのような特に戦いが好きでもない魔法使いが過酷な任務に赴くことを心配している様子。
メトーデに対し「お前は私のようにはなるな」と告げています。
一見すると先輩であるゲナウがメトーデを引っ張っているように見えますが、実際に主導権を握っているのはメトーデ。
「メトーデに怒られるんだ。夜食は不健康だって」と発言して夜食の誘いを断ったり、フリーレンたちとの別れ際メトーデに「お礼」と詰められ「ありがとう。助かったよ」とお礼を言わされたり、完璧に尻に敷かれています。
ただ「小っちゃい子」が好きなメトーデとは今のところ色恋沙汰の雰囲気は微塵もありません(メトーデはフリーレンについて行こうとしていましたし)。
「葬送のフリーレン」ゲナウVS神技のレヴォルテ
ゼーリエから命じられた北部高原での魔族討伐任務。
そこでゲナウが目にしたのは、魔族に滅ぼされたかつての故郷でした。
故郷を滅ぼした魔族は四刀流を操る魔族の将軍「神技のレヴォルテ」。
ゲナウの前の相棒を殺した因縁の相手でもあります。
レヴォルテはゲナウがシュタルクと共に村人の死体を守っていたところを狙って襲撃。
二対一の戦いではありますが、ゲナウたちはレヴォルテの魔力で出来た重量を自在に変えられる剣に苦しめられ、劣勢に。
しかしシュタルクがわざと切られてレヴォルテに隙を作ったことで、ゲナウはレヴォルテにダメージを与えることに成功します。
あと一歩のところまで追い詰めますが、ゲナウは人間の子供に化けたレヴォルテの配下に騙され、再び劣勢に陥ります。
それでもシュタルクの奮闘もあり、魔力で作った剣を全て砕くことに成功。
レヴォルテの素手の反撃でレヴォルテもシュタルクも致命傷を負ってしまいますが、そこで勝ったと油断したレヴォルテにシュタルクとゲナウの攻撃が決まり、ギリギリではあったものの二人はレヴォルテを撃破することに成功しました。
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