今回は「Webコミック アパンダ」で岩葉先生が連載中の「ダメ人間の愛し方」について解説します。
この作品は元々岩葉先生がSNSで「ダメ人間と付き合ってくれている彼女」シリーズとして発表していたイラストが話題となり、漫画化したもの。
ダメ人間だけどピュアな彼氏と、そんなダメ人間に付き合う美人彼女の心抉る毒舌と倒錯した愛情が描かれています。
本記事では「ダメ人間の愛し方」のあらすじや主な登場人物の解説などを踏まえ、その魅力を語ってみようと思います。
「ダメ人間の愛し方」あらすじ
ダメ人間に倒錯した愛情を抱く美女ヒズミ
彼氏のシンバは典型的なダメ人間。
無職で才能もお金も学歴も甲斐性もない、何をやっても失敗ばかりの青年です。
そんなシンバと付き合っているクールな美女ヒズミさん。
彼女はそんなシンバに倒錯した愛情を抱いていました。
シンバはデートに行けば遅刻をして、映画の途中で寝てしまい、相手のペースに合わせて食事をすることもできず、お金もしっかり忘れる。
風邪をひいて彼女に看病させ、ゲーセン、カラオケ、テーマパーク、どこにいっても失敗ばかり。
しかしヒズミさんはそんなシンバを罵倒しながらも、そんなダメ人間がプルプル怯えて自分に縋ってくるのを見て幸せを感じていました。
ダメ人間を脱却しようとするシンバだが……?
シンバがダメ人間だからこそ、彼に安らぎを感じ彼といて幸せだと感じるヒズミさん。
しかしシンバは、ヒズミさんのためにダメ人間を卒業し、彼女に相応しい人間になろうと奮闘します。
根っからのダメ人間であるシンバが頑張ったところで、簡単に真人間になれるはずもなく失敗ばかり。
そんなシンバのダメっぷりを見てヒズミさんは幸せそうです。
しかしシンバが少しずつですが成長し、真人間になっていこうとする姿を見てヒズミさんは次第に複雑な表情を見せるように。
果たしてシンバはダメ人間を脱却できるのか、そしてそうなった時、ヒズミさんはシンバを愛することができるのか……?
「ダメ人間の愛し方」主な登場人物
石川シンバ
本作の主人公の一人であり、ダメ人間彼氏。
小中高とずっと学生生活は上手くいかず、高校卒業後就職したものの、二年で音を上げて現在無職。
何故か美人のヒズミさんと付き合っており、本人もそのことが不思議でしょうがない。
善良でピュアな人間ではあるが、とにかくこれでもかというぐらいにダメ人間。
対人関係のスキルが壊滅的で、何をやっても失敗ばかりしている。
ヒズミさんがダメ人間だから自分と付き合ってくれているということに薄々気づきつつも、しかし彼女のためにダメ人間を卒業したいと考えている。
ヒズミ
本作のもう一人の主人公であり、魔性の彼女。
クールでとても美しい女性だが、ダメ人間と一緒にいることで幸せや安らぎを感じるタイプらしく、シンバと付き合い、彼に倒錯した愛情を抱いている。
かなりの毒舌でドSである一方、面倒見がよく世話焼き。
何でもできる落ち着いた大人の女性ではあるが、自分があまり好きでないらしく写真には写ろうとしない。
シンバがダメ人間を卒業しようと奮闘する様を見て、時折とても寂しそうな表情をする。
「ダメ人間の愛し方」感想&評価
ダメ人間だから愛される、ダメ人間でなければ?
深い闇を目に宿した陰のある美女の絵、心を抉るような毒舌と優しさのギャップが性癖に刺さる作品です。
一見するとダメ人間のシンバが完璧美女のヒズミさんに依存しているような関係性ですが、ヒズミさんはヒズミさんでシンバがダメ人間であることに安らぎを抱き、倒錯した愛情を抱いています。
ヒズミさんのためにダメ人間を卒業したいシンバと、ダメ人間のままでいて欲しいと願うヒズミさんのすれ違いが何とも言えないジレンマ。
このままダメ人間が美女に依存しているだけの関係が健全ではないとは皆理解しつつも、真人間になったシンバをヒズミさんが愛せるかというと……?
物語、二人の関係性の結末が全く読めない作品ですね。
こんな人におススメ
【ダメ人間と付き合ってくれている彼女・初デート編】 pic.twitter.com/XMtaO2uXWZ
— 岩葉 (@iwabajunki06) April 8, 2023
多分、SNS(X 旧Twitter)で、元となったイラストは目にしたことがある方は多いと思われますが、非常にヒズミさんが闇可愛い作品。
このヒズミさんの絵が刺さった方は読みましょう。
もうそれだけで絶対に間違いない作品です。
基本的には一話完結型なので、空き時間に気軽に読むことができます。
連載版はSNS版と比べると、シンバの成長が中心に描かれている印象で、その分余計に二人の関係がどうなるか読めずドキドキしておススメです。
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