今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、1級魔法使い筆頭「レルネン」について解説します。
レルネンはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験編で登場した老魔法使い。
見た目は穏やかなおじいちゃんですが、その実力はフリーレンやゼーリエも認める武闘派です。
臆病だの堅実だの言われながら、作中ではこっそりぶっ飛んだ行動ばかりしているレルネン。
本記事ではそんなレルネンのプロフィールや強さ、人間関係(ゼーリエ・デンケン・エーレ)を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」レルネンのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
レルネンはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験で試験官側で登場した老魔法使い。
フリーレンが持つ「聖杖の証」という大昔の魔法使いの証(80年前の勇者ヒンメルや僧侶ハイターでさえ知らない大昔の代物)の存在を知っていて、現代では無資格の魔法使いだったフリーレンに特別に1級魔法使い試験への参加を許可しました。
外見は枯れた雰囲気の白髪のご老体で、詳しい年齢は不明ですが恐らく80歳手前(かつての同僚・デンケンが78歳)。
元は貴族出身のボンボンで、過去回想で登場する若かりし頃は優男風のイケメンでした。
性格は落ち着いた好々爺で、師であるゼーリエからは謙虚で堅実、臆病などと評されています。
ただ実際にはぶっ飛んだ過激な行動に出ることも多く、作中では問答無用でフリーレンに襲い掛かったこともありました(詳細は後述)。
名前の由来はドイツ語で「学ぶ」。
声優は天野さとしさんが担当。
1級魔法使い筆頭
レルネンは大魔法使いゼーリエが約50年前に設立した大陸魔法協会、1級魔法使いの筆頭です。
最初に1級魔法使いになった人物でもあり、現存するゼーリエの弟子としても最古参。
癖の強い1級魔法使いたちのまとめ役をしています。
エーレのおじいちゃん
作中ではっきり明言されているわけではありませんが、レルネンは1級魔法使い試験を受験していたエーレ2級魔法使いのおじいちゃんであると言われています。
エーレはヴィアベル、シャルフと試験で一緒になり、試験後はヴィアベルについて北部高原へと向かった女性魔法使い。
42話で自分のおじいちゃんは1級魔法使いだと発言しており、60話のラストではヴィアベルとシャルフにレルネンを紹介するシーンが一コマだけ描かれていました。
大陸に50人もいない1級魔法使い、しかもおじいちゃんですから、まずレルネンがエーレのおじいちゃんと考えて間違えないでしょう。
「葬送のフリーレン」レルネンの強さ(魔法)
生まれる時代を間違えた武闘派魔法使い
レルネンは見た目はただのおじいちゃんでとても強そうには見えませんが、フリーレンやゼーリエも認める凄腕の武闘派魔法使いです。
フリーレンは「平和な時代に似つかわしくないとんでもない手練れ」ゼーリエは「魔王軍との戦火の時代に生まれていれば名だたる英雄と共に歴史に名を残しただろう」と彼のことを高く評していました。
ゼーリエの弟子の中でも才能はずば抜けており、魔王以外で唯一初見でフリーレンの魔力制限を見破った眼力の持ち主です。
その戦闘スタイルはフェルンに似ていて、黒い独特の攻撃魔法の速射でゴリ押すタイプ。
戦闘経験も豊富で、本人的には時間稼ぎのような姑息な戦い方を特に得意としているそうです(とてもそうは見えませんが)。
作中では最強の七崩賢「黄金郷のマハト」と、マハトが全力ではなかったとは言え一対一でまともに渡り合っていました。
ゴーレム作りの腕も一流
レルネンは戦いだけでなくゴーレム作りの腕も一流です。
1級魔法使い試験の二次試験ではレルネンの作った「脱出用ゴーレム」が受験者の安全を確保するためのギミックとして登場。
このゴーレムは瓶の中にマッチョな小人が入っていて、瓶を割ると巨大化して使用者の安全を確保した上でダンジョンの外まで運んでくれる非常に高性能な代物です。
作中では1級魔法使いゼンゼの複製体の攻撃を軽く防いでいましたから、戦闘能力も相当な物。
マハト戦でも別種のゴーレムを使用していて、流石にマハト相手は荷が重かったものの、足止めの役割は十分に果たせていました。
「葬送のフリーレン」レルネンとゼーリエ
レルネンは約半世紀もの間、大魔法使いゼーリエの弟子として過ごし、ゼーリエのことをとても慕っています。
その慕いっぷりたるやかなりぶっ飛んでおり、作中ではそのせいでとんでもない凶行に及んだことも。
レルネンは自分が何もなせずに死ねば、ゼーリエが生きた証がまた一つ消え、あの方を未来で孤独にさせてしまうと考えました。
それならいっそ、勇者一行の魔法使いフリーレンを打ち取ったという悪名であれ歴史に名を残したいと問答無用でフリーレンに襲い掛かったのです。
しかしフリーレンは応戦せず、ゼーリエの言葉を彼に伝えます。
「フリーレン」
「何故か私は弟子を取って」
「後悔したことは一度も無いんだ」
「たとえ歴史にその名を残せずとも」
歴史に名を残さなくてもゼーリエはちゃんと覚えていると伝えたことで杖を収めたレルネン。
ただ個人的には実は一番血の気が多い危ないおじいちゃんなのではという印象を受けましたね。
ちなみに、いきなり魔法で肩をぶち抜いたりしているので、フリーレンからは普通に嫌われています。
「葬送のフリーレン」レルネンとデンケン
レルネンと1級魔法使い試験を受験した宮廷魔法使いデンケンは若い頃の同僚であり友人です。
レルネンは1級魔法使いになる前、宮廷勤めの魔法使いでデンケンとは同期でした。
貴族のボンボンだったレルネンと軍出身のデンケンはタイプこそ違いましたが妙に気が合い、親しくしていたそうです。
しかしレルネンは才能こそあったものの世渡り下手で、若くして地位を追われることに。
その時、最後までレルネンを庇ってくれたのがデンケンで、レルネンはいつかデンケンに恩を返そうと心に決めたそうです。
そして50年以上の時が経ち、マハトによって黄金郷と化した故郷に帰りたいと考えたデンケンに、レルネンは最大限の手助けをすることに。
黄金郷を元に戻すため、精神魔法の専門家エーデルを連れて黄金郷の調査を敢行。
マハトと交戦までして、デンケンが故郷を救うための情報を入手することに成功しました。
レルネンたちの助けがなければ、いかにフリーレン一行の助けがあったとはいえ、デンケンが故郷を救うことはできなかったでしょう。
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