今回は「マンガワン」で連載中の引きこもり少女のパン屋さん奮闘記「パンをナメるな!」について解説します。
この作品はコミュ障で高校を中退した引きこもりニートの主人公が、鎌倉で叔母さんが経営するパン屋の店長代理に就任することになり奮闘する物語。
主人公と彼女を取り巻くかわいい少女たちがワチャワチャする日常モノで、どこか既視感のある陰キャ主人公が話題となっています。
本記事では「パンをナメるな!」のあらすじや主な登場人物の解説を踏まえ、その魅力を語ってまいります。
「パンをナメるな!」あらすじ
主人公の内木夢夢(うちきむゆ)はコミュ障の陰キャ少女。
17歳の時に高校を中退し、以降引きこもりのニート生活を送っていました。
彼女の唯一の仕事は、鎌倉で叔母さん夫婦が経営しているパン屋さんのチラシなどをパソコンで作ること(収入:月6~7千円)。
そんな夢夢はある日、母から叔母さんのパン屋に手伝いに行って欲しいと家を送り出されます。
実は叔母さんは妊娠8か月、叔父さんはパンを盗んだトンビを追いかけて軽トラにひかれて手足を骨折中。
店に出れなくなった叔母さんの代わりに、夢夢に店長代理としてお店の顔役を担って欲しいと頼まれたのです。
自分には無理だと拒否する夢夢でしたが、実は彼女は鎌倉では有名人。
彼女が適当に作った店のマスコットキャラ、チベットスナギツネの「チベスナ」ちゃんのデザイナーとして(勝手に)叔母さんに顔写真付きで紹介されていたのです。
「チベスナ」ちゃんの人として認知されていた夢夢は、ニート生活脱出につられて店長代理を引き受けるのですが、コミュ障の彼女に客商売は大変。
優しいヤンキー少女の哀ちゃん、叔母さんに憧れるやよい、非実在ギャル芽生華など、アクの強い従業員たちに支えられ、新米店長代理として奮闘していきます。
「パンをナメるな!」主な登場人物
内木夢夢(うちきむゆ)
本作の主人公で19歳のヒキニート。
コミュ障で17歳の時に高校を中退し、以降、2年間自宅でゲーム三昧のニート生活を送ってきた。
外見は小柄で目の下に隈が浮かんだ気弱そうな少女。
性格は気弱で若干被害妄想癖はあるものの、基本的には善良。
ヒキニートの自分を良しとは思っておらず、何とかその状況を脱したいとは思っていた(行動に移せていないだけで)。
叔母さんのパン屋の手伝いも、就職して社会的地位(新店舗店長? 取締役?)を獲得するという輝かしい未来に釣られて引き受けた。
鎌倉周辺ではチベスナちゃんのデザイナーこと「チベちゃん」として有名人。
店の名前もそれにちなんで叔母さんが「ルナール・ドゥ・チベ(チベットのキツネ)」に改名している。
哀(あい)
叔母さんのパン屋で働くヤンキー少女。
外見はプリン頭のサイドテールをしたスタイルの良い少女で、担当はパン職人。
年齢は17歳だが両親がおらず、高校には通わず住み込みで働いている。
世話をしてくれたおばあさんが施設に入って以降フラフラしていたところ、コウイチに声をかけられた雇ってもらった。
見た目はヤンキーだが心根は優しく面倒見が良い。
丸重やよい(まるじゅうやよい)
叔母さんのパン屋で働くお姉さん。
準社員で接客を担当。
外見はポニーテールで優しそうな聖母系お姉さんだが、叔母さん(店長)に心酔しており、時折怪しげな雰囲気を漂わせる。
就活で40社以上失敗し、叔母さんに拾ってもらった過去を持つ。
加藤芽生華(かとうめいか)
叔母さんのパン屋で働く週末バイトの女子高生。
年齢は17歳。
金髪ツインテールの猫っぽい雰囲気を漂わせた少女で、手足が長くてスタイルが無茶苦茶いい。
ノリの良い今時の女子高生で、接客能力は非常に高い。
ただしお腹がすくと全く頭が働かなくなり、仕事中よく買い食いをしている。
樹村谷ケイ(きむらやけい)
主人公の叔母さん(母親の妹)で、パン屋の店長。
包容力が高くマイペース。
現在妊娠8か月。
樹村谷コウイチ(きむらやこういち)
叔母さんの旦那さんで、パン屋の工房長。
パンを盗んだトンビを追いかけて軽トラにひかれたおっちょこちょい。
日本人だがフランスに修行にでも行っていたのか、時々フランス語が出る。
「パンをナメるな!」感想&評価
主人公がもこっちに似てると話題
この作品は主人公が「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の主人公「もこっち」こと黒木智子に似ていると話題。
実際、外見はかなり共通点が多く、作者も意図的に擦っているのか、第二話ではもこっちスタイルで外出しようとしていた主人公の姿が描かれています。
ただ性格はもこっちに比べると幾分まとも。
もこっちの見た目に「ぼっちちゃん」が混じった感じでしょうか。
ダメ人間というよりは小動物系の可愛さがあります。
こんな人におススメ
基本的にはかわいい少女たちのハートフルな日常を描いたお仕事もの。
デザインも癖がなくてかわいいですし、女の子たちがワチャワチャしているのが好きという方は、読んで損のない作品だと思います。
主人公もそこまでダメ人間ではなく、基本的には善良で真面目。
変に捻った設定はいらない、こういうのでいいんだよ、という方におススメです。
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