今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、ユニークな見た目のヒゲ妖怪「ちょびひげ」について解説します。
ちょびひげは多軌の初登場エピソードで登場した顔のでかい妖怪。
本名は明かされていないため、周囲からは「ちょびひげ」「ちょび」などと呼ばれています。
一話限りの単発キャラかと思いきや、その後も夏目組・犬の会のメンバーとしてエピソードに登場し続けているちょびひげ。
本記事ではそんな彼のプロフィールや登場回、その意外な正体などを中心に解説してまいります。
「夏目友人帳」ちょびひげのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ちょびひげは作中で主人公の夏目貴志が知り合った顔のでかい妖。
外見はモアイ像のような二頭身におたふく顔、ちょびひげの不気味なオッサンです。
本名は不明ですが、その見た目から「ちょびひげ」「ちょび」などと周囲からは呼ばれており、夏目は主に「ちょび」と呼んでいますね。
ニャンコ先生からは「ナマズちょびひげ」と呼ばれたこともありますが、流石にそれは本人が「やめてその言い方」と拒否していました。
性格は礼儀正しく落ち着いていますが、一方で中々にプライドが高く毒舌。
語尾に「~であります」とつける惚けた喋り方が特徴です。
声優はチョーさんが担当。
ふざけた見た目の自称高位妖怪
ちょびひげは登場当初から「高位の妖」を自称し、ニャンコ先生と張り合ってきました。
ふざけたキモイ見た目から、どうせ本人が勝手に言っているだけだろうと思いきや、ニャンコ先生の結界をあっさり通り抜けるなど、実際に力はある模様。
上級の妖であるニャンコ先生とも対等に振る舞っています。
そして後にこのキモイ姿はニャンコ先生同様仮のモノであることが判明。
作中でその真の姿と力を見せつけることになります(後述)。
「夏目友人帳」ちょびひげの登場回(初登場)
多軌のエピソードでモブ妖怪っぽく登場
ちょびひげの初登場は、多軌の初登場エピソードでもある「少女の陣」。
悪い妖に祟られた多軌が、その妖を見つけるためあちこちに「姿写しの陣」を描いて回ったため、妖が無関係な人間に目撃される事件が多発。
ちょびひげはそのことに困り、夏目に相談して事件へと誘う導入役として登場します。
いくらか夏目たちに協力はしていたものの、この時点では基本的に傍観者のモブ妖怪。
多軌を助けてやってくれというわけではなく、彼女が迷惑なのでどうにかしてくれと苦情を訴えてきた印象ですね。
夏目組・犬の会に参加
単発のモブ妖怪かと思われたちょびひげですが、その後彼は中級やヒノエたちと共に夏目組・犬の会に参加。
犬の会は夏目のしょうもない悩みやお節介に付き合って、呼び出しあらば犬のごとく馳せ参じようという名目で集まった妖たちの飲みサー。
元々近くに住んでいたというのもあるのでしょう。
もうごく普通にシレっと登場して、ことあるごとに飲み会に参加、時々犬の会のメンバーと一緒に夏目が抱え込んだ厄介事に手伝いをしています。
当初人間は好きになれないと語っていたちょびひげですが、夏目に対しては少しずつ態度が変化していった印象がありますね。
「夏目友人帳」ちょびひげの正体(ちょびの宝物)
原作108話「ちょびの宝物」
原作108話「ちょびの宝物」ではちょびひげの正体が明かされています。
ある日、夏目は鱗を落としながら悠々空を飛んでいる白龍を目撃します。
その後、ニャンコ先生と共に白龍を探していた夏目は、ちょびひげと遭遇するのですが、彼は何故か元気がなくその場に倒れてしまいます。
夏目がちょびひげに事情を聞くと、彼は長年使っていた大事な櫛が壊れてしまって落ち込んでいた模様。
昔浜辺で拾った美しい大きな貝から作ったもので、それが失われたことにショックを受けていたのです。
修理しようかと申し出る夏目でしたが、割れ目がひげに引っかかってしまうとそれを拒否するちょびひげ。
夏目はあの白龍の鱗なら櫛の素材になるのではと考え、再び白龍を探し始めます。
犬の会メンバーの協力もあり、白龍の鱗を発見した夏目。
ちょびひげはその鱗を夏目から手渡されると、
「……夏目殿はこれが美しいと?」
と意味ありげに発言。
鱗を櫛に変化させると、その櫛で自分のひげをとかします。
するとちょびひげの身体はあの白龍へと変化。
自分の鱗を美しいと言ってくれた夏目たちに感謝し、
「あの大貝の櫛よりも長く永く大事にするのであります」
ちょびひげの正体は白龍(強さ)
ちょびひげの正体は白龍。
当初から高位妖怪を自称していましたが、流石に龍というのは驚きですね。
龍は神にも並ぶ最上位の存在ですから、間違いなくその強さはトップクラス。
彼は自分の立場を弁えているようなので作中でその力を積極的に振るうことはないと思われますが、実力的には斑(ニャンコ先生)と同格以上と思われます。
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