「葬送のフリーレン」クヴァール~ゾルトラークを生み出した腐敗の賢老、死後評価が上がり続けるその強さと最後~

 今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、魔王軍屈指の魔法使い「腐敗の賢老クヴァール」について解説します。

 クヴァールは「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」を生み出した大魔族。

 勇者ヒンメル一行でさえ倒せず、封印することしかできなかった強力な魔法使いです。

 ただその強すぎる魔法が災いし、作中では物語序盤に倒されることとなったクヴァール。

 本記事では敗北してなおファンの間で評価の高いクヴァールのプロフィールや強さなどを中心に解説してまいります。

「葬送のフリーレン」クヴァールのプロフィール

基本プロフィール(声優など)

 腐敗の賢老クヴァールはかつて中央諸国で悪逆の限りを尽くした大魔族

 勇者ヒンメル一行でさえ倒すことができず、止むを得ず中央諸国グレーゼ森林近くの丘に封印されていました。

 詳細は後述しますが「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」と呼ばれる貫通魔法を開発。当時その地方では冒険者の四割、魔法使いに至っては七割はこの魔法によって殺されたと言われています。

 外見は竜に似た頭部を持つ巨漢。

 好戦的ではあると同時に冷静沈着、その言動からは強者感がにじみ出ていました。

 名前の由来はドイツ語で「苦痛・苦悩」。

 声優は安元洋貴さんが担当しています。

魔族内でのクヴァールの立場(マハト他)

 クヴァールは強力な魔族の魔法使いではありますが、「断頭台のアウラ」や「黄金郷のマハト」ら魔王直下の大魔族「七崩賢」というわけではなく、その立場や地位については不明瞭な点が多い存在です。

 ただ作中での他の魔族の口ぶりからすると魔族内でもかなり有名で地位の高い存在であったことは間違いない模様。

 七崩賢と同格の実力を持つ無名の大魔族ソリテールはクヴァールを「偉大なる腐敗の賢老」と称賛。

 また最後にして最強の七崩賢マハトも、ゾルトラークについて雇い主のグリュックが触れた際「あれは私の旧友が生み出した偉大なる魔族の魔法です」と発言。

 クヴァールもまた、その死後周囲の発言により評価が上がりまくっています。

 かつてヒンメル一行が倒せたなかったという点を踏まえると、恐らくは七崩賢と同格の大魔族だったのでしょう。


「葬送のフリーレン」クヴァールの強さ

人を殺す魔法(ゾルトラーク)

 魔族は生涯をかけて一つの魔法を研鑽すると言われており、クヴァールが開発した魔法こそが「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」。

人を殺す魔法(ゾルトラーク)
史上初の貫通魔法。
人類の防御魔法、装備の魔法耐性さえ貫通し、直接人体を破壊する魔法。

 極めて強力な魔法でしたが、強力過ぎたが故にクヴァールが封印されている間にフリーレンをはじめとした大陸中の魔法使いがこぞって研究・解析。

 わずか数年で「人を殺す魔法」は人類の魔法体系に組み込まれ、「人を殺す魔法」に対応した強力な防御魔法が開発されました。

 また装備による魔法耐性も格段に向上。

 ゾルトラークは「人を殺す魔法」ではなくなり、今では「一般攻撃魔法」と呼ばれるようになっています。

魔法を攻略されながらも高い知性と胆力で対応

 元々クヴァールはかつてフリーレンが敗北した11人の魔法使いの1人であり、勇者ヒンメル一行でも封印することしかできなかった大魔族。

 しかし作中では封印されている間に自分の魔法を完全に解析されつくしていたがために、フリーレンとフェルンにあっさり敗北を喫することになります。

 ですが魔法が攻略されて、それでもただで終わらなかったのがクヴァールの凄いところ。

 ゾルトラークを防いだ防御魔法の弱点(複雑なために魔力消費が大きい)に一瞬で気づき、飽和攻撃により対応。

 フリーレンとフェルンが二人がかりでクヴァールに対応する間も与えず押し切ったため比較的あっさり倒せていますが、クヴァールの対応力を考えれば戦いが長引けばどうなっていたかはわかりませんね。


「葬送のフリーレン」クヴァールの登場話(最後)

 クヴァールの登場話は原作第5話「人を殺す魔法」。

 旅の途中でフェルンに徹底して防御魔法の訓練をさせるフリーレン。

 防御魔法の強力さを不思議がるフェルンに、フリーレンは私の渡した魔法史の本を読んでないなとツッコみます。

 そんな折、二人が立ち寄ったのは中央諸国グレーゼ森林近くの村。

 その村の近くには、かつてヒンメル一行が倒せず、封印するしかできなかった大魔族「腐敗の賢老クヴァール」の封印がありました。

 封印から80年が経ち、封印がそろそろ解けそうだということで、フリーレンはクヴァールの討伐にやってきたのです。

 クヴァールの封印を解き、フェルンと共にクヴァールと対峙するフリーレン。

 クヴァールは封印から80年が経ち魔王が倒されたことを聞くと、悠然とフリーレンたちに「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」で攻撃をしかけます。

 しかしかつて猛威を振るった「人を殺す魔法」はクヴァールが封印されている間に解析されつくし、新たな防御魔法により防がれてしまいます。

 それでもクヴァールは冷静に防御魔法の弱点を見抜き、対応してきますが、フリーレンはフェルンに防御を任せ、独自に改良した「ゾルトラーク(=魔族を殺す魔法)」によりクヴァールを撃破。

 かつて無敵を誇った魔族の魔法使いも、80年という時間経過の前に敗れ去ってしまいました。

【まとめ】「葬送のフリーレン」キャラクター一覧



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