今回は漫画アプリ「GANMA!」で連載中のギャグ4コマ「きゃたぴランド」について解説します。
この作品はとある会社とその関係者の日常を描いたナンセンス理不尽系ギャグ4コマ。
かわいい絵柄で意味不明かつぶっとんだ展開を淡々と描く怪作です。
一部ファンの間では「ポプテピピック」を彷彿とさせると話題の「きゃたぴランド」。
本記事ではそのあらすじ(概要)や登場人物の解説を踏まえ、その魅力を語ってみようと思います。
「きゃらぴランド」あらすじ(概要)
本作の主人公は「新卒ちゃん」と呼ばれる女の子。
彼女はとある会社の就職面接を受けるのですが、そこに面接官としていたのはさっき助けた社長のおじさん。
社長はお礼に是非入社してくれと申し出ますが、新卒ちゃんは自分の力で入社したいとそれを拒否。
社長はその想いを汲んで「全力で落とす」と応戦します。
社長が落とすと決めたらもう受かるはずがないのですが、新卒ちゃんがあまりに面白かったため結局採用されることに。
新卒ちゃんは見事新社会人となります。
しかし就職したらしたで社会は変人だらけ。
まともそうに見える先輩は新卒ちゃんと拳で語り合える武闘派。
新入社員たちは先輩のボディブローに耐えられるよう腹筋を鍛えることになります。
そして研修では名刺を相手より低い位置で渡すよう地面に名刺を叩きつけ合い、電話対応では殺人鬼が現れても3コール以内で出るようマナーを習得。
初任給が出たらそれを3倍の値段で買い取る初任給コレクターが現れ、来客が来たら飲み物としてカレーを出す。
とにかく可愛い絵柄で意味不明な展開を淡々と描いていく作品。
まともそうに見える同期の新入社員とかもそこそこぶっ飛んでおり、まともな人間は登場しません。
「きゃらぴランド」主な登場人物
新卒ちゃん
本作の主人公。
本名不明で作中では主に「新卒ちゃん」とだけ呼ばれている。
見た目は黒髪ポニテの活発そうな女の子。
採用面接で誰だと尋ねられ「未来の上司さ」と答えたり、社長に弟子入りしようとしたり出世欲は強い模様。
入社式では新入社員代表の田中を倒して代表の座に就いた。
触らずとも機械を壊せる体質でコピー機は使わず手書きで美しい模写を行うアナログ派。
得意技はバックドロップ。
先輩(ゆう)
一見しっかりした雰囲気の先輩OL。
やはり本名は不明だが、部長からは「ゆう君」と呼ばれていた。
新卒ちゃんの下克上を拳ではねのけることができる武闘派。
喋らずとも直接相手の脳内に語り掛けることのできるスキルを持つ。
まともそうに見えて実は一番やべー女。
社長
新卒ちゃんたちが働く会社の社長。
一見どこにでもいる七三分髭白髪で恰幅の良いおじさんだが、まあまあおかしい。
おやじの上位種「CEO目プレジデント科社長」であり、並のおやじ狩り程度は軽く倒せる強さを持つ。
部長(月満・うさぎ)
新卒ちゃんたちの上司の部長。
良く分からないが取り敢えずうさぎ。
見た目はかわいいうさぎおじさんだが、口臭が瘴気のレベルで臭い。
月満という名前らしい。
お嬢様(マリヤ)
社長の娘で縦ロールの典型的な我儘お嬢様。
とにかく上から目線で友達がいない。
ただ最近、月50万円で友達になった子がいるらしい。
「きゃらぴランド」感想&評価
ポプテピピック系ギャグ4コマ?
とにかく意味不明な日常系ギャグ4コマ。
ごく普通の日常に意味不明なエッセンスを二つ三つ加えて大暴投の魔球を相手ベンチの監督に投げ込んでいる感じです。
言うなればノリと勢いの極み。
他の人の感想を読むと「まんがライフWIN」で連載されアニメ化もされた「ポプテピピック」に意味不明さが似ているという感想が多かったです。
確かに系統としては似ていますが、個人的にはきゃたぴランドの方がエッジが利いていて好みですね。
ちなみに作者の「きゃた」先生はこれが初連載です。
こんな人におススメ
元がSNS発ということもあり、初見のインパクトが強く隙間にさらっと読める作品。
何も考えず読んで笑え、同時にもう一度読み返したくなる中毒性のある作品でもあります。
あまりに意味不明なので好き嫌いはあると思いますが、ギャグが好きな方であれば一度は試していただきたいですね。
社会人がテーマだからというわけでもありませんが、微妙にブラックユーモアが混じった内容であり、この絵柄で意外と年齢層は高めかもしれません。
是非是非通勤時間のおともに読んでいただきたい作品です。
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