「葬送のフリーレン」南の勇者~マジ勇者過ぎると話題の”人類最強”、何話に登場? その強さ、宿敵全知のシュラハト~

 今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、その生き様がマジ勇者過ぎると話題の「南の勇者」について解説します。

 南の勇者とは勇者ヒンメル一行が世に出る少し前に魔王軍との戦いで活躍し、人類最強と呼ばれた勇者。

 魔王軍幹部・七崩賢との戦いによって故人となっており、初めてその名が登場した時は”人類最強”と言っても後のヒンメル達には及ばないと思われていました。

 しかし後に、その偉業がフリーレンの口から語られ、一気に株を上げた勇者の中の勇者。

 本記事では南の勇者の偉業や登場話を中心に解説してまいります。

「葬送のフリーレン」南の勇者のプロフィール

 南の勇者とはフリーレンたち勇者ヒンメル一行が世に出る少し前に魔王軍との戦いで活躍し、当時”人類最強”と呼ばれた勇者です。

 外見は綺麗に整えられた口髭がオシャレなナイスミドルのおじさま。

 魔王軍幹部・七崩賢との戦いで命を落としています。

 フェルンシュタルクらからすると「勇者=ヒンメル」というイメージがあり、後の世での知名度は低め。

 ちなみに当時「勇者」は「魔王と戦う者」という意味で使われており、ヒンメルや南の勇者以外にも多数の「勇者」が存在したようです。

 初めてその名が作中で登場したのは11話。

 戦士アイゼンが、

「人類最強といわれた南の勇者も魔王直下の七崩賢に討たれた」

 と、魔王軍との厳しい戦況と共にその名に触れていました。

 この時、ほとんどの読者は「人類最強っていっても魔王の部下にやられてるし、ヒンメルよりは弱いモブでしょ」と南の勇者を評価。

 しかし後にフリーレンの回想の中で彼の真価と偉業が語られ、読者の評価を一変させることになります。


「葬送のフリーレン」南の勇者は何話に登場?

魔王の腹心+全七崩賢とたった1人で戦った人類最強

 南の勇者が登場したのは63話。

 フリーレン達が立ち寄った村に南の勇者の像が設置されており、彼の存在を知らなかったシュタルクたちにフリーレンがその功績を語ります。

 当時の人類にとって最大の脅威は、北側諸国を中心に大陸の要所を支配していた七崩賢。

 中でも黄金のマハトはフリーレンでも勝つイメージが湧かなかった化け物ですね。

 ヒンメル一行は実は七崩賢の内、2人しか倒しておらず、2人は逃亡、残る3人を倒したのが南の勇者でした。

 南の勇者はたった一年で魔王軍の前線部隊を壊滅させ、当時の魔王軍の補給経路の心臓部だった北部高原最北端まで到達。

 そこで魔王の腹心・全知のシュラハト+終結した全七崩賢と戦い、討たれました。

 1対8というあまりに不利な戦いでしたが、しかし南の勇者は七崩賢の内3人を討ち取り、最後は全知のシュラハトと相打ちにまで持ち込んだそうです。

 フリーレンも語っていましたが、まさしく”人類最強”の二つ名に相応しい功績ですね。

全知のシュラハトとの未来視合戦

 フリーレンはフェルン達には語りませんでしたが、実はフリーレンは南の勇者と会ったことがありました。

 ヒンメル一行に加わるほんの少し前、南の勇者に仲間に誘われたフリーレンでしたが、彼女はそれを断ります。

 南の勇者は最初からその答えが分かっていたように残念そうなそぶりも見せず、フリーレンに自身の秘密を語り始めます。

 南の勇者には未来視の能力がありました。

 そして彼は自分が1年後、北部高原の地で全知のシュラハトと七崩賢に討たれ命を落とすことを予知していたのです。

 そこまで分かっているのなら回避すれば良いように思いますが、魔王の腹心・全知のシュラハトもまた千年先を見通す未来視の力を持っていました。

 同じ未来視の力を持つ2人は、互いに自分の死を予知していながら、最善の未来を選ぶ上で避けられない結末として、相討ち、死ぬことを選んだのです。

 南の勇者はフリーレンに、この後フリーレンの前に現れるヒンメル一行が世界を救うと予言し、

「道は必ずこの私が切り拓く」
「たとえ私の偉業が歴史の影に埋もれようとも」

 と遺言を残して死地に向かいました。

 

 ちなみにその後魔王は勇者ヒンメルによって討たれていますが、だからといって全知のシュラハトより南の勇者の未来視が上だったという話ではない模様。

 全知のシュラハトも魔王軍の敗戦を予知し、魔族の存亡のため、千年先の魔族の未来のためにと南の勇者と戦ったようです。



「葬送のフリーレン」南の勇者の強さ

 南の勇者はまさしく”人類最強”の二つ名に相応しい実力者です。

 詳細は不明ですが、戦闘スタイルは剣二本を用いた二刀流。

 未来視の能力との相性も良さそうですよね。

 作中では魔王の腹心・全知のシュラハト+全七崩賢という、魔王軍の最高戦力8人という理不尽極まりない布陣にたった1人で挑み、その半数、全知のシュラハトと七崩賢の内3人と相討った意味不明な戦績の持ち主。

 魔王を討った勇者ヒンメルと単純比較はできませんが、恐らく個人戦力としては勇者ヒンメルをも凌ぐと考えられます。

「葬送のフリーレン」南の勇者はここがカッコいい

 南の勇者はただ強いだけでなく、その精神性まで偉大な本物の勇者です。

 未来視で自分の死を予知していながら腐ることなく最善の未来を模索し、後に続く者たちに未来を託して平和の礎となって死ぬ。

 ちょっと盛りすぎじゃないかというぐらいにカッコいい生き様ですよね。

 63話のラストで、本人が”自分が歴史の影に埋もれる”と予知していながら、80年後の村人たちにその存在を語り継がれていたところとか、きっと事件の小さい大きいに関わらず人々を守っていたんでしょうね。

 ヒンメルといいこいつといい、この世界の勇者はマジで勇者すぎです。

 ちなみにこの二人ですら抜けなかったのが25話で登場した「勇者の剣」……もうこれ「勇者の剣」でもなんでもないんじゃね?

「葬送のフリーレン」南の勇者の死の謎(生存説)

 全知のシュラハトや七崩賢と戦い死亡したとされている南の勇者ですが、その戦いの後、南の勇者の死体は見つからなかったそうです。

 そのため南の勇者と全知のシュラハトの戦いは続いているという伝説まであるのだとか。

 人食いの魔族と戦った以上、実際には死体は食べられてしまったのだろうとフリーレンは推測していました。

 しかしその後89話で気になる描写が。

 フリーレンが未来でマハトの記憶を読んだ際、未来視をもつ全知のシュラハトはそれを察知してこう発言。

「悪いなフリーレン」
「お前に南の勇者との」
「戦いを見せる訳にはいかん」

 どういうことでしょう?

 南の勇者との戦いの様子が何か未来に影響を及ぼすとは思えません。

 しかし全知のシュラハトが敢えてそれを妨害したということは、南の勇者との戦いには何かまだ隠された秘密があるということ?

 とは言え状況的に南の勇者が生き延びたとも思えないのですが、果たして他にどんな可能性が……

【まとめ】「葬送のフリーレン」キャラクター一覧



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