「葬送のフリーレン」残影のツァルト~過去の世界で出会った奇跡のグラオザーム配下の魔族、その強さ(魔法)と登場話~

 今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、奇跡のグラオザーム配下の魔族「残影のツァルト」について解説します。

 残影のツァルトは女神の魔法で過去に転移したフリーレンが遭遇した魔族。

 強力な空間転移魔法の使い手で、勇者ヒンメル一行を単独で苦しめた実力者です。

 本記事では残影のツァルトのプロフィールや強さ、その登場話などを中心に解説してまいります。

「葬送のフリーレン」残影のツァルトのプロフィール

基本プロフィール

 残影のツァルトは女神の石碑により80年前の過去に跳んだフリーレンが遭遇した魔族です。

 外見は額の右側に生えた長い一本角が特徴の垂れ目の若い男性。

 魔族らしい傲慢かつ狡猾で残酷な性格の持ち主です。

 名前の由来はドイツ語で「柔らかい、繊細な」。

七崩賢「奇跡のグラオザーム」配下

 残影のツァルトは魔王直下の大魔族・七崩賢「奇跡のグラオザーム」の配下。

 グラオザームから女神の石碑の監視を任されていました。

 何故魔族がわざわざ女神の石碑を関していていたかは語られていませんが、女神の石碑には時間を渡る魔法が籠められており、未来から時間を超えてやってくる者がいることが予見されていたためと思われます。

 グラオザームとの直接の絡みは描かれていませんが、自身の窮地においてもグラオザームへの報告を優先しようとしていたので、忠誠心はそれなりにあったようです。


「葬送のフリーレン」残影のツァルトの強さ

空間転移魔法の使い手

 残影のツァルトは人類の魔法体系では実在すら証明されていない空間転移魔法の使い手です。

 空間転移魔法は回避だけでなく攻撃にも使える強力な魔法で、フリーレン達が遭遇した80年前の人類は飛行魔法を持たなかったため、上空に飛ばせば自由落下で簡単に殺すことができます。

 転移させるためには相手に直接触れる必要がありますが、巨大な岩山を上空に転移させて敵を押し潰すといった戦法も取れるため、ただ逃げ回っていればどうにかなるという相手ではありません。

 魔族の中でも大魔族と呼ばれる部類の存在だったのかもしれませんね。

勇者ヒンメル一行を単独で苦しめる

 残影のツァルトは勇者ヒンメル一行を単独で苦しめたほどの実力者です。

 ヒンメル一行は最終的に魔王を倒しはしましたが、決して無敵の存在ではなく、クヴァールのように倒すことができず封印することしかできなかった魔族も存在します。

 その為、ヒンメル一行を苦しめた存在がいたこと自体は別におかしなことではないのですが、それが幹部の配下に過ぎない一魔族で、しかもフリーレンが80年前から逆行してきていなかったらヒンメル一行が倒されていたかもしれない、というのが驚きですね。

 残影のツァルトの強みは空間転移魔法による特異性で、魔力量や体術はそこそこ止まりだったので、ネタさえ割れればヒンメル一行なら攻略は可能だったでしょうが、フリーレンがいなければ追い詰めても空間転移で逃げられていただろうと思われます。


「葬送のフリーレン」残影のツァルトの登場話

 残影のツァルトの登場話は108~109話。

 時空干渉を感じとり、女神の魔法で80年前に逆行してきたフリーレンたちの前に現れ、問答無用で襲い掛かってきました。

 いきなり空間転移でフリーレンをはるか上空に飛ばすなど、その魔法のすさまじさを見せつけヒンメル一行を苦しめたものの、最終的にフリーレンの使う未来の未知の魔法技術に翻弄され、倒されています。

 フリーレンの魔法技術や連携能力が、80年前にヒンメルたちと旅をしていた時より格段に向上していることが示された形ですね(もちろん、それはそれとしてヒンメル一行は未来のフリーレンから見ても化け物ぞろいなのですが)。

「葬送のフリーレン」残影のツァルトの役割は?

 残影のツァルトは奇跡のグラオザームに命じられ、女神の石碑の監視を行っていました。

 フリーレンに倒される間際「やはり…お前は未来から…」と発言していることから女神の石碑に時間を渡る力があることは理解していた模様。

 フリーレンが未来から来た可能性を理解していたのなら、自分で戦おうとせずにグラオザームにそれを報告すべきだったのでしょうが、それは魔族故の自信と驕りが顔を出した形ですね。

 女神の石碑の監視はグラオザームだけでなく魔王や無名の大魔族ソリテールも関わっていて、魔族の未来に影響する重要な鍵だったことが示唆されています。

 残影のツァルトにわざわざ定期報告を課していたのもそのためで、ツァルトはその死によって女神の石碑に起きた異常をグラオザームや魔王に伝えています。

【まとめ】「葬送のフリーレン」キャラクター一覧



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