今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、かわいいと評判の妖のお姉さん「ヒノエ」について解説します。
ヒノエは呪詛使いの女妖で、主人公・夏目貴志の祖母レイコの古い知り合い。
女好きの男嫌いで有名な妖ですが、作中では夏目貴志のことを気に入り、妖側の良き友人にしてアドバイザーとして何度も手助けしてくれています。
本記事ではそんなヒノエのプロフィールや強さ、元ネタとなった妖怪やレイコとの過去などを中心に解説してまいります。
「夏目友人帳」ヒノエのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ヒノエは主人公の夏目貴志が大妖・三篠(みすず)の紹介で知り合った呪詛使いの女妖。
外見はウェーブのかかった髪を簪で結わえた色っぽいお姉さんで、艶やかな着物を身に纏いいつも煙管を手にしています。
性格は姉御肌で面倒見の良いタイプ。
妖の仲間内では女好きの男嫌いで有名で、当初は夏目貴志のことも「気色が悪い」と言っていましたが、次第にその人柄を認め、受け入れていくようになります。
夏目の祖母・夏目レイコとも知り合いでしたが「友人帳」には名前が書かれていません。
声優は岡村明美さんが担当。
その強さ~呪術に長けた妖~
ヒノエは妖の中でも様々な呪術に長けた呪詛使いです。
その呪術の知識や腕前は大妖である斑(ニャンコ先生)や三篠(みすず)も一目置くほど。
作中では祓い屋のように式を使った術を行使していました。
一方で、作中ではあまり荒事に関わるシーンがないためハッキリとは言えませんが、見た目通り直接的な戦いは得意ではない模様。
直接的な戦闘力は大妖クラスには及ばないものと推察されます。
「夏目友人帳」ヒノエは何の妖怪?(元ネタ・正体)
作中では特に言及されていませんが、ヒノエの元ネタとなった妖怪は「飛縁魔(ひのえんま)」であると思われます。
本来は文教用語で女性の色香に惑わされて身を亡ぼすことの愚かさ諭す言葉でしたが、それが転じて妖怪に。
菩薩のように美しい女性でありながら夜叉のように恐ろしく、この姿に魅入られた男を滅ぼしてしまう妖怪と言われています。
また「丙午(ひのえうま)生まれの女」には気性が激しく男を早死にさせるという言い伝えがあり、「飛縁魔(ひのえんま)」はそこから生まれた妖だという説も、
美しく、気性が激しく、男を害する(男嫌い)と、ヒノエのイメージにピッタリ合致していますね。
「夏目友人帳」ヒノエと妖たち(犬の会)
ヒノエはかなり古株の妖のようで、斑(ニャンコ先生)や三篠(みすず)とも古くからの知り合い。
大妖である彼らとも対等に接しています。
また地元の妖たちとも仲が良く、友好的な関係。
夏目と仲が良い妖たちが集まった「犬の会・夏目組」のメンバーで中級たちとも親しくしており、作中ではしばしば一緒に酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしています、
ちなみに「犬の会」は夏目の悩みやお節介に付き合って、呼び出しあらば犬のごとく馳せ参じようという妖たちの集まりですが、実質的にはただの飲みサー。
というか、ヒノエは「犬の会」ができる前から普通に中級たちと飲んでいたので、飲み仲間に後付けで名前を付けただけとも言えます。
「夏目友人帳」ヒノエと夏目レイコ
ヒノエは夏目の祖母・夏目レイコの知り合いで、レイコに懸想していました。
ヒノエは女好きなので、その想いはかなりガチであり、かつては自ら望んで友人帳に名前を書いてもらおうとしたそうですが、レイコには断られてしまったのだとか。
レイコそっくりの見た目の夏目貴志に対しては「何で男なんだ」と悔しがっていました。
ヒノエとレイコの出会いは森の中で迷っていたレイコに、出口まで案内してほしいとヒノエが声をかけられたことが切っ掛けです。
案内を引き受けるも、レイコがキレイな顔立ちをしているので、森の中に置き去りにして泣かせてやろうと考えていたヒノエ。
レイコもそのことに薄々気づいています。
そんな時、カラスの大群に襲われてヒノエは大事にしていた簪を奪われてしまいました。
慌てるヒノエを見たレイコはカラスに石を投げて簪を落とさせ、落ちた簪を取るために池に飛び込みます。
そして池から顔を出したレイコは、ヒノエに「簪を返してほしかったら出口まで案内して」と、ヒノエに持ち掛けたのでした。
そんなレイコにヒノエは心を奪われ大好きになってしまったそうです……ニャンコ先生も言ってたけど、何で?
「夏目友人帳」ヒノエと夏目貴志
ヒノエは夏目貴志のことを気に入っています。
当初は彼が「男」ということもあり、レイコへの義理で付き合っているだけでしたが、レイコに似て人間関係に不器用な夏目貴志を気に入り、個人的に友人として認めるようになります。
一度認めれば姉御肌で面倒見の良いヒノエは、何かにつけて夏目貴志を気にかけ、世話を焼くように。
妖絡みのトラブルに巻き込まれてばかりいる夏目貴志にとって、仲間の妖の中で一番物知りで頼りになるのがヒノエ。
傍から見れば完璧に心配性のお姉ちゃんですね。
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