「夏目友人帳」燕(ツバメ)~かわいい健気な妖、泣けるエピソード(何話?)、最後(その後)どうなった? 心に刺さるセリフ~

 今回は「LaLa」で連載中の人気作「夏目友人帳」から、アニメ1期で登場した妖「燕(ツバメ)」について解説します。

 燕はダム底に沈んだ村に棲みついていた低級の妖。

 作中ではかつての恩人に一目会いたいと夏目に憑りついてきました。

 かわいい少女の姿をした健気な妖で、その切ないエピソードはファンの間でも「泣ける」と評判。

 本記事ではそんな燕のプロフィールや登場話(何話)、心に刺さるセリフ(名言)などを中心に解説してまいります。

「夏目友人帳」燕のプロフィール

基本プロフィール(声優など)

 燕はアニメ1期に登場した20年前にダム底に沈んだ廃村(二葉村)に棲みついていた妖。

 かつて世話になった恩人・谷尾崎氏に会いたいと願っていましたが自力では動くことが出来ず、ダムに釣りにやってきた主人公の夏目貴志に憑りつくことになります。

 外見は儚げな印象のボブカットの少女で、顔に「鳥」の漢字を崩したような文字が書かれた布の面がトレードマーク。

 恩を忘れない健気で素直な妖ですが、ニャンコ先生のことは「古狸」呼ばわりしてぞんざいに扱っていました。

 声優は柚木涼香さんが担当。

力の弱い低級の妖怪

 燕は元々、ただの鳥の雛でした。

 ある時、彼女は巣から落ちてしまい、それを見つけた人間が巣に戻してくれたのですが、人間の臭いがついた雛たちを親鳥は巣ごと放棄。

 燕は四人の兄弟と共に死んでしまい、悲しみのあまり鬼となってしまいました。

 そうした経緯で生まれた燕はとても力の弱い妖で、自力ではダム底の廃村から移動することもできません。

 また燕という名前も、彼女が雨を予言していたことから元々燕の雛だったのではと夏目が推察し、そう呼んでいただけ。

 本来の彼女は名すら持たぬ妖でした。


「夏目友人帳」燕の登場話(水底の燕・何話)

恩人に会うため夏目に憑りつく

 燕が登場したエピソードはアニメ1期6話「水底の燕」(原作漫画では4話「ダム底の燕」)。

 ある日、釣りをしようと友人の西村や北本とダム湖にやってきた夏目。

 向かった先では連日の猛暑でダムが干上がり、水没していた廃村が姿を現していました。

 そこで何かと目が合い、意識を失ってしまう夏目。

 その後、自宅に戻ると、ダムが干上がったおかげで抜け出てこられた大量の妖が名を返してくれと夏目の下に押しかけてきました。

 そしてその中の一体、垂申(たるさる)が名を返した礼にと夏目に憑りついている妖の姿を見せてくれ、燕が夏目に憑りついていたことが判明します。

 燕は20年前にダム底の廃村(二葉村)に住んでいた谷尾崎という恩人に会うため、夏目に憑りついていました。

 力の弱い燕は自力ではダム底から動けないため、雨が降って再び村がダム底に沈むまでの数日間、憑りつかせてもらうぞ、と。

恩人と話をすることもできない燕のために…

 谷尾崎氏はかつて悲しみから鬼となった燕にとても親切にしてくれた男性です(野良犬と勘違いされ餌をくれた?)。

 ダム底に村が沈む時、穏やかに眠ることができたのは谷尾崎のおかげなのだとか。

 谷尾崎氏(現40歳代)を見つけることはできたものの、普通の人間である谷尾崎氏は燕を見ることが出来ず、嬉しそうに近づき話しかける燕に全く気付くことができません。

 とても切ない光景でしたが、それでも燕は満足したと言って夏目に礼を言います。

 そんな燕に何かしてやれないかと思う夏目の前に、名を返した妖・垂申(たるさる)が再び現れ、二葉村で行われる妖の祭りの優勝者に一晩だけ人間の姿になれる浴衣が与えられることを教えます。

 レイコに似た夏目に絆され力を貸す垂申(たるさる)とニャンコ先生に協力してもらい、見事浴衣を手に入れた夏目。

 夏目から浴衣を受け取った燕は、彼に感謝して谷尾崎氏に会いに行くのでした。


「夏目友人帳」燕のその後(最後)

 燕が谷尾崎氏に会いに行った夜、雨が降って二葉村は再びダム底に沈みます。

 燕はそのまま兄弟の眠るダム底に帰ってしまい、夏目は燕が谷尾崎氏と会えたのか気になっていました。

 その後、谷尾崎氏と会った夏目は、彼の口から燕と会えていたことを聞き(谷尾崎氏は燕の正体は知らず無口な女の子と認識)、その時一緒に撮った写真を見せてもらいます。

 そこには青い浴衣を着て布の面を外し、谷尾崎氏の横で幸せそうに微笑む燕が写っていました。

 燕は兄弟と同じ場所で眠りたいと願っていましたので、その後は恐らく水底で幸せな夢を見ながら兄弟たちと共に過ごしているのでしょう。

「夏目友人帳」燕の刺さるセリフ(名言)

 燕は作中屈指の健気で泣ける妖です。

 谷尾崎氏を見つけて嬉しそうに駆け寄り、自分の姿が彼に見えないと分かっていながら、嬉しそうにおーい、おーいと手を振る様は夏目でなくとも何かしてあげたいと思わってしまいます。

 そんな燕のために、ボロボロになって人間の姿になれる浴衣を手に入れた夏目は、これを着て谷尾崎さんに会いに行っておいでと言います。

「燕 人を嫌いにならないで居てくれてありがとう」

 そう言う夏目に燕は抱き着き、

「優しいものは好きです。あたたかいものも好きです。だから人が好きです」

 そう言って、何度も感謝の言葉を伝えました。

 このシーンに思わず涙ぐんでしまったファンは多かったことでしょう。

【まとめ】「夏目友人帳」キャラクター一覧



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