今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、かわいい無名の大魔族「ソリテール」について解説します。
ソリテールは「黄金郷のマハト」のエピソードで登場した女性魔族。
かわいい見た目で人類にはその名を知られていませんが、魔王直属の幹部「七崩賢」にも劣らぬ実力を持つ大魔族です。
人類を研究する変わり者で、魔王やマハトとも親交のあったソリテール。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや強さ、人間(魔族?)関係を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ソリテールのプロフィール
基本プロフィール
ソリテールは「黄金郷のマハト」のエピソードで登場した女性魔族。
あどけなくかわいらしい童女のような見た目をしていますが、マハトたち七崩賢にも劣らぬ実力を持つ大魔族です。
一見無邪気で社交的、人の警戒を緩ませるような振る舞いをしていますが、その本質は狡猾で残虐。
魔族にありがちな驕りや油断など微塵もなく、慎重かつ冷静に敵対する者を追い詰めていくタイプです。
名前の由来はドイツ語で「一人遊び」。
人類を研究する変わり者・無名の大魔族
ソリテールは人類を研究する変わり者として魔族の間ではそれなりに名の知られた存在です。
ただそれは決して人類に友好的であることを意味せず、彼女の行為は檻の中の動物に刺激を与えて反応を見ているようなもの。
人を欺き殺したところで心が痛むことはなく、そもそも心を痛めるという感情そのものが魔族には理解できません。
ソリテールは人類に興味を持って研究していましたが、だからこそ魔族と人類が共存するという思想は危険な夢物語だと誰よりも理解していました。
ソリテールが人類にとってどれだけ危険かを表しているのが、彼女が「無名の大魔族」であるという点。
莫大な魔力を持つ大魔族は例外なく長い年月を生きています。
にもかかわらず人類側にその記録がないということは、遭遇した者は全員、皆殺しにされている可能性が高いということなのです。
「葬送のフリーレン」ソリテールの強さ
黄金郷の大結界を解析・解除した英知
ソリテールは人類の魔法を深く研究し、巧みに使いこなす大魔族です。
その魔法理論と技術はマハトを50年に渡って封じ込めた黄金郷の大結界を解析・解除したほど。
この大結界はゼーリエ率いる大陸魔法協会が構築した、起源も術式も全く異なる魔法理論を組み合わせた芸術品。
それを解除したソリテールの魔法理論は、一級魔法使いをしのぐものと思われます。
その神髄は卓越した魔力コントロール
ソリテールは七崩賢最強のマハトと同格の実力者です(二人の口ぶりでは戦えばどちらが勝つか分からない模様)。
ソリテールの魔力量は千年以上を生きた大魔法使いフリーレンとほぼ同格。
戦闘では無数の剣を作り出す魔法を多用しています。
これだけでも十分に強いのですが、ソリテールの神髄はその魔力コントロール。
フリーレンでさえ「別次元」と評するソリテールの魔力コントロールは、ただ高密度の魔力をぶつけるだけでフリーレンの防御魔法を紙屑のように貫通し、高密度の魔力による防御はほとんどの魔法を打ち消してしまいます。
作中ではフェルンとシュタルクのコンビを返り討ちにし、フリーレンでさえ一対一では勝機を見いだすことができませんでした。
「葬送のフリーレン」ソリテールと魔王
ソリテールはかつて勇者ヒンメル一行に倒された魔王は親交がありました。
魔王は人類との共存を目指していたようなので、人類を研究するソリテールとはウマが合ったのかもしれませんね。
ただソリテールは魔族と人類の共存は危険な夢物語だと否定。
魔王とは袂を分かったものと考えられます。
魔王が人類との共存を目指す果てに引き起こしたのが人類との大戦争であったことを考えると、これに関してはソリテールが正しかったということなのでしょう。
ただソリテールは魔王と同じように人類との共存を目指すマハトに対し「友達と重ねてしまった」と発言しており、彼女が魔王に友情を抱いていたことは確かなようです。
「葬送のフリーレン」ソリテールとマハト
ソリテールは魔王と同じ人類との共存を望むマハトに手を貸しています。
マハトに人類に関する知識を与えただけでなく、大結界を破壊してフリーレンたちとの戦いに加勢。
何故わざわざマハトに手を貸すのか、マハト自身も疑問を口にしていましたが、それに対するソリテールの答えは誤魔化しのように聞こえました。
マハトの人類共存という思想は危険な夢物語。
種の存続さえ危うくするその行動を止めるため、当初はマハトを殺そうとしていたけれど、マハトとの戦いを恐れ、考えを改めてもらうため、失敗を繰り返させるために手を貸している、と答えていました。
ですがそもそも、本当にマハトを止めたいなら大結界を解除する必要も加勢する必要もありません。
ソリテールはひょっとしたら、かつての魔王の行動にまだ思うところがあって、魔王の行動が本当に間違いだったと確信したいがためにマハトを見守っていたのかもしれませんね。
「葬送のフリーレン」ソリテールの再登場
黄金郷のマハト編で倒されたソリテールですが、彼女は女神の石碑の魔法でヒンメルたちと旅をしていた時代に時間遡行したフリーレンの過去編に再登場しています。
彼女は自分の未来についてもある程度察しているようで、魔王の命により奇跡のグラオザーム、終極の聖女トート、血塗られし軍神リヴァーレといった大魔族と共にフリーレンたちを仕留めようとしますが、結果は失敗。
ただソリテールとグラオザームは何か収穫を得たようでもありました。
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